1994年に誕生して以降、およそ30年にわたってストリートカルチャーの最前線をひた走ってきたシュプリーム(Supreme)。
ブランドのアイコンとも言えるボックスロゴの中には、フレンズ&ファミリーのみの配布や、サンプルだけに留まった幻のモデルが多数存在。
今回の記事では、時折ネットオークションなどに出品されるこうした激レアアイテムのうち、特に希少価値の高いものを一挙にご紹介。
ぜひ最後までご覧ください。
■激レアボックスロゴ①:WTAPS
・製作年:1999
1996年に西山徹氏によって作られたストリートブランド、WTAPS(ダブルタップス)。
日本で萌芽した裏原宿文化によって燃え上がったストリートファッションの熱気はニューヨークまで伝わり、シュプリームは日本国内への店舗オープンを決定。
本格的な日本進出を果たしたシュプリームにとってWTAPSとのコラボを模索したのは必然だったとも言えるでしょう。
本アイテムの発売こそなかったものの、以降WTAPSとシュプリームは何度かコラボレーションを行う関係に。
制作された枚数も大変希少だったこちらのボックスロゴTeeは、近年オークションサイトにて約500万円で落札されたことも話題となりました
■激レアボックスロゴ②:TOKION
・製作年:2001年FW
日本の雑誌に憧れ、大学の卒業旅行で日本を訪れてからそのまま居着いてしまったルーカス・B.B.によって発行されたカルチャー誌、『TOKION』。
まだメディアが注目する前にNIGO氏にフィーチャーするなど、TOKIONは日本のポップカルチャーやファッション界における地位を確かなものとしてゆきます。
「SUPREME vs TOKION」という文字と共に、TOKIONのNYオフィスが入るビルを下から見上げるように撮った写真が閉じ込められたこのボックスロゴTee。
袖部分にはTOKIONとシュプリームそれぞれのロゴが小さくプリントされ、スペシャルな1枚となっています。
こちらのTシャツ、制作枚数はたった100枚しか無かったとのこと。
2021年にはシュプリームをはじめとするブランドアーカイブアイテムを販売する「Duke’s Archive」にて、なんとこのSUPREME vs TOKION Box Logo Teeが10,000ドル(約150万円)で購入されたそうです。
■激レアボックスロゴ③:Pen Box Tee
・製作年:2004年SS
シュプリームの創業10年を記念して制作されたこのPen Box Teeは、ロシアの反戦アーティスト、アンドレイ・モロドキン(Andrei Molodkin)によって制作。
シュプリームのボックスロゴをペンで手書きしたような質感で表現しており、シュプリームのアーカイブアイテムの中でも高い人気を誇っています。
ちなみにこのPen Box Tee、サンプルとしてバックにドナルド・トランプの肖像画描かれたモデルが存在。
このTシャツを作ったころのアンドレイがトランプの政治思想を知る術などなかったはずですが、のちにトランプがカーター大統領以来の「在任中(2016-2020)に戦争を新しく始めていない初の米大統領」となることを踏まえると、歴史の数奇さを感じます。
■激レアボックスロゴ④:Three 6 Mafia
・製作年:2012年
シュプリームが毎年著名人を招聘し、ボックスロゴTシャツを着用した姿をスナップするフォトTeeシリーズ。
2012年の顔に選ばれたスリー・6・マフィア(Three 6 Mafia)のメンバー、DJポールとジューシー・JがスナップされたこのフォトTでは、右側のジューシー・Jが紫色のボックスロゴTeeを着用。
これまでにも紫色のボックスロゴTeeは数あれど、ここまで色鮮やかかつ白のボディに入ったカラーパターンのものはなく、多くのファンはジューシー・J着用する同モデルの発売を熱望していたと言われています。
しかし、残念ながらこの紫色のボックスロゴTeeは、30枚程度しか制作されなかったとのこと。
フレンズ&ファミリー、いわゆる関係者にのみ配られたモデルとなっており、市場に出回っているものは「関係者が手放したもの」か、フェイク品だけとなっています。
■激レアボックスロゴ⑤:Virgil Abloh
・製作年:2019
オフホワイト(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)の創業者にして、ルイヴィトン(Louis Vuitton)のメンズディレクターを務めたヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)。
彼が2019年に地元シカゴにて開催した個展「Figures of Speech」にてお披露目されたのが、このボックスロゴTeeです。
3色の汎アフリカ旗カラーが施されたこのボックスロゴTee。
ちなみにヴァージルの盟友にしてシュプリームのクリエイティブディレクターを務めたトレマイン・エモリー(Tremaine Emory)は、この汎アフリカ旗をプロダクトに多用することでも知られています。
このTシャツは発表当時からリリースが熱望されていたものの、現時点ではどうやら世界にたった2枚しか存在しないとのこと。
2021年11月28日に41歳の若さでこの世を去ったヴァージルによるこの超希少なボックスロゴTシャツは、リリースされる時が来るのでしょうか?
■さいごに
今回の記事では、シュプリームの定番であるボックスロゴのアイテムの中から、特に希少なものをご紹介いたしました。
ボックスロゴのTシャツやフーディー、スウェットシャツは毎年様々なカラーや柄でリリース。
あなたの気になるモデルは見つかりましたでしょうか?
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