2025年を迎え、早くも “買い初め” をした服好きの方も多いのではないでしょうか?
様々なファッションブランドの解説を行ってきた当サイト。
今回の記事では、編集部で今年注目したいブランドを一挙解説。
ぜひ最後までご覧ください。
■2025年注目ブランド①:メゾンマルジェラ(MAISON MARGIELA)
昨年(2024年)のビッグニュースといえば、メゾンマルジェラのディレクターを10年間にわたって牽引した天才デザイナー、ジョン・ガリアーノが退任したこと。
ガリアーノ体制のマルジェラはマルタン・マルジェラのレガシーを引き継ぎつつ新たな試みを多数発信。
カレンダータグを表面に出し「映え」を狙うマス層向けのアプローチと、ガリアーノ本人の練りに練られたコレクションアイテムをコア層にぶつけるという2面体制を成功させ、マルタン時代以上の売り上げと認知をブランドにもたらしたと言えるでしょう。
2025年からのメゾンマルジェラを誰が引っ張るのかはまだ未定ですが、マルタン・マルジェラとジョン・ガリアーノという偉大すぎる先達の後任は生半可な人物では務まらないはず。
こうした意味で、今年は特にマルジェラの動向に注目です。
■2025年注目ブランド:②エメ レオン ドレ(Aimé Leon Dore)
出典:vogue
2014年にテディ・サンティスの手で誕生したエメ レオン ドレは、今年日本でマス層にも認知を広げる可能性大。
現在日本での旗艦店オープンの噂もあり、日本進出を機に多くの人から人気を集めるようになったキス(KITH)と同じ雰囲気を感じます。
それもそのはず、KITHの創業者ロニー・ファイグはテディ・サンティスをある意味フックアップした人物。
エメ レオン ドレ立ち上げの際、すでにKITHによってスニーカー・ストリート界の重要人物となっていたロニー・ファイグは、インスタを通じてエメ レオン ドレのスウェットを宣伝。
その後もコラボを行うなど非常に強い結びつきを見せています。
■2025年注目ブランド:③シュプリーム(Supreme)
当サイトでも長きにわたって取り上げてきたストリートブランドの雄、シュプリーム。
昨年は創業30周年を迎え、VFコーポレーションから離脱し新しい買収先、エシロールルックスオティカ(EssilorLuxottica S.A.)傘下に入りました。
新しい大企業の元で迎える31年目はどうなるのでしょうか。
2023年のトレマイン・エモリー退任以降、クリエイティブディレクターを置かない体制で運営されているシュプリームですが、新たに迎え入れるか否かも要注目です。
■2025年注目ブランド:④ジェントルモンスター(Gentle Monster)
2024年には青山に日本初の路面店もオープンしたジェントルモンスター。
2011年に韓国で生まれたこのアイウェアブランドは、今最もホットなメガネを作るレーベルだと言えるでしょう。
ブランドにアイウェアデザイナーは数人しかいないにも関わらず、空間デザイナーが60人近く所属しているという歪さ。
これが青山店を含む世界各国の店舗内装に生かされ、何度も通いたい唯一無二の空間と購買体験を作り出しているのです。
マルジェラを含めたコラボレーションも多数行っており、今後が楽しみです。
■2025年注目ブランド:⑤ニューバランス(New Balance)
ナイキの低迷に伴い、ここ数年影響力を高めているニューバランス。
原宿や銀座を歩いている人々の足元を見ても、ニューバランス比率が増えたなと肌で感じます。
2024年はローファー型スニーカーの人気を牽引した1906Lなど、スニーカーシーンで存在感があった本ブランド。
契約アスリートに大谷翔平という最強カードを持っているため、これを活かしたプロダクトをどう今後出してゆくかが2025年のキーになりそうです。
■2025年注目ブランド:⑥ニードルズ(Needles)
出典:nepenthes
2020年ごろからトラックジャケット/トラックパンツの人気に火がつき、一時は高額転売もされていたニードルズ。
引き続き人気は継続しつつも、個人的にはあの蝶のマークにすっかり目が慣れてきたなあと感じていました。
しかし、2025年のトレンドのひとつに、カウボーイコアがあることはニードルズのさらなる後押しになりそう。
出典:baycrews
これまでトラックパンツやモヘアカーディガン、ヒザデルパンツなど様々な名作を生み出してきたニードルズですが、実はウエスタンシャツなどのカウボーイライクなアイテムも同ブランドの強み。
トレンドが本格化することで別の切り口からさらなる躍進を遂げるかもしれません。
■2025年注目ブランド:⑦ニート(NEAT)
最近、「チノパンを作るなら」という “イットブランド” になりつつあるニート。
美しいシルエットが人気なパンツ専門ブランドであるニートは2025年にブランド創設10周年を迎え、過去の生地を使った復刻パンツなどをリリース予定。
「知る人ぞ知るブランド」から脱却し、良さに気づき始める人が多そうだなあと感じています。
個人的にも年始最初の営業日にチノパンをオーダーしに行っちゃいました。
■さいごに
2025年に当サイト編集部が注目しているブランドをご紹介いたしました。
栄枯盛衰が激しく、群雄割拠のファッション業界。
SNSやインフルエンサーの台頭もあり、人気の上下や入れ替わりがこれまで以上に激しくなっているように感じます。
今後のファッション業界の移り変わりは、当サイトでも注視してゆきたいと思います。