シュプリーム

【ナイキやヴィトンだけじゃない】シュプリームが手がけた“パクり”アイテム総まとめ!

シュプリーム パクリ サンプリング

ストリートファッションの雄、シュプリーム(Supreme)
オリジナルアイテムはもちろんのこと、シーズンを通して何度も行われる様々なコラボレーションプロダクトが常に注目されているブランドです。
ナイキやVansのみならず、ルイヴィトンやティファニーといったラグジュアリーブランドともコラボを行ってきたシュプリーム。
しかし、そんなシュプリームが黎明期においては当該ブランドに無許可で “パクリ”といえるようなアイテムをリリースしていたことはあまり知られていません。

今回の記事では、こうしたシュプリームによるサンプリングアイテムを総まとめ。
合わせてシュプリームがパクられた時の反応も解説しております。
ぜひ最後までご覧ください。

■ナイキ(1998FW/2001)

今でこそ毎シーズン必ずコラボを行うほどの関係になったナイキとシュプリームですが、最初からタッグを組んでいたわけではありません。
まず、1998年FWシーズンではナイキ エアジョーダン1のウィングロゴをサンプリングしたTシャツを展開
そして2001年、スケートボード業界に参入すべくシュプリームのジェームズ・ジェビアと情報交換を行っていたナイキ。
しかし、ナイキはジェビアから情報を取るだけ取ってシュプリームを切り捨て、ジェビアは激怒
同年ジェビアは報復としてナイキのフォントで「FUCK NIKE」Tシャツを製造し鬱憤を晴らしました。
なお、翌年にはナイキが再びシュプリームにアプローチ。
Nike SBとしてスケートボードラインを作ったナイキの最初期のコラボ相手としてシュプリームが選ばれることとなったのです。

こうしてナイキとシュプリームの正式なタッグが完成。
歴代のコラボスニーカーはこちらの記事で詳しく解説しております。

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■ルイヴィトン(2000)

シュプリームは2000年、ルイヴィトンのモノグラムロゴをあしらったTシャツ、ビーニー、そしてスケートデッキを発表。
ヴィトン側に無許可で製作されたこのアイテム群がルックブックに乗ると、ルイヴィトン側が猛反発。
知的財産権の侵害として即座に中止を勧告する書簡をシュプリームに送りつけました。

また、合わせて、既に生産されていた商品が流出することを防ぐために、商品を燃やすことも指示。
立ち上げ間も無い弱小ブランドであるシュプリームが、大企業LVMHグループから訴えられればひとたまりもありません。
訴訟を避けたシュプリームはコレクションの発売を取りやめることとなりました。

確執を抱えることになった両ブランドでしたが、2017年には正式なコラボを開催
伝説的なコラボの誕生秘話についてはこちらの記事で詳しく解説しております。

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■グッチ(2000FW)

2000年のシュプリームはラグジュアリーブランドにお熱だったようで、ルイヴィトンに続いてグッチのデザインもサンプリング。
こちらのTシャツでは、ボックスロゴの上からグッチのシェリーラインと呼ばれる赤と緑のストライプをパクったデザインを貼り付け。
しかも、ルイヴィトンのサンプリングTeeでは名称を「Cash Money Tee」としていたのに、こちらのTシャツは「Gucci Tee」とド直球。なんなんだ…

■カーハート(2000年前後)

2000年ごろに製作されたシュプリームのワークジャケットやジップフーディー。
普通に作ればいいのにここでも余計な火種を持ち込むことを忘れなかった彼らは、カーハートのロゴをサンプリングし、CからSに形を変えたパッチを貼り付け。

■コカコーラ(1997)

本Tシャツでは、ボックスロゴの中にコカコーラのデザインを組み込み。
小さくタイポされた「Enjoy」の文字までパクっているのは流石…

■バーバリー(1997)

1997年にはバーバリーのチェック柄もサンプリング。
このバーバリーボックスロゴTeeは、2021年FWシーズンで正式に両ブランドがコラボした際に、ほとんどそのままのデザインで “復刻” されています。

■レッドスキンズ(1995)

NFLの名門チーム、レッドスキンズ(現ワシントン・コマンダーズ)のロゴをサンプリングしたTシャツが1995年にリリース。
同チームのロゴをほぼほぼパクっているものの、シュプリームVer.はネイティブアメリカンの横顔に塗られた紋様が若干ナイキのスウッシュに近いデザインとなっているのが特徴的。
また、ボストンで誕生しワシントンD.C.へ移転したレッドスキンズのロゴに「NYC(ニューヨークシティ)」の名をいれるというよくわからないTシャツになっている本作。
こういう雑さも当時のシュプリームならではの魅力と言えるでしょう。

■アンディ・ウォーホル(1995)

アンディ・ウォーホルの代表作にして、名アルバム『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ(1967)』のアルバムジャケットにも使われたバナナをシュプリームがサンプリング。
ご丁寧にアンディの筆跡を真似て「Supreme」の名入れもしており、一見すると正式なコラボのよう。
ちなみにアンディ・ウォーホルとシュプリームはのちに正式なコラボを果たしています。

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■ニューポート(1995)

シュプリームが創業して1年を数えた頃、最初期のオリジナルTeeのプリントデザインに選ばれたのはニューヨーカー御用達のタバコブランド「Newport(ニューポート)」。
ナイキのスウッシュを反転させたかのようなデザインの本品は日本で見かけることこそ少ないものの、全米では非常にメジャーな銘柄です。

■バーバラ・クルーガー(1994~現在/1998)

シュプリームが “無許可” でサンプリングしたアイテムの元祖といえば、ブランドのアイコンとも言えるボックスロゴをおいて他にないでしょう。
赤で塗りつぶされた横長の長方形にFuturaフォントでシンプルに「Supreme」と書かれたこのロゴは、アメリカの女性アーティスト、バーバラ・クルーガーの作風から着想を得ています。
1998年には彼女の作品「I shop therefore I am(1987)」をサンプリングしたTシャツもリリース。
こうしたシュプリームの態度をバーバラはよく思っていないようです。

■シュプリームのパクリアイテムへの対応

ブランド黎明期において、様々なブランドやアーティストの作品を無許可でサンプリングしてきたシュプリームですが、自身がパクられることに対しては敏感

・Married to the Mob

2004年にリア・マクスウィーニーによって設立されたストリートブランドMarried to the Mob
彼女らが手掛けた「Supreme Bitch(最高のビッチ)」と書かれた赤いボックスロゴは、まさにシュプリームのロゴや、元ネタのバーバラ・クルーガーのアートワークを感じさせるデザイン。
しかし、これに対しシュプリーム側は1,000万ドルの著作権侵害を申し立て。
Married to the Mobもシュプリームが過去に作ってきたプロダクトを踏まえれば「“パロディを行う権利”を彼らが阻止するのはおかしい」と反論。

当初シュプリームに対し徹底抗戦の構えを見せていたMarried to the Mobでしたが、巨大な資金力を持つシュプリームに対し、訴訟費用を捻出し続けることが難しいと悟ります。
こうしてシュプリームとMarried to the Mobは和解が成立。
関係者の証言によればMarried to the Mobは”Supreme Bitch “という言葉を引き続き使うことを許されているものの、今後バーバラ・クルーガーのようなデザイン、すなわち赤いボックスロゴとFutura体でそれを表現することは禁じられたようです。

Married to the Mobのリア・マクスウィーニーは訴訟を振り返り「この訴訟のハイライトは間違いなくバーバラ・クルーガーのデザインの引用の是非についてだった」と回想。
2つのブランドからデザインを“盗用”されたバーバラ・クルーガーは「クソダサい連中の馬鹿げた大混乱」と総括しました。

・SUPREME ITALIA

シュプリームイタリアは、「シュプリーム」の偽物(本物のシュプリームには存在しないデザインのアイテムから、本物と見比べても分からない精巧なフェイク品まで)を製作・販売している集団。
彼らの作るフェイク品はブランドとして多くの国で勝手に商標登録がなされており、その合法性を争い本家シュプリームと争った裁判では、最高裁判所で勝訴を勝ち取ってさえいます。
彼らの巧妙な ”パクりスキーム”と、その末路についてはこちらの記事で詳しく解説しております。

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■さいごに

今回の記事では、シュプリームの“パクり”アイテムについてご紹介しました。
様々なブランドのロゴやデザインをパクっておきながら自分がパクられたら激怒する。
そんな格好悪さのあるシュプリームですが、のちに多くのブランドが正式にコラボしていることを踏まえても、どこか憎めなさがあるのも事実。
私自身もそんなシュプリームが大好きで、毎年数多くのアイテムを購入しています。

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しゅー
2022年まで約6年間にわたって大手IT系企業に在籍。ファッションブランドやゲーム会社のマーケティング・カスタマーエクスペリエンス強化・海外進出を支援。ファッションはデザイナーズもストリートも大好きだが、特にシュプリームは大好物。