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メゾン マルタン マルジェラの靴といえばこれ! メンズの「タビブーツ」を徹底レビュー!

メゾン マルジェラ(Maison Margiela)といえば、ファッション愛好家からの支持が熱いハイブランド。
デザイナーであるマルタン・マルジェラ(Martin Margiela)は1990年代のファッションシーンを牽引し、彼のクリエイションの斬新さは「モードの革命児」とも「アンチ・モード」とも呼ばれ一世を風靡しました。

今回の記事では数々の名作アイテムを有するメゾン・マルジェラの中でも最も有名なアイテム「タビブーツ」を購入。
お得な購入方法の解説や外観・履き心地のレビューを行います。

■メゾン マルジェラとは?


レビューの前に、そもそも「マルジェラ」とはどんなブランドなのかを簡単に解説する必要があるかもしれません。
メゾン マルタン マルジェラ(Maison Martin Margiela)は1988年スタート。
デザイナーとしてファッションの名門、アントワープ王立芸術アカデミー卒のマルタン・マルジェラ。そしてデザインに専念する彼をビジネス面で支えたジェニー・メイレンスの2人を中心にブランドが立ち上がりました。

マルジェラの作り出すアイテムはそのどれもがそれまでの服飾文化を別の次元に誘うような先進的なアイテムばかり
例えば当時その概念すらなかった「オーバーサイズ」のジャケットや、裏表をあえて逆に作り上げた「インサイドアウト」なデニム。
そしてもちろんつま先の割れた特徴的なタビブーツは多くのファッショニスタや若手デザイナーから絶賛されました。

また、ブランドをより神格化されるに至らせたファクターとしては匿名性にあると言えるでしょう。
マルタン・マルジェラは公の場に顔を出すことをほとんどせず、インタビューにもFAXで答えるほどのミステリアスさ。
そしてジェニー・メイレンスのアイディアで服のタグには真っ白で何も書かれておらず、四つのか細い糸で縫い付けられているだけ。

こうした強烈な個性と相反するかのような匿名性を持ったデザイナーとアイテムの不思議な魅力は、ファンの想像力を大いに掻き立てました。


出典:artcurial

その後、マルタン・マルジェラは1998年から2004年にかけて自身のブランドと並行してエルメス(HERMÈS)のレディースプレタポルテも担当。
ファッション界における最高峰のブランドのデザインをも手がけた彼の名声は止まるところを知らないかのようでした。

しかし、2002年にディーゼルグループの出資を受けるようになった頃から徐々に歯車が狂い始めます。
2003年にはジェニー・メイレンスが退社。
元々メディアの場に顔を出すことのなかったマルジェラでしたが、2009年ついにディーゼル創業者のレンツォ・ロッソが各国メディアに対して「マルタン マルジェラがメゾンのデザインには関わっておらず、デザインチームがメゾンを引き継いでいる。」とコメント。
事実上の引退となり、以降公の場で活動をしたことは記録されていません。

現在のメゾン マルジェラは元ディオールやジバンシィのデザイナー、ジョン・ガリアーノが担当しています。

■タビブーツについて

タビブーツの登場は1988年のメゾン マルタン マルジェラ1stコレクションまで遡ります。
タビブーツの着想は彼が東京に赴いた時の路上で見た作業員の姿。
地下足袋姿の男を見たとき、「柔らかい足袋にヒールをつけてみようか」とタビブーツを思いついたとのちに語っています。

コレクションで登場したタビブーツは、その悪魔の足のような見た目から大きな話題に。
また、ランウェイでは大判の紙を床に敷き、ソールやヒールにペンキを付けたタビブーツをモデルに履かせることで、タビブーツの「足跡」の特異さを強烈に印象づけました。


出典:ssense

以降、タビブーツはマルジェラのアイコンとして多くの女性の足元を飾ることとなります。
マルタン・マルジェラがブランドを去り、ジョン・ガリアーノがアイテムを手がけるようになると「タビ」アイテムはメンズにまで波及。
また、タビスニーカーやタビサンダルなど、派生アイテムも次々と発表されています。

余談となりますが、これはひとえに現代のファッション業界がスマートフォン、特にインスタグラムを中心に回っていることとリンクしているのは間違いありません。
スマートフォンの小さい画面で洋服を見たとき、ユーザーは素材や色味の美しさはなかなか判断することは難しいはず。
わかりやすく写真映えするファッションアイテムの製作に各ブランドが苦心したことで、ブランドアイコンを全面に押し出した商品が世界中のファッションシーンを席巻しました。


出典:bespoke-digital-solutions

ガリアーノ手がけるメゾン マルジェラもその例に漏れず、わかりやすいタビデザインの強化や、ひとめでマルジェラとわかる四つタグを前面押し出したアイテムを作ることで売り上げを伸ばしています。

■タビブーツをお得に購入する方法


出典:buyma

今回筆者はタビブーツの購入にあたってBUYMAというファションサイトを利用しています。

BUYMAは世界14,000種以上のブランドを取り扱う大手ECサイト。
世界中のパーソナルショッパーが現地で買い付けした商品を出品しています。

もちろん真贋鑑定も無料で行なっており、商品代金も実際に手元に商品が届くまでショッパー側に支払われることはないため、安心して普段から使っています。

その大きな特徴は上記の制度を利用した商品の内外価格差。
内外価格差とは、国内と国外で同一商品の価格に格差があることを称します。

多くのブランド、特にマルジェラのようなヨーロッパ系のブランドでは、各国ごとの定価設定に開きが大きいのが特徴。
マルジェラでいえば本国フランスにて定価で買ったパーソナルショッパーが、自身の利益や関税を乗せた上でBUYMAにて当該商品を販売しても、日本国内のマルジェラの同一商品の定価より安いことがほとんどです。

この仕組みを利用して今回筆者は2021年秋冬シーズンのマルジェラのタビブーツを購入。
マルジェラ日本正規店で購入すると定価143,000円なのに対し、BUYMAでは送料込みで101,623円にて購入することができました。

今回利用したパーソナルショッパーは国内発送だったこともあり追加で関税がかかることもなく、注文から数日で手元に商品が届きました。

■商品レビュー

・シューケースと付属品

外箱は白く、蓋が完全に外れるタイプのシューケース。蓋の中央にはマルジェラのカレンダーロゴと「Maison Margiela PARIS」の文字。

番号は「女性と男性のための靴のコレクション」を指す22番に丸がつけられていました。
付属品はブーツ本体を除くと包装紙と保管用の布のカバーのみとなっていました。

・レビュー(前方・横)

上質なカーフレザーの黒がシックに映える外観です。最大のアイコンとも言うべき指先の部分はソールとアッパーの間に出っ張りや凹みがほとんどなくミニマルなデザイン。

前方から見ると、蹄のごとき先端部分から上に向かってまっすぐな縫い目が伸びており、センタープレスの入ったスラックスや足先で左右に分かれるフレアパンツなどと合わせるとより映えそうな雰囲気です。

・レビュー(横内側)

横から見ると両足の内側に足を入れるときの留め具を配置。留め具は5つの鉄製の歯をそれぞれのポケットに差し込む形で固定する仕様になっています。

・レビュー(バック)

バックから見ると、上部にワンポイントで糸が縫い合わされております。
こちらはマルジェラの代表的な意匠である四つタグの糸をイメージしたものでしょう。

・レビュー(内部)

中を覗いて見ると、羊類皮と思われるインソールがチラ見え。
銀の箔押しで「Maison Margiela PARIS」の文字が見えます。

■裏張りについて

タビブーツを履く上で最初に必ずしなければならないことは裏張りです。
ヒール部分にはゴムが最初からセットされておりますが、前方部分にはすり減り防止や滑り止めのためにゴムソールなどを取り付ける必要があります。

今回私は最寄りのミスターミニットにてブーツの裏張りを依頼。
2-3時間ほどできちんと先端の部分も分かれた形で裏張りをしていただきました。価格は税込みで3,630円でした。

■履き心地

今回購入したのはヒールが4cmと比較的低いタイプのもの。
メンズだとヒールがないタイプ、そしてヒール7cmのタイプがあり、シルエットは7cmのものがより好みではありましたが、履きやすさを考慮し4cmタイプを選びました。

普段筆者はナイキのエアフォース1を26cm、ダンクを26.5cmで履いており、今回のタビブーツではサイズ40のものを購入しピッタリのサイズ感となっておりました。
ヒールによって少し足先部分に力が入るうえに指先が分かれていることで先端部分のホールド力が高まるせいか、履いていてカカトが浮いたり、ズレたりするようなことは一切ありませんでした。

なお、履く際には無印良品の5本指ソックスを使用しています。

■さいごに -メンズがタビブーツを買うメリット-

レビューとしては以上となりますが、今回筆者はマルジェラのタビブーツを初めて購入し、ぜひメンズの皆様も一度は手に取るべきアイテムだと感じました。
その理由をさいごに3つご紹介させていただければと思います。

・理由① ファッショントレンドがスニーカーから革靴に変化しつつある

一つ目の理由として、2021年9月現在のトレンドがストリート/スニーカーからドレス/革靴にシフトしつつあるという点が挙げられます。
パリやミラノのコレクションを見ていても、ランウェイのモデルの足元を飾るアイテムは、多くが革靴にシフトしはじめています。

当然スニーカーのトレンドも廃れるといくことはなく、ここ数年間の革靴がそうであったように、定番の一つとしてファッションシーンに残り続けることは間違いありません。

しかし、よりトレンドに沿ったアイテムとしては革製のローファーやブーツなどを取り込んだスタイルが主流になってゆくでしょう。

・理由② デザインが優れており、ファッション革靴としてちょうど良い

タビブーツの大きな魅力は、当然ですがそのデザイン性にあると言えるでしょう。
タビブーツはメンズとしてはまだ馴染みの薄いヒールブーツというアイテムですが、このアイテム実は身長を高見えさせる上でも最適なアイテム。

近年では厚底部分を透明にして「身長を盛っている感」を軽減するクリアソールのスニーカーなどを各ブランドが積極展開しおりましたが、ヒールブーツもおすすめです。
理由は単純に、カカト部分のみヒールが付いているので前から見た時にあまり身長を盛っているように見えづらいから。女性のハイヒールと同じ原理がメンズにも適用されていると言えるでしょう。

とはいえ、ヒールブーツは一昔前のホストやいかにもキメている感も拭いきれませんし、かといってビジネスシューズのような革靴では、おしゃれなコーディネートが組みにくい人も少なくないでしょう。
だからこそ、マルジェラのタビブーツが多くのファッショニスタから注目を集めているのかもしれません。
先端部分が分かれた遊びのあるデザインは抜け感がありヒールブーツのキメすぎな感じを拭ってくれますし、この靴ビジネス用だと感じる人はこの世にいないでしょう。

マルジェラのタビブーツのこの絶妙なデザイン性こそが、2020年代の革靴トレンドにぴったりマッチしているのではと感じています。

・理由③ リセールバリューが高い

この記事を読んでくださっている方には、一度ぜひメルカリやラクマといったリセールサイトでタビブーツを調べて頂ければと思います。
タビブーツはそもそもの生産数の少なさもあり、現在は中古市場でもまったく値崩れが起きていません。

ご自身で綺麗に何年か使った後にリセールサイトに流し、売った資金をもとに新たなファッションアイテムを狙うのはかなり効率的な施策だと言えるでしょう。
なお、一部のスニーカーのように定価を上回る価格で転売が行われているようなことはありません。
そもそもの定価がかなりの値段であることも踏まえ、転売ヤーが湧きづらいのも魅力の一つかもしれません。

・さいごに

ここまでマルジェラのタビブーツの魅力や歴史について詳しく解説・レビューしてきました。
この記事を読んでマルジェラやタビブーツに少しでも興味をもったメンズが増えてくれましたら何よりも幸いです。
お読みいただきありがとうございました。

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