2001年のスタート以来、東京発のブランドとして常に人気を集めている「soe(ソーイ)」。
着る場所を選ばない“ユニフォーム”のようでありながら、カジュアルさを両立したsoeのアイテム。
ストリートテイストを残しつつ大人っぽい着こなしがしたい方にピッタリなブランドとなっています。
今回の記事ではこのsoeにフォーカスし、デザイナーの来歴や、人気の理由をどこよりもわかりやすく解説。
ぜひ最後までご覧ください。
■soeの創業者、伊藤壮一郎とはどんな人物?
・音楽とファッションに囲まれた家庭環境
出典:solotex
soeの創業者は1977年東京生まれの伊藤壮一郎氏。
伊藤壮一郎氏は幼少期から音楽とファッションが間近にある家庭環境で育った人物。
母の伊藤美恵氏は1970年にブティック「BUZZ SHOP」を立ち上げたのち、ファッション関連のPRを行う専門職「アタッシェ・ドゥ・プレス」をフランスから輸入し日本に広めたパイオニアです。
出典:nhk
また、美恵氏の弟、壮一郎氏の叔父はなんとシンガーソングライター高橋幸宏氏。
彼のファッションセンスを含め、高橋幸宏氏からは大きな影響を受けたとのちに壮一郎氏は語っています。
・soeの立ち上げ
出典:shipsltd
高校を卒業し、英国留学を経て青山学院大学に入学した伊藤壮一郎氏。
母から「ブランドをやったら面白いんじゃないか」というすすめもあり、在学中であった2001年にsoeをスタート。
ファーストシーズンではTシャツと4型のブラックジーンズを製作し好評を呼びます。
以降、2004年には東京コレクションデビューも果たし、メンズノンノ系ブランドとして人気を確立。
国内屈指のブランドとしての地位を不動とする中、2018年にデザイナーを髙木佑基氏に譲り、現在はsoeのディレクターとして活動しています。
■豆知識:ヨウジヤマモトとの意外な関係
日本を代表するブランド、ヨウジヤマモトを手がける山本耀司氏。
なんと伊藤壮一郎氏と家族ぐるみで付き合いがあったというのだから驚きです。
まず、伊藤壮一郎氏の父親と山本耀司氏は小学校時代の同級生。
加えて母美恵氏はBUZZ SHOPの運営をしていた頃より山本耀司氏やCOMME des GARÇONSの川久保玲氏と付き合いがあったとのこと。
叔父の高橋幸宏氏はヨウジとギャルソンの伝説的ジョイントコレクション「6.1 the men」でランウェイを歩いて以降、1993年の東京ドームライブ「再生」の衣装としてヨウジヤマモトを着用したり、ヨウジの1997年春夏コレクションのショー音楽を高橋氏が手掛けるなど親密な関係を維持。
伊藤壮一郎氏自身も、大学時代にYohji Yamamoto POUR HOMMEのチーフから可愛がられ、彼のアトリエに入り浸っていたことが、soeの原点だったと回想しています。
■soeとはどんなブランド?
そんな伊藤壮一郎氏によって作られたsoe。
ブランド名は“そういちろう”の「そうい」から取ったと思いきや、「創意と装意」から命名とのことです。
本ブランドを一言で表すなら、ファッションにおいて「ユニフォーム」を意識していた高橋幸宏氏から強く影響を受けているブランドだと言えるでしょう。
ジャケットやスラックスといったテーラードアイテムをゆるく着こなすスタイルを提案しており、こうしたドレスなアイテムに地味すぎず派手すぎずなアクセントを加えることに長けているブランドです。
セールをあまり行わず、生産数の少なさゆえに人気アイテムが早々に完売してしまうのもsoeの特徴。
セレクトショップSTUDIOUSでは、より万人受けしやすい別注アイテムを度々製作していますが、こちらも早い段階で完売することの多いシリーズです。
■soeの名作アイテムたち
・名作アイテム①:ワンショルダーバックパック
機能性と高級感の両立が難しいバックパックというアイテムに遊び心あふれる提案をしたのがこのアイテム。
ショルダーストラップが1本しか無いものの、メッセンジャー風に斜めがけしてもバランスの取れる絶妙なつくりが特徴的。
ソロテックスやコーデュラ素材を使っており、ガシガシ使うための機能性も十分なアイテムです。
発売のたびに早い段階で完売しており、気になる方はsoeのInstagramで再販情報をチェックすると良いかもしれません。
・名作アイテム②:ジョーゼットシリーズ
STUDIOUSの別注アイテムとして度々登場するのが、軽やかなジョーゼット生地を使ったsoeの別注アイテム。
ストンと落ちるようなドレープ感のある生地は、ジャケットやスラックスというフォーマルなアイテムを適度にゆるくしてくれています。
■さいごに
今回の記事では、soeの人気の理由や歴史についてご紹介しました。
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