ファッションにおける基本的な概念といえば「オシャレは足元から」という格言。
誰もが一度が聞いたことのある言葉であるにも関わらず、街を見渡せば未だに洋服にばかりお金を掛けて、足元が疎かになっている人をよく見かけます。
靴は洋服と違ってトレンドが薄く、一度買ってしまえば長く使えるのが魅力的。
また、靴さえきちんとしていれば上下ユニクロやGUでもコーディネートが高見えしやすいのもファッションの真理の一つです。
今回の記事では靴の中でもスニーカーにフォーカスし、比較的入手がしやすく、価格も1-2万円前後で入手可能な定番スニーカーを5つご紹介致します。
■ナイキ エアフォース1
出典:nike
スニーカー界の帝王ナイキが誇る、ジャケットスタイルからストリートまでどんな服装にも違和感なくマッチするスニーカーがこのエアフォース1です。
バスケットシューズとして初めてエアを搭載したこのエアフォース1は、それまで「靴下を二重に履く」「試合中に何度も足のテーピングを巻き直す」といった涙ぐましい努力をもってしても防げなかった、バスケットボール選手たちの靴ずれや足のマメ問題を解決した画期的な1足でした。
硬いバスケットコートの上を縦横無尽に走り回る足裏を優しく包むエアソールと、足首をしっかりとホールドし靴ずれを防ぐベルトは、多くの選手たちに愛されました。
なお、今回オススメしたいのは上記のベルト付きのハイカット(もしくはミッドカット)バージョンではなく、一般的に広く売られているローカットバージョンのエアフォース1。
ローカットバージョンのエアフォース1は、足裏を包み込むエアクッションやレザー製の高級感あふれるアッパーはそのままに、タウンユースとして最適なデザインと価格感を今日まで維持しています。
なお、エアフォース1はナイキが生産数を絞ったのか、2020年より時折市場から在庫が枯渇。
見かけた時に一足入手しておくのもいいかも知れません。
■アディダス スタンスミス
出典:adidas
テニス選手、ロバート・ハイレットのシグネチャーモデルとして1964年に生まれたスニーカー、「ハイレット」。
米国のプロテニス選手、スタン・スミスがそのハイレットを愛用したことから、同品に新たに意匠を加えて生まれたスニーカー、「スタンスミス」は、フォーマルにもカジュアルにもマッチする絶妙なシルエットの美しさから、世界一売れたスニーカーとして知られています。
街中で見かけない日は無いほど一般化したスタンスミスですが、ABCマートで購入する時は要注意。
他店と比較して明らかに安い(通常15,000円前後が9,000円前後になっている)ABCマートのスタンスミスは、低価格な代わりに素材感などで本来のスタンスミスと比較しソールの色味やレザーの種類などが異なっています。
もちろんABCマートの方は品質が悪いというわけではなく、あくまでご自身の好みやお財布事情を踏まえた上でチェックすることをオススメします。

■コンバース オールスター
出典:converse
100年以上の歴史を持つ名門ブランド、コンバース。中でもハイカット/ローカット問わず
オールスターと呼ばれるこちらのスニーカーはワイドパンツからスキニー、スラックスからジーンズまでどんなパンツにもマッチする優等生です。
前述のエアフォース1やスタンスミスではアッパーをレザー調にしてシックな雰囲気を出しているのに対し、コンバースのオールスターはキャンバス素材のものが一般的。
アメリカンカジュアルなキャンバス素材はお固めのスタイルの外しとして使っても良いかも知れません。
なお、100周年を前に破綻したコンバースの歴史やその後については、下記の2本の記事で詳しく解説しています。
ぜひ合わせてご覧ください。


■ナイキ エアマックス90
出典:endclothing
ここまでご紹介した3足はいわゆるローテクスニーカー。
100年以上の歴史を持つ伝統的なバルカナイズド製法で作られていたり、50年前とデザインがほとんど変わらないような部分がこれらのスニーカーの魅力の一つでもあります。
1990年に登場以来、未だ大きな人気を誇るのがこちらのエアマックス90。
カカト部分のエア素材の埋め込み方など、近未来的なフォルムはハイテクスニーカーに分類しても間違いでは無いでしょう。
エアマックス90の良いところはハイテクスニーカーであるにも関わらず、既に発売から30年以上経っている点。
未だ古さを感じさせないエアマックス90のデザインは、ハイテクでありながらどこか懐かしい、絶妙な抜け感を持ったスニーカーです。
■ナイキ エアマックス95
透明なエアユニットが話題を呼んだ歴代のエアマックスシリーズの中でも特に人気が爆発したのがこのエアマックス95。
発売当時、最も人気だった蛍光グリーンと、広末モデルと呼ばれたブルーのモデルは日本国内で争奪戦が発生。
「エアマックス狩り」と呼ばれる社会現象まで引き起こしました。
現在では様々なカラーバリエーションで毎年新作がリリースされている他、NIKE By YOUにて自分で色をカスタマイズして作成することも可能。
90年代ストリートファッションのアイコン的存在だったエアマックス95は、今見ても全く古臭く見えません。
■さいごに
今回の記事では、初心者にオススメしたい定番スニーカーとして、手に入れやすさや価格感、コーディネートへの取り入れやすさなどにフォーカスして5つご紹介致しました。
なお、スニーカーを楽しむ上でぜひオススメしたいのは「最低3足持つこと」。
1日履いたら2日は休ませることで、3足全てが長持ちするルーティーンを組むことができます。
また、絶対に信じてはいけないのが「汚れたスニーカーは味が出る」と言う言説。
相当なファッション上級者であっても、汚れたスニーカーからは不潔感しか感じられません。
可能であれば防水スプレーなどで汚れをつきにくくし、万一汚れがついた時にはこまめに拭き取ることが重要です。
ぜひ、本記事を参考に「足元からオシャレに」なってみて下さい!


