有名時計メーカーであるロレックス(ROLEX)。
世界中で愛され、名だたる有名人も愛用する高級時計として知れ渡っていると思います。
そんなロレックスですが、近年ではロレックスの時計の資産価値が年々上昇し、定価で入手が困難な時計が多く存在することになりました。
需要と供給のバランスが取れず、結果的に「プロフェッショナルモデルの購入制限」といったことまで行われる状況です。
しかしこのような購入制限まで行われているにもかかわらず、毎日のようにロレックスのプロフェッショナルモデル購入希望者がひっきりなしに来店し、「ロレックスマラソン」とまで呼ばれるほどの現象を引き起こしています。
今回は、2024年10月現在最新のロレックスの定価での購入方法についての考察や、何故このようなことが起こってしまっているのかについて説明していきます。
ロレックスの購入方法
まずロレックスの購入方法は主に2通りあります。
①正規店で定価で購入
②並行店(中古ショップや質屋のように日本ロレックスから直接仕入れをしていないお店)でプレミア価格で購入
基本的にはこの2パターンが主な購入方法です。
大体の人が①で購入する方法を選ぶと思うのですが、これが難しいのが今のロレックスです。
その為②のように並行店の需要が存在する事態になっています。
正規で購入する場合
正規店での購入方法
ロレックスの正規店には時計がずらりと並びますが、基本的にプロフェッショナルモデルと呼ばれる人気モデルは店頭には並んでいません。
プロフェッショナルモデルは
- コスモグラフ デイトナ
- エクスプローラー
- エクスプローラーⅡ
- シードゥエラー
- サブマリーナー
- GMTマスターⅡ
- ヨットマスター
- エアキング
- ミルガウス
- ディープシー
が該当しております。
これらのプロフェッショナルモデルの時計は店員さんに在庫を確認し、「在庫があれば」購入案内がなされると言うものです。
ロレックスは定価で何故購入できないのか?
一昔前までは、店頭にはこれらのモデルも並んでおり、コストコのジュエリー売り場にもプロフェッショナルモデルがありました。(筆者が見たのはミルガウスやサブマリーナです。勿論定価でした。)
しかし今では面白いことに、これらの時計は基本的に「在庫がありません」と案内されると思います。
この「在庫がありません」と言うのは本当に存在しないのか否かはここでは話題にはしませんが、結論から言うと「購入ができない」と言うことです。
その為、需要と供給のバランスが取れず、並行店と呼ばれる中古ショップの相場価格が年々上昇していくということになります。
並行店の相場が定価より常に高いことから、結果的にプレミア化してしまい、さらに需要が増すと言う事態になっています。
ここに廃盤の噂やコロナ禍での増産体制が整っていない等の「母数の減少」が噂されると、需要は青天井です。
ここまでの需要増となると、定価よりも圧倒的に高い資産価値を誇ることになります。
近年元来ロレックス等の時計に興味がない方までもが「ロレックスマラソン」に繰り出すようになるほどの加熱ぶりを見せ、元々の時計ファンも含め購入希望者の母数が年々増えています。
その為、多少の相場の乱高下があるにせよ2024年10月現在ではロレックスを定価で正規店で買うのは難しいと言わざるを得ません。
ロレックスの正規店で実際に購入するには?
色々な「購入報告」がありますが結論から言いますと、残念ながら買い方に「確実に入手できる方法!」といったものはありません。
そんな方法が取れるのであれば、こんなにマラソンする人がいるわけがないですし並行店が成り立つ理由もないと思います。
note等で購入方法を販売している方がいらっしゃいますが、基本的にはあくまで体験談の共有であり、自分が確実に購入できる方法は無いと思います。
デパートの外商や常連客、日本ロレックスから特約店と認められている5つの系列店ごとにカラーがあることは否定しません。
(ただしデパートの外商に関しては正直いうと殆ど意味がないというのが筆者の経験上の結論です。
常連客になる為のステータスとしては優秀だと考えていますが基本的には外商でも大口の買い物客以外は基本的には待ってても案内されません。)
また、常連客になってもスタッフの移動が行われた場合、同じ店舗でも購入するのが難しくなる時があります。
同じ系列の店舗間でのスタッフ移動は珍しく無く、1,2年単位で行われることがザラです。
これらを総合的に見た時、モデルによって難易度も違いますが、基本的には「タイミング」としか断定できないと考えています。
実際に筆者や筆者の知り合いはデイトナやスカイドゥエラー、エクスプローラーを定価で購入していますが、基本的に「タイミング」でした。
曜日も時間帯も関係なく、買ったお店も別々です。
一つだけ言えることは店員さんがお客を選べる状況なのが今のロレックスです。
その為、「この人には売りたくない」と思われないようにするという、要は「接客したくないお客さん」にならないように最低限のことをしていれば購入は可能だと思われます。
事前予約制店舗抽選について
2024年10月現在、店舗によっては「事前予約制度」を導入している店舗が複数あります。
元々名古屋や大阪等の店舗には既に導入されており、文字通り事前に予約してから店舗に伺うといったシステムです。
このシステムは元々「予約できたら買えるのでは?」と言われていましたが、実際は予約できたとしても飛び込みマラソンよりは案内されるかな?と言った程度の報告数でした。
しかし2024年4月にレキシア銀座本店がオープンし状況が一変しました。
というのも、レキシア銀座本店は2024年6月24日以降のリクエストから
・デイトナ
・GMTマスターⅡ
の上記2種を購入検討している人向けに時間枠を設置したのです。
明確にこの2種のモデルを限定している事から、この時間枠で来店予約できた人はかなりの確率で購入案内されるのではないかと筆者は考えています。
先月より開始したのでまだ報告が少ないものの、今後の関東でのロレックスマラソンは「抽選」に注力する必要も出てきているのかもしれません。
逆に大阪の店舗等では事前予約システムを廃止する方向にある店舗があり、東のエリアと西のエリアでは購入するルートがその土地によって変わってくると筆者は考えています。
ロレックスの正規店での購入方法:正規店の系列
前項にて系列店とありましたが、現在日本ロレックスは下記の5社に対して正規で卸していると言われています。
確かに、筆者も店舗を訪れた時には系列店ごとに接客の仕方が違うように感じました。
ただし、同じ系列店でもデパートや直営店によって違うこともあり、やはり一概に一括りにしてしまうのは違うと思います。
「買いやすい」「買いにくい」といった差は感じますので、購入報告の多い系列を狙ってみるのはありだと思います。
筆者が「買いやすい」と個人的に感じるのは、「ホッタ」系列と「栄光」系列だと思います。
参考までに。
ロレックスの購入方法:ホッタ系列
- ロレックス ブティック レキシア 銀座本店
- ロレックス ブティック レキシア 銀座並木通り店
- ロレックス ブティック レキシア 名古屋栄店
- ロレックス ブティック レキシア 心斎橋店
- 伊勢丹新宿本店
- 三越日本橋本店
- 札幌三越
- 名古屋三越栄店
- 広島福屋八丁堀本店
- 金沢大和香林坊店
- 高松三越
- 銀座三越
- 東急渋谷本店
- 新潟伊勢丹
ロレックスの購入方法:栄光系列
- 大丸札幌店
- 仙台藤崎
- 大丸東京店
- 松坂屋名古屋店
- 大丸心斎橋店
- 阪急うめだ本店
- 天満屋岡山本店
- いよてつ高島屋
- 高知大丸
- 井筒屋小倉店
- 博多阪急
- 福岡三越
- 大丸福岡天神店
- 山形屋
並行店で購入する場合
前項までは「正規店で購入」する方法を書きましたが、もう一つロレックスを購入する方法があります。
先に述べた通り「並行店」と呼ばれるお店です。
この並行店と言うのは日本ロレックスから直接仕入れを行ってない、いわゆる中古ショップや質屋等が該当します。
中古を取り扱う為、定価ではなくプレミア価格にはなってしまいますが、確実に欲しいモデルを購入できるのが利点です。
基本的には欲しいモデルはお金を出せば買えるといっても過言ではありませんが、並行店で買う場合は必ず現物を見てから購入するのをお勧めします。
今のロレックスは資産価値として見られる傾向もあり、付属品の有無やギャランティー等でも金額に大きく差が出たりすることもあり注意が必要です。
ただし下記のリンクからも飛べるGINZA RASIN等の有名店であれば、ネットで購入しても問題ないでしょう。
分割払いの対応もしていますので、購入しやすいという点もあります。
海外で購入する場合
ここまでで国内で購入できる主な方法を記述してきました。
一方で「並行店」と呼ばれる所以たる海外での購入はどうなのでしょうか?
筆者は南米と北米及びアジア圏でロレックスをみた経験がありますが、当時はお店のショーケースに普通に並んでいたので現代とは状況が違いますが、明確に今と昔で変わらないメリットが「免税」です。
文字通り税金が免除されるので金額の高いロレックスは免税の恩恵が強く、円の為替に左右されるとはいえ日本で購入するよりも遥かに安い金額で購入が可能です。
2024年現在の為替の円安下ではあまり参考にならないかもしれませんが、ドル円以外のレートであれば免税の恩恵を受けることができるかもしれません。
また、海外で購入される際はプロフェッショナルモデルの縛りも関係ないとのこと。
プロフェッショナルモデルの購入履歴参照はあくまで国内に限るので、デイトナ白を購入後にデイトナ黒を狙うことも可能です。
現状、筆者談になりますがイギリスなどでプロフェッショナルモデル自体は見ることが可能でした。
しかし、ポンドのレートが高く結果的に日本の平行店で買う方が安く済むケースが多かったので、空港などに併設しているロレックス、または通貨レートが安い国で購入を検討するのが良いと感じます。
また2024年9月にマレーシアのクアラルンプールの現地店舗に行きましたが、日本と同じような状況でまず商品が出てくることはありませんでした。
クアラルンプールではロレックスの店舗にて個人情報を登録(この時に勤務先の会社情報まで入力をさせられます)し、商品が入荷すれば電話及びメールにて連絡するというものでした。
住所は勿論、勤務先までの入力ということで購入者を調査しているのは間違いないと感じました。
なお、旅行者の場合滞在日数を聞かれるので、その日数以内で連絡がなければご縁がなかったという形になります。
ロレックスの購入方法:まとめ
以上がロレックスの購入方法をまとめた記事になります。
メディア等にも連日取り上げられるほどの加熱ぶりを見せるロレックス。
購入制限等を取り入れてはいますが、日ごとに購入希望者が増えており、供給が追いついていないように見受けられます。
これからのロレックスに注目です。
※ファッションアーカイブ.comは転売等を推奨するものではありません。
あくまでも今のロレックスの時計の現状を筆者視点で書いたものになります。