「ファッションに興味が出てきたけれど、何から着て良いか分からない」
「ブランドはユニクロやユナイテッドアローズぐらいしか分からない」
そんな悩みを抱えているメンズの皆さん向けに、今回はオススメのドメスティックブランドを7つご紹介致します。
洋服の世界はインポートブランド(海外のブランド)と、ドメスティックブランド(日本国内のブランド)の2種類に大別できますが、素材やデザインなどが同レベルであれば、当然輸入のコストがかからないドメスティックブランドに価格優位性があります。
また、ドメスティックブランドは当然日本人が着ることを前提に作られているため、丈感やシルエットがマッチしやすいという利点もあります。
ぜひ、本記事を参考に、自分に似合う服を探してみてもらえると幸いです。
ファッション初心者が知っておくべき国内ブランド① ■ダブレット(doublet)
出典:wwd
ダブレットは2012にデザイナーの井野将之とパタンナー村上高士の2人が立ち上げたメンズブランドです。
「不思議の国のアリス」の作者であるルイス・キャロルの考案した言葉遊びから名を取ったこのブランドは、『違和感のある日常着』をコンセプトに毎シーズン遊び心あふれる挑戦的なアイテムを提案し続けています。
例えば、カップめんの容器に乾燥したTシャツを入れたアイテムなどはその典型でしょう。
ふたを開けて水を入れるとカチカチに乾燥したTシャツが水を吸って柔らかくなるこのアイテムは、ダブレットというブランドの方向性を分かりやすく表した1着と言えます。
当然、遊び心だけではありません。
ダブレットに極上の素材とシルエットが無ければ、単なる面白アイテムとしてヴィレッジヴァンガードなどで埃を被っているだけの存在だったに違いありません。
18年にはLVMHヤングファッションデザイナープライズのグランプリを獲得し、国内外の知名度や人気が飛躍的にアップしている注目のブランドです。
ファッション初心者が知っておくべき国内ブランド② ■ホワイトマウンテニアリング(White Mountaineering)
出典:fashion-press
ホワイトマウンテニアリングを率いる相澤陽介は、世界を代表するトップブランド「コムデギャルソン」で修業を積み、2006年に同ブランドをスタートしました。
ブランドのコンセプトは『服を着るフィールドは全てアウトドア』。
その言葉の通り、ゴアテックスを代表とするハイテク素材と、民族衣装をモチーフとしたデザインが特徴的なブランドとなっています。
近年ではアディダスとのコラボなどから海外にセレクトショップなどでも取り扱いが増え、国内外で注目を集めているブランドです。
ファッション初心者が知っておくべき国内ブランド③ ■エヌハリウッド(N.HOOLYWOOD)
出典:mastered
尾花大輔が2000年に店舗「ミスターハリウッド」を開店。
2002年よりブランド「エヌハリウッド」はスタートしました。
ブランドを率いる尾花が古着屋でショップマネージャーやバイヤーなどを行っていた経緯から、エヌハリウッドのアイテムは古着やデッドストックをモチーフとしたデザインが多くみられます。
人を選ばないシンプルでオーガニックなエヌハリウッドの洋服は、2010年前半のミニマリズムトレンドにもマッチし、飛躍的に知名度を上げました。
エヌハリウッドのシンプルながら確かな素材選びとシルエットで好評を集めた尾花は、2017年より無印良品の「MUJI LABO」のメンズデザインディレクターにも就任。
2019年には東京オリンピックの聖火リレーのユニフォームデザインを監修しています。
ファッション初心者が知っておくべき国内ブランド④ ■サカイ(sacai)
出典:hypebeast
「今世界で最も注目を集めるドメスティックブランドは何か?」と聞かれれば、それはサカイを置いて他にないでしょう。
『日常の上に成り立つデザイン』をブランドコンセプトに、クラシックな従来のデザインをあえて崩し、ひねりを加えたサカイのプロダクトは「ドッキングデザイン」と評され、毎シーズン驚きをもって迎えられています。
サカイのデザイナーは阿部千登勢。
コムデギャルソンでニットのパタンナーなどを経験後1997年に退社。1999年にサカイをスタートします。
先述のドッキングデザインを施したアイテムはレディースウェアを中心に高い評価を受けますが、近年世界から注目を集めるきっかけとなったのは何といってもナイキとのコラボレーションでしょう。
ワッフルやブレーザーといったナイキの名作スニーカーを、サカイが得意とするドッキングデザインを大胆に使ってアレンジしたアイテムは世界のスニーカヘッズに衝撃を与え、発売から1年以上たった今でも、転売市場で倍以上の価格で取引されています。
ファッション初心者が知っておくべき国内ブランド⑤ ■カラー(Kolor)
出典:fashion-press
サカイ(sacai)に続いてこのブランド名を見た人の中には違和感を覚えた方もいらっしゃるかもしれません。
阿部千登勢の旧姓に由来するサカイ(sacai)は、本来であれば「Sakai」と表記すべきでしょうし、色を意味するカラー(Kolor)も、スペルとしては「Color」が正であるのは周知のとおりです。
実はカラーのデザイナーである阿部潤一と、サカイの阿部千登勢は夫婦です。
サカイのKとカラーのCを入れ替え、夫婦間での互いのリスペクトを表現しているとも言われています。
そんなカラーの特徴はスーツスタイル。スラックスやジャケットをベースに大胆に柄やパターンを組み込んだプロダクトに定評があります。
きれい目スタイルをちょっと崩して着たい方におすすめのブランドと言えるでしょう。
ファッション初心者が知っておくべき国内ブランド⑥ ■シャリーフ(SHAREEF)
出典:楽天
デザイナー下村仁率いるシャリーフは2007年にスタート。
シャツやワイドパンツといったモードなアイテムにバーコードをモチーフとした刺繍やプリントを組込み、ストリートライクな印象を組み込んだアイテムが特徴的です。
ローマ数字をさながらルイヴィトンのモノグラムの様にちりばめたプロダクトや、大胆なプリントを施したシャツやTシャツも人気を博しており、普通のストリートファッションに飽きてきた人にもおすすめのドメスティックブランドとなります。
ファッション初心者が知っておくべき国内ブランド⑦ ■ダブルタップス(WTAPS)
出典:sneakerhack
西山徹によって1996年にスタートしたダブルタップス(WTAPS)。
カーキやモスグリーンといったミリタリーチックな色合いのアイテムが多く、日本国内のブランドの中でもストリートを中心に屈指の人気を誇ります。
WTAPSのデザインを手掛ける西山徹は、ストゥーシー(Stussy)の店員などを経て滝沢伸介と共に1994年にネイバーフッド(neighborhood)を立ち上げ。
その後も2009年にはア・ベイシング・エイプ(A BATHING APE)の新ライン、アーサスベイプ(URSUS BAPE)をディレクションするなど、常に日本のストリートシーンの中心に居る人物です。
ファッション初心者が知っておくべき国内ブランド番外編 ■ストュディオス(STUDIOUS)
出典:studious
最後に、番外編としてストュディオスというセレクトショップをご紹介致します。
ストュディオスは「from JAPAN to the WORLD」をコンセプトに、日本国内のブランドのみを徹底して取り扱うセレクトショップです。
今回ご紹介したブランドのうちのいくつかを取り扱っているほか、スタート間もない新興ドメスティックブランドも常にいち早く取り扱いを始めており、国内の高品質なプロダクトに触れるうえでは避けて通ることのできないお店だと言えるでしょう。
日本には今回紹介したもの以外でも、世界から注目されるファッションブランドが数多く存在します。ぜひ本記事を元にこうしたドメスティックブランドに袖を通し、その良さを体感頂ければ幸いです。