ストリートやスケーター、バイカーのテイストが盛り込まれた日本発のストリートブランド、WTAPS(ダブルタップス)。
その洗練されたデザインと落ち着いた雰囲気ゆえ、実は20代後半ごろから大人向けのストリートブランドを探し始める人々が高確率で行き着くブランドです。
裏原宿全盛期に生まれて以降、堅実で時代を選ばない服作りから多くのファンに愛されてきたWTAPS。
本記事ではそんなWTAPSにスポットを当て、デザイナーやブランドの歴史をどこよりもわかりやすく解説。
また、一見さんには分かりづらいWTAPSの買い方や販売時期など、初めてWTAPSを買う前に知っておきたい情報も盛りだくさん。
この記事さえ読めば貴方がWTAPSについて詳しくなれること間違いなしです!
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目次
- ■WTAPSデザイナー 西山徹とはどんな人物?
- ■WTAPSとはどんなブランド?
- ■WTAPSはどこで買える? 購入方法や販売場所を徹底紹介
- ■WTAPSで狙うならこれ!オススメアイテムや激レアコラボ
- ■有名人着用
- ■さいごに
■WTAPSデザイナー 西山徹とはどんな人物?
・ストリートに浸かった青春
出典:https://www.houyhnhnm.jp/feature/74131/
WTAPSの創業者、西山徹(にしやまてつ)氏は1974年東京渋谷区生まれ。
幼少期からスケートボードに親しみ、高校卒業後はステューシー(Stüssy)の店員に。
裏原宿文化の重鎮、藤原ヒロシやSKATE THINGとも親しかった西山氏。
彼らが手がけた伝説のブランドGOOD ENOUGHのアトリエや、ステューシーのオフィスにあったマッキントッシュとシルクスクリーンを使い、プリントTシャツ作りに目覚めます。
・WTAPSの前身ブランドを立ち上げ
出典:eyecmag
その後、裏原宿文化にどっぷりつかるように、1993年にはWTAPSの前身とも言えるブランド FORTY PERCENTS AGAINST RIGHTS®をSKATE THINGと立ち上げ。
FORTY PERCENTS AGAINST RIGHTS®のアイテムは、西山氏の服作りのルーツであるシルクスクリーンプリントのTシャツがメイン。
出典:bape
アンダーカバー創業者の高橋盾が藤原ヒロシのサポートと共に立ち上げた伝説的ショップNOWHEREなどで販売されていました。
1994年には滝沢伸介とともにNEIGHBORHOOD(ネイバーフッド)をスタート。
現在でもWTAPSのアイテムをNEIGHBORHOOD関連のショップであるHOODSで取り扱うなど、その関係は続いています。
1996年にFORTY PERCENTS AGAINST RIGHTS®を休止すると、同ブランドをよりレベルアップさせたWTAPSをスタートします。
・WTAPS立ち上げ後
「あるべきものをあるべき場所へ」をコンセプトに立ち上がったWTAPS。
2002~2004年の2年間の休止を除き、今日まで西山徹氏によってディレクションされています。
また、西山氏は2009年にはA BATHING APE®の新ラインURSUS BAPEのディレクターに就任したほか、ミュージシャンの照井利幸氏と共にアーティスト集団WELDを牽引。
そして2015年には妻と共にDESCENDANT(ディセンダント)をスタートしています。
■WTAPSとはどんなブランド?
・ブランドの特徴と名前の由来
出典:wtaps
1996年に「Placing things where they should be(あるべきものをあるべき場所へ)」をコンセプトに立ち上がったWTAPS(ダブルタップス)。
前身となるFORTY PERCENTS AGAINST RIGHTS®の持っていたストリート、スケートカルチャーの雰囲気は残しつつ、ミリタリーアイテムの持つ頑強さやタフな作りのファッションアイテムを得意としたブランドです。
そもそも、ブランド名の由来である“double tap”は、アメリカ軍特殊部隊の言葉で「敵を確実に殺すために顔面と胸部に2発銃弾を撃ち込むこと」の意。
こうしたミリタリーテイストの強いWTAPSではありますが、あくまで街着として着用しやすいデザインに昇華させています。
・豆知識:NIGO氏のお気に入りブランド
出典:ibought
藤原ヒロシと並び裏原宿・ストリートファッションの重鎮、NIGO氏。
なお、かつてA BATHING APE®(アベイシングエイプ)を立ち上げ、今はKENZO(ケンゾー)のディレクターを務めるNIGO氏はWTAPSを「国内外でも唯一、毎回展示会に足を運ぶブランド」と発言。
40〜50代が着ても違和感の無いシルエットや素材感、デザインは一度袖を通すと虜になること間違いなしでしょう。
■WTAPSはどこで買える? 購入方法や販売場所を徹底紹介
出典:wtaps
WTAPSはアースカラーやミリタリー調の雰囲気が現在のトレンドにピッタリ合い、近年ますます人気に。
毎週ドロップされるアイテムはあっという間に完売し、メルカリやスニダンといったリセールサイトにて高値で転売がなされる状況が続いています。
現在、WTAPSの商品は公式の通販や一部のセレクトショップ、そして完全予約制の旗艦店「WTAPS® (W_Lab)」などで手に取ることが可能。
出典:houyhnhnm
WTAPS® (W_Lab)に赴くと、2週間から3週間先の発売アイテムが店頭に並べられており、客はその場で欲しいものを注文し後日配送されるシステム。
確実にWTAPSのアイテムをゲットしたいユーザーは積極的に活用すると良いでしょう。
公式のオンラインショップでは、毎週水曜日や金曜日の昼12時を目処に新作アイテムがドロップ。
シュプリームやパレスと同じく射幸心を煽るドロップスタイルはWTAPSの魅力をますます高めています。
WTAPS公式以外では、HOODS OSAKAやHOODS NAGOYAといった全国のHOODS店舗やそのオンラインストアでの通販、そしてReVoLuTioNなどのセレクトショップの通販にて購入が可能です。
また、海外オンラインショップ大手END.では、国内で即完売したアイテムも比較的入手しやすい状況。
ただ、販売価格の差や配送料、関税などを鑑みるとリセール価格とあまり変わらなくなってしまうのが悩みどころです。
■WTAPSで狙うならこれ!オススメアイテムや激レアコラボ
出典:fullress
ここからはそんなWTAPSのアイテムの中でも特にオススメしたいアイテムや、激レアコラボアイテムをご紹介。
毎シーズン即完売するアイテムばかりですので、毎週水・金のドロップを狙うか、比較的商品が残っているEND.等の海外セレクトショップのオンラインストアで探してみると良いかもしれません。
・オススメアイテム①:BUDS
アメリカ軍が長年使用する戦闘服「Battle Dress Uniform」に着想を得たユーティリティシャツ。
ブランド創設以来の定番として毎シーズン素材やシルエットに変化を持たせながらリリースされ続けています。
左右の胸ポケット上に入ったモチーフの刺繍がワンポイント。
WTAPSのアイテムとしてまずはゲットしたいアイテムです。
・オススメアイテム②:ボーダーのロングスリーブTシャツ
筆者が個人的に最も好きなのがこのボーダーのロンTシリーズ。
毎シーズン色やピッチを変えたボーダー柄が展開され、シックで使いやすい色味やシルエットもあり、春から秋にかけて愛用しています。
・激レアコラボアイテム:シュプリームコラボのボックスロゴT
出典:complex
ストリートファッションの雄、シュプリーム(Supreme)とWTAPSは度々コラボレーションを実施。
そんな数々のコラボアイテムの中でも、1999年に作られたこのコラボボックスロゴTは別格の希少性を誇ります。
歴代のシュプリームのボックスロゴTシャツの中でも5本指に入るほどレアなこのアイテム。
数年前には海外で35,000ドル(1ドル=140円換算で490万円!)で落札されたことも話題を集めました。
■有名人着用
・WTAPSを着用する芸能人①:窪塚洋介
出典:ameblo
・WTAPSを着用する芸能人②:庄司智春
・WTAPSを着用する芸能人③:高良健吾
出典:selection
■さいごに
今回の記事では、裏原宿にルーツを持つ人気ストリート・ミリタリーブランド、WTAPSについてご紹介致しました。
WTAPSのアイテムはストリートファッションにありがちなビビッドな色使いや安っぽさが無く、大人っぽいストリートファッションがしたい層にピッタリのブランドです。
この記事をきっかけにWTAPSに興味を持った方は、是非公式ショップなどでチェックしてみてください。
FashionArchive.comではこうしたブランド解説やお役立ち情報を多数掲載中。
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