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RTFKT(アーティファクト)とは?!NFTとメタバースに注力したデジタル世界のシュプリーム?!

2010年代のファッション市場において、スニーカーは1つのトレンドと呼んで良いほどの存在感を示しました。
その理由にはナイキをはじめとするビッグブランドによる積極的な名作モデルのリリースや、スニーカーと親和性の高い「コラボレーション文化」の発展が挙げられるでしょう。

ただ、スニーカー市場を加熱させた大きな要因のひとつに、メルカリやStock X、スニーカーダンクといった個人間取引サービスの登場があったのを忘れてはなりません。
ブランド価値を高めるべく少量ロットで生産されたレアスニーカーは様々なリセールマーケットで高額転売がなされ、その様子に目をつけた転売ヤーたちの増加は一時社会問題にまで発展しました。

2021年現在、スニーカーブームは最盛期と比較すると一定の落ち着きを見せ、定価の数倍〜数十倍もの値付けがなされるようなアイテムもなかなか登場することが少なくなりました。
そんな中、2020年に登場したばかりのある新興ブランドが手がけるスニーカーが次々と数十〜数百万円という超高価格で取引がなされていることをご存知でしょうか。
しかもそれがリアルではなくバーチャルのアバターとして取引されているという驚きの現実があるのです。
2021年12月には、バーチャルスニーカー大手のRTFKT(アーティファクト)がナイキに買収されるというニュースも話題に。

今回の記事では、そんなバーチャルスニーカーブランド「RTFKT(アーティファクト)」にフォーカスし、いかにして彼らが「デジタル世界のシュプリーム」になろうとしているのかを徹底解説いたします。


出典:google

■バーチャルスニーカーとメタバース、NFTについて

RTFKTについてご紹介する前に、そもそもバーチャルスニーカーとは何なのかについて、解説する必要があるかもしれません。
バーチャルスニーカーとは、その名の通りバーチャル上、つまりオンラインの世界でのみ着用可能なスニーカーのことを指します。
オープンワールドのゲームやメタバース世界でユーザーが操作するアバターに着用させるスキンのひとつとして挙げられるバーチャルスニーカーは、今後大きな可能性を秘めた産業として注目を集めています。

その理由に、現在世に出ているバーチャルスニーカーの多くはNFT(非代替性トークン)化されている、というのが挙げられるでしょう。
NFTとは簡単に言うとブロックチェーンの技術を使い、コピーや複製を出来なくしたデジタル上のデータのこと。
この技術により従来のスニーカー市場の課題だったコピー品、フェイク品問題がデジタル上においては解決することになりました。

また、NFTの技術によって転売問題も同時解決。
なんとNFTは転売されるたびに製作者に一定のマージンが入るように設定することも可能なのです。
こうした画期的な技術とメタバース業界の盛り上がりが相乗効果を生み、直近でバーチャルスニーカーへ大きな注目が集まっているのです。

なお、バーチャルスニーカーとNFT、メタバースの関係性についてより詳しく知りたい方は、ぜひこちらの記事をご覧下さい。

■RTFKTとはどんなブランド?

RTFKT(アーティファクト)は、直近のメタバース、NFT市場の広がりをいちはやくキャッチしスタートした新進気鋭のブランド。
創業者のひとりであるスティーブン・ヴァジリーは、多くの人が転売を目的に一度も履かずにスニーカーを流通させている状況を見て、「フィジカルな靴は不要じゃないか、デジタル上での取引でもいいんじゃないか」との考えからブランドを作ったと語っています。

RTFKTの名が多くのファッショニスタに知れ渡る結果となったのは2021年3月。
RTFKTがブロックチェーン上で行ったバーチャルスニーカーのオークションにて、なんと7分で600足、約3億3,200万円もの売上を叩き出したのです。


出典:sputniknews

デジタルアートFEWOCiOUSとのコラボレーションで制作されたこちらのバーチャルスニーカーはメタバース世界でのアバターとしての利用を想定。
また、Snapchatの拡張現実フィルターを通せば、スマホを通してではあるものの自身が現実世界で履いているかのように見せることも可能です。

また、直近ではスニーカー好きなら誰しも一度は聞いたことのある伝説のファッションレーベル「STAPLE(ステイプル)」とのコラボレーションも実施。
現実世界ではSTAPLEとナイキのコラボレーションスニーカーの発売時に暴動が起きたことも有名ですが、STAPLE×RTFKTも即完売。
エアフォース1を思わせるボディが特徴的な2種類のスニーカーと、STAPLEのアイコンとも言える鳩のバーチャルフィギュアがリリースされました。

なお、この鳩のNFTは2022年4月現在、NFT界上の最も熱いプロジェクトの一つにまで発展しています。
RTFKTはこの鳩のNFTのホルダーに対し、それぞれ3つのMintvial (ガチャ)をエアドロップ(無料配布)。

一般販売もされているこのMintvialを所有者が任意のタイミングで開封すると、中にはなんと村上隆監修の3D NFTアバターがランダムで封入。CLONE Xと呼ばれるこの NFTアバターはあっという間に世界一有名なNFTプロジェクトとなりました。


出典:moonpay

さらに、今度はCLONE Xの所有者向けにサイバー空間の部屋が2つと、なんとナイキのロゴが入ったボックス(ガチャ)がエアドロップ。
ナイキ傘下にRTFKTが参画してから初めてのプロジェクトとなるこのエアドロップ。

MNLTH(モノリス)と呼ばれるこのプロジェクトでは、4月23日に箱を開封できるようになると、なんとそこにはナイキの名作シューズ「ダンク」をベースとしたバーチャルスニーカーが。
所有者はこれらのバーチャルスニーカーを8種のスキンでカスタマイズが可能となっています。


出典:cryptoshitcompra

なお、このバーチャルダンクには2019年12月にナイキが特許を取得したイーサリアムブロックチェーンでスニーカーをトークン化する技術を活用。
この特許には所有者にスニーカーを同じ模様で生産したりデザインコラボを行う権利を与える「繁殖権」とよばれる機能もあり、ますます注目を集めています。

こうしたRTFKTが仕掛けるエアドロップは、すでにNFTを所有しているユーザーの保持欲を満たすと同時にその価値を高め、まだ所有していないユーザーへの強烈な射幸心を煽っています。
今後もこのエアドロップの連鎖は続くことがRTFKT公式から発表されており、樹系図の上段アイテムであればあるほど、その所有者は恩恵を受けることができるでしょう。


出典:twitter

ちなみにRTFKTはナイキ傘下のため今後もナイキとのコラボレーションは随時ドロップ。
2022年5月には早速コラボ第二弾としてナイキのシューズ「エアフォース1」が登場。
Space Dripと名付けられたNFTを所有するユーザーは19人のクリエイターによって作られたバーチャル版エアフォース1を作成可能に。
こちらも大きな話題を呼んでいます。

もちろんこうしたセンセーショナルなコラボレーションだけでなく、RTFKT単体でも数多くのバーチャルスニーカーが定期的にドロップ。
みるみると色が変わってゆくエアジョーダン1を模したバーチャルスニーカーや、ソールにファンが取り付けられた斬新なハイカットスニーカーなど、現実世界ではなかなか制作が難しいようなアイテムが並んでいます。
気になる方はこちらのサイトでこれまでリリースされたモデルをチェックしてみるのもオススメです。

■RTFKTのこれからとバーチャルスニーカーの可能性

現在、RTFKTの多くのスニーカーやスキンは非常に高額で販売され、あっという間に完売しているものも少なくありません。
どうして実在しないスニーカーをめぐってここまで大きなお金がやり取りされるのか、いくつかの理由を解説してゆきましょう。

①メタバース世界の盛り上がりが今後ますます期待できる

まずひとつめの理由として、メタバース世界の発展が今後大きく期待できる、というものがあるでしょう。

メタバースは拡張現実の世界でゲームをするだけでなく現実世界のありとあらゆるイベントやコミュニケーションを行うという構想。
あるいみ「無限に拡大可能な地球」が突然発見された、と言って良いほどの出来事に対し、先行者利益をめぐって多くのIT企業が資本投入を行なっています。

2021年10月にはFacebookが社名を「メタ(Meta)」に変更したこともご存知の方が多いかもしれません。
そんなメタバース世界では、人間の形を模したアバターを操作して一連のコミュニケーションが図られます。
そんな世界でユーザーが自身の分身とも言えるアバターを着飾りたいと思う、つまりファッションに気を使い出すのは当然だと言えるでしょう。

むしろ、現実世界ではファッションに気を使わない方でも、ゲームなどのバーチャル世界では様々なスキンやアイコンに課金をしている、と言う方もすでに数多く存在しています。
こうした状況もあり、いち早く「バーチャルスニーカー」に目をつけたRTFKTに多くのユーザーが注目しているのです。


出典:twitter

②コピーや偽造の可能性がなく、資産価値を担保できる

ふたつめに、RTFKTのバーチャルスニーカーにはNFTの技術が組み込まれていることが挙げられるでしょう。
前述の通り、NFTは複製や偽造ができず、転売した際にも過去の持ち主がトレースできるしくみ。
これによってRTFKTが作ったバーチャルスニーカーが無限にコピーされたり、ほぼ同一のバーチャルスニーカーが偽造されて、本物と見分けがつかなくなることはありません。
こうした現実世界のスニーカー愛好家たちから見ても画期的な技術は、RTFKTのアイテムに対する信頼性を大きく高めています。
そんなスニーカーが数量限定で販売されると言う状況が、RTFKTのアイテムに資産価値を見出す人の続出を生んでいるのです。


出典:twitter

③購入したバーチャルスニーカーを使用できる場所が今後増えていく

RTFKTに限らずですが、今後メタバースの世界はメタバース同士が繋がることでより大きく広がってゆくことが予想されています。
「オープン・メタバース」と呼ばれるこの世界観の中では、Aというメタバース内で入手したスキンやアバターを、Bというメタバースに移動した際にも引き継ぐことが想定されています。
ゲーム「フォートナイト」やゲームエンジン「アンリアルエンジン」を手がけるエピックゲームズ社は、このオープンメタバースの構想に力を入れており、権利問題さえクリアできれば、複数のメタバースでクローゼットを共有できる世界はそう遠くないかもしれません。
RTFKTのバーチャルスニーカーを作る上で、このアンリアルエンジンが使用されていることも無視できない事実だと言えるでしょう。

また、現在バーチャルスニーカーを入手したユーザーは、現実世界で同デザインのものを作成してもらえる、という動きも広がっています。

出典:fashnerd

こうした形でバーチャルスニーカーを「着用できる場所」が次々と増えていることが、RTFKTの価値をより一層高めていると言えるでしょう。

■さいごに

今回の記事では、バーチャルスニーカーブランド、RTFKTにフォーカスして解説を行いました。
「デジタル世界のシュプリーム」「デジタル時代のLVMH」とも呼ばれるこのブランドは、ナイキによる買収も踏まえて今後のスニーカー業界で確実に中心的な存在となってゆくことでしょう。
現在RTFKTはスニーカーだけでなく、全身のアバターや洋服のスキンも手がけています。
クルクルと宙に浮いているネックレスなど、現実世界では表現不可能なデザインであっても自由に作れるのがバーチャル世界のいいところ。


出典:opensea

これから多くのデザイナーが参入することで、これまで存在し得なかったデザインやアイテムが次々と登場してくるはずです。
今後もRTFKTやバーチャルスニーカーの動きに注視してゆこうと思います。

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