世界中で人気のある高級時計メーカーであるロレックス(ROLEX)。
創業から100年以上経っているロレックスは長い歴史の中で様々なモデルをリリースしており、その中でも特徴的ないくつかのモデルには愛称が付けられています。
今回はそんなロレックスのよく使われている愛称のモデル群をその愛称の由来等と共にご紹介していきます。
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目次
- ■ロレックスの愛称について
- ■ペプシ
- ■スプライト(レフティー)
- ■バットマン
- ■カフェオレ
- ■ファットレディ
- ■ハルク
- ■カンジャー
- ■ポール・ニューマン
- ■サンダーバード
- ■さいごに
■ロレックスの愛称について
愛称のあるモデル群をご紹介する前に注意するべき点があります。
それは、この愛称はロレックスファンの中で使用されているものであって公式のものでは無いということです。
よくあることでGMTの愛称でペプシ等がわかりやすいのですが、ロレックスの正規店で「GMTペプシが欲しいです」と言われても基本的には嫌な顔される確率が高いでしょう。
ロレックスの正規店の店員さんは言っている内容自体は理解してくれるとは思いますが、公式の愛称では無いため正規店での愛称呼びはあまりウケが良くないことを理解しておきましょう。
特にマラソンをする方は注意する必要があるでしょう。
逆に並行店では商品説明欄や動画内でモデルを説明する際に良く使われる傾向にあります。
その為、並行店での購入で探しているモデルがある時には愛称呼びでもすんなり行くことが多いです。
動画などで見る時には知っておく方が欲しいモデルがわかりやすいので覚えていて損はありません。
■ペプシ
出典:rolex
まずはロレックスのモデルの中でも認知度の高い愛称の「ペプシ」からご紹介します。
ペプシとは、GMTマスターⅡの赤・青ベゼルの個体を指します。
由来は全世界で愛用されている炭酸飲料の「ペプシコーラ(PEPSI)」から。
ペプシのロゴは上記の通りで、赤・青を基調とした配色の為同じ配色のベゼルのGMTマスターⅡに同じ名前がつきました。
GMTマスターⅡの中でも上位の人気カラーです。
なお、この愛称は何故かステンレスモデルの事を指すことが多いようで、メテオ文字盤等には使用することはあまりありません。
■スプライト(レフティー)
出典:rolex
2022年にリリースされたGMTマスターⅡの新作モデルであるRef.126720VTNR。
こちらは左利き用モデルで「レフティー」とも呼ばれています。
愛称の「スプライト」はペプシと同じく炭酸飲料の「スプライト(Sprite)」から。
スプライトのロゴのイメージは緑と白で困惑する方もいるかもしれません。
しかしスプライトには実はZero Sugarと呼ばれるシュガーフリーのスプライトも発売しています。
出典:tesco
こちらの色は緑と黒でRef.126720VTNRと同じ配色なので「スプライト」はあながち間違いじゃ無いということになります。
■バットマン
出典:rolex
ロングセラーのGMTマスターⅡの中でも「ペプシ」と同じくらい有名な「バットマン」。
バットマンは青・黒のベゼルのものを指します。
由来のバッドマンはアメコミの金字塔「バットマン(Batman)」から。
出典:supanova
現在のバットマンはDCコミックス原作の映画の印象が強いですが、上記のようにアメコミのカラーでのバットマンは元々青と黒で色付けされていました。
この為、青・黒ベゼルのGMTマスターⅡは「バットマン」と呼ばれることとなります。
■カフェオレ
出典:rolex
茶・黒というステンレスには存在しない配色をしたGMTマスターⅡ。
素材にエバーローズゴールドを含んだモデルにしか存在しない配色で、エバーローズゴールドとの愛称は抜群の色です。
こちらは日本では「カフェオレ」と呼ばれることが一般的です。
もちろん由来は飲料のカフェオレから。黒のイメージが無いですが、大分茶色に引っ張られているような・・・
なお海外だと「ルートビア(Root Beer)」と呼ばれているそうで、日米で愛称が違う珍しい個体です。
ルートビアはアメリカ等では日常的に飲まれている炭酸飲料で、良くスーパー等にも見かける飲料です。
日本では中々定着していないのが現状です。
理由は日本にお住まいの皆さんが周知の通りルートビアは日本ではメジャーな飲料とは中々言えない背景がある為です。
■ファットレディ
今まで紹介してきたGMTマスターⅡの愛称はどれも由来がわかりやすいものでした。
しかし、こちらの「ファットレディ」はどうでしょうか。
こちらの「ファットレディ」という愛称は最初期のGMTマスターⅡであるRef.16760にしかついていません。
Ref.16760の後継であるRef.16710からは色別に名前がついており、黒・赤に関しては「コーク」と呼ばれるようになっています。
ファットレディだけ名前が違うのは、そのケースの厚さが由来となっているそうです。
少し異色な由来ですが、アンティークモデルの中でも人気のモデルです。
■ハルク
出典:poliacero
「バッドマン」と同じく、アメコミ由来の超人「ハルク」の名前がついたサブマリーナー。
由来のハルクの特徴的なグリーンの配色から愛称がつきました。
2020年で製造が終了し、現行モデルに存在しない緑のベゼルに緑の文字盤、そして超人ハルクと同じくダイバーズウォッチとして強固な「超性能」なケースをもったサブマリーナーに相応しい愛称です。
■カンジャー
出典:ribero-watch
カンジャーとは、オマーン国の王室の紋章である曲がった短剣と2本の交差した剣のことを指します。
カンジャーとは特定のモデルに呼ばれる愛称ではなく、この紋章が入ったモデル全てに適用される愛称です。
こちらのモデルは特殊な歴史や入手条件がある事から下記の記事にて詳しく解説しています。
■ポール・ニューマン
出典:ablogtowatch
アメリカ出身の俳優であるポール・ニューマン。
その個人名が愛称としてついている激レアなモデルが存在します。
彼が着用していたRef.6239とダイヤルが同じものを総じて「ポール・ニューマン」と呼んでいます。
このダイヤルは「エキゾチックダイヤル」として知られており、ロレックスマニアの中でも人気のダイヤルです。
ポール・ニューマンに関しては下記の記事にて詳しく解説しています。
■サンダーバード
出典:crownmaniax
インディアンの伝説に登場する雷鳥を意味する「サンダーバード」。
ロレックスのデイトジャストの中でも特殊な目盛りがついた個体群のことを指します。
何故そのような特殊な名前になったかは下記の記事にて詳しく解説しているので是非お読みください!
■さいごに
以上、ロレックスの愛称について解説してきました。
日米のカルチャーの違いで変わるモデルや、世界共通で親しまれている愛称もあり知れば知るほど面白いロレックスの愛称。
他にもモデルの数だけありますので、当サイト含め様々なサイト、動画で探してみてはいかがでしょうか。
FashionArchive.comではロレックス関連の情報を多数発信中。
ぜひ興味があれば他の記事もご覧頂けますと幸いです。
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