昨今、ますますその人気を盤石なものとしつつあるフランス発のブランド、メゾン・マルジェラ(Maison Margiela)。
デザイナーであるマルタン・マルジェラの数々の逸話やファッション界の一時代を築いた多くのアイテムなど、マルジェラを語る要素は数多くありますが、中でも一般に広く知られているのがマルジェラの香水シリーズ。
今回の記事では、マルジェラの人気香水を一挙ご紹介。
合わせて、残念ながら廃盤となり製造終了してしまった幻のモデルについても掲載しております。
コレを読めば、あなたの好きな香りもきっとみつかるはず!
ぜひ香水選びの参考として頂ければ幸いです。
なお、本記事でご紹介するマルジェラの香水を取り扱う専門店の入店レポートはこちらからご覧ください。
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目次
- ■マルジェラの「レプリカ」とは?
- ■マルジェラの香水とは?
- ■マルジェラのオススメ香水① REPLICA Lazy Sunday Morning
- ■マルジェラのオススメ香水② REPLICA Sailing Day
- ■マルジェラのオススメ香水③ REPLICA Flower Market
- ■マルジェラのオススメ香水④ REPLICA At The Barber’s
- ■マルジェラのオススメ香水⑤ REPLICA Coffee Break
- ■マルジェラのオススメ香水⑥ REPLICA Springtime in a Park
- ■マルジェラのオススメ香水⑦ REPLICA Matcha Meditation
- ■マルジェラのオススメ香水⑧ REPLICA Beach Walk
- ■マルジェラのオススメ香水⑨ REPLICA Bubble Bath
- ■マルジェラのオススメ香水⑩ REPLICA Jazz Club
- ■マルジェラのオススメ香水⑪ REPLICA Under the Lemon Trees
- ■マルジェラのオススメ香水⑫ REPLICA By The Fireplace
- ■マルジェラのオススメ香水⑬ REPLICA Autumn Vibes
- ■マルジェラのオススメ香水⑭ REPLICA When the Rain Stops
- ■マルジェラのオススメ香水⑮ REPLICA On a Date
- ■マルジェラのオススメ香水⑯ REPLICA Under The Stars
- ■マルジェラのオススメ香水⑰ REPLICA From the Garden
- ■マルジェラのオススメ香水⑱ REPLICA Afternoon Delight
- ■マルジェラのオススメ香水⑲ UNTITLED L’EAU
- ■マルジェラのオススメ香水⑳ REPLICA Soul Of The Forest
- ■マルジェラのオススメ香水㉑ REPLICA Dancing On The Moon
- ■マルジェラのオススメ香水㉒ REPLICA Flying
- ■マルジェラの廃盤した香水① Tea Escape
- ■マルジェラの廃盤した香水② Promenade In The Gardens
- ■マルジェラの廃盤した香水③ REPLICA Music Festivals
- ■マルジェラの廃盤した香水④ REPLICA Lipstick On
- ■マルジェラの廃盤した香水⑤ REPLICA Whispers in the Library
- ■マルジェラの廃盤した香水⑥ REPLICA Across Sands
- ■マルジェラの廃盤した香水⑦ Replica Wicked Love
- ■マルジェラの廃盤した香水⑧ Mutiny
- ■さいごに
■マルジェラの「レプリカ」とは?
1988年フランスでスタートした「メゾン・マルタン・マルジェラ(のちのメゾン・マルジェラ)」は、古着を再構築して1着の全く新しい洋服を作り上げたり、日本の職人が履く「足袋」に着想を得たブーツ「タビ・ブーツ」など、様々な革新的なファッションスタイルを生み出し、1990年代のアパレル業界を牽引する存在となりました。
1994年のコレクションでは、「レプリカライン」と呼ばれるラインナップが登場。
デザイナーであるマルタンの生まれ故郷であるベルギーの1940年代のスーツや、ドイツ軍の御用達シューズ「ジャーマントレーナー」など、マルジェラがセレクトした数々のアイテムを「レプリカ」と称してリプロダクトしたのです。
このレプリカラインは、着想元となったアイテムの生産国、時代、用途などを記載したラベルを取り付けるのが特徴。
袖を通したユーザーがその服の歴史に想いを馳せることができることから大きな人気を呼びました。
出典:mercari
■マルジェラの香水とは?
このマルジェラの「レプリカ」にインスパイアされて2012年にスタートしたのが、香水ライン「レプリカ オードトワレ」です。
出典:giseleweb
マルジェラが旅をした様々な国で感じた経験や出来事を香りで表現したこの香水シリーズは、その香りやデザインの良さからマルジェラ愛好家以外からも数多くのファンを抱えています。
レプリカラインとしては、前述のオードトワレとオードパルファムの2種類に分かれます。
オードトワレは透明なガラス瓶に入った持続時間3-4時間ほどの香水。
パフュームは5-7時間ほどの持続時間を持った黒いガラス瓶に入れられています。
※オードトワレ
出典:maisonmargiela-fragrances
※オードパルファム
出典:maisonmargiela-fragrances
このうちオードトワレについては100mlモデルと30ml モデル、そして10mlモデルが存在。
ただし、マルジェラの洋服や靴、アクセなどを取り扱っている通常店舗では100mlのボトルしか無いこともしばしば。
30mlモデルや10mlモデルについては、2022年2月にオープンした表参道のメゾン・マルジェラ レプリカ フレグランス ストアを筆頭に、マルジェラの中でも香水のみに特化した店舗で入手するのが確実でしょう。
マルジェラと提携している大手コスメ・化粧品ストア@cosme(アットコスメ)でも購入することが可能です。
※香水に特化した店舗の場所をまとめた記事はこちら!
また、レプリカラインの他にマルジェラには近年別ラインの香水も複数登場。
「Mutiny」と呼ばれるこちらの香水はデザイナージョン・ガリアーノの監修の元、近年作成されたボトルも香りも全く新しいモデルとなっています。
※現在は生産終了
出典:maisonmargiela-fragrances
こちらは2022年に登場したばかりの新作、「UNTITLED L’EAU」。
レプリカラインのボトルを素体としながら、同ラインには無いキャップが付属。
ミントの葉や柑橘系の香りを纏った全く新しい香りのフレグランスです。
このように、非常に多くの香水をリリースしているメゾン・マルジェラ。
中でも筆者が特におすすめしたいのが日本でも入手できる場所が多い「REPLICA」のオードトワレ。
ここからは、メゾン・マルジェラの香水のうち、メインライン「REPLICA」シリーズのオードトワレ18種をそれぞれ詳しくご紹介してゆきます。
■マルジェラのオススメ香水① REPLICA Lazy Sunday Morning
マルジェラの人気香水といえばなんといってもこのレイジーサンデーモーニング。
その名の通り少し気だるい日曜日の朝を表現したこの香水はその使いやすさゆえに圧倒的な人気と知名度を誇っています。
ベッドリネンの香りやホワイトムスクを感じさせる香りは、嫌味なく爽やかで万人受け間違いなし。
ウィメンズ向けながらメンズでも全く問題なく使える出来栄えとなっています。
■マルジェラのオススメ香水② REPLICA Sailing Day
メンズ向けの爽やかな香りといえばこのセイリングデイが一押し。
ヨット乗りをイメージしたシーノートを基調とした香りは男らしさと同時に夏らしさを感じさせます。
水を想起させる爽やかなトップノートが終わるとアイリスやローズの上品なミドルノートも登場。
ワイルドな大人の男性に使っていただきたい1本です。
■マルジェラのオススメ香水③ REPLICA Flower Market
フラワーマーケットの香りを一言で表すならばオーソドックスな「お花屋さんの香り」だと言えるでしょう。
生花のスッキリした香りは数多のお花系の香水と比較しても全くしつこくありません。
その理由は香りの中にフローラルだけでなくグリーンも感じさせるからでしょうか。
寝香水としてもオススメの1本です。
■マルジェラのオススメ香水④ REPLICA At The Barber’s
アットザバーバーは理髪店の独特の香りを表現した、マルジェラらしいコンセプチュアルな1本。
スパイシーでメンズ向けなこの香水はマドリードの古き良き理髪店、ヴィンテージの革の椅子、アロマティックな石鹸の泡などからイメージ。
秋冬時期の大人男子のコートスタイルや、フォーマルなスーツスタイルにぴったりです。
大事なプレゼンや商談の前など、清潔感や自信を見せたい時にもオススメかもしれません。
■マルジェラのオススメ香水⑤ REPLICA Coffee Break
香水としては珍しいコーヒーにフォーカスした香水がこの「コーヒーブレイク」です。
焙煎のような香りとともに泡立てたミルクやシューガースメルも感じさせるカフェオレのような香りが特徴的。
スウェーデン・ストックホルムのコーヒーショップをイメージしているからか、秋冬向けのほっとするような香水となっています。
■マルジェラのオススメ香水⑥ REPLICA Springtime in a Park
前述の「フラワーマーケット」とは全く異なる花の香りが素敵なのがこの「スプリングタイム イン ア パーク」です。
本香水は上海のオフィス街の中にある公園をイメージした、洗練された都会風の香り。
ベルガモットやジャスミン、洋梨の香りとともに、ほのかなローズとムスクを合わせています。
■マルジェラのオススメ香水⑦ REPLICA Matcha Meditation
出典:ifchic
数年前に販売が終了してしまった日本茶の香り「ティー エスケープ」の代わり?として近年リリースされたのがこの「マッチャ メディテーション」です。
2008年に東京で開催されたお茶会をイメージして作られたというこの香水。
トップノートでは緑茶、ミドルでは抹茶とジャスミン、そしてラストではホワイトチョコレートの香りで締めるオリエンタルな香りとなっています。
日本人にぴったりな香りだと言えるでしょう。
■マルジェラのオススメ香水⑧ REPLICA Beach Walk
フランスの海岸線をイメージした人気の香水がこの「ビーチ ウォーク」です。
真夏のビーチを思わせるココナツやほのかな柑橘が特徴的。
ココナッツの香りはサンオイル、柑橘は浜辺で飲むジュースをイメージしているのか、嗅ぐとバカンス気分が味わえる暖かな香りです。
夏季休暇時期にぴったりなフレグランスだといえるでしょう。
■マルジェラのオススメ香水⑨ REPLICA Bubble Bath
香水の定番、石鹸をイメージしたすっきりとした香りのフレングランスです。
ビバリーヒルズの優雅なバスタイムをイメージしており、清潔感のある石鹸の香りの他にジャスミンやローズ、ココナッツの香りが花を添えています。
■マルジェラのオススメ香水⑩ REPLICA Jazz Club
ニューヨーク・ブルックリンのジャズクラブをイメージした男性向けの香りです。
ウッディで甘い香りは葉巻、ラム、ウイスキーの雰囲気を感じさせます。
ワイルドな大人っぽさを演出したいときに纏いたい香水です。
■マルジェラのオススメ香水⑪ REPLICA Under the Lemon Trees
アンダー ザ レモンツリーは2019年にリリースされた比較的新しい香水です。
レモンの香りをイメージした香水は星の数ほど存在しますが、「レモンの木の下」の香りをイメージしたフレグランスをリリースするのはさすがメゾン マルジェラといったところ。
グリーン、シトラスを中心にライムやホワイトムスクで味付け。
レモンの木の下で木漏れ日を浴びるような暖かな爽やかさがある香水です。
■マルジェラのオススメ香水⑫ REPLICA By The Fireplace
冬の朝、暖炉でパチパチと音を立てる火と薪。
ブランケットに包まれてぼんやりと火を眺める時間を感じさせる香水がマルジェラからリリースされています。
ウッディノートとチェスナット(栗)を基調として暖炉の香りを表現。
ベースノートに差し込まれたバニラのスメルは暖炉前で焼いているマシュマロを表しています。
■マルジェラのオススメ香水⑬ REPLICA Autumn Vibes
出典:fragrantica
秋のモントリオール、紅葉の中落ち葉を踏みしめて歩く道のりを香水で表現。
アーシーかつウッディな香りは秋冬に纏えば注目間違いなしの1本です。
もみの木やカルダモン、シダーウッドで彩られた落ち着くフレグランスは寝香水にしても良いでしょう。
■マルジェラのオススメ香水⑭ REPLICA When the Rain Stops
出典:rustans
前述のオータム バイブスと同じ調香師によって作られ、2022年にリリースされたのがこのウェン ザ レイン ストップスです。
誰もが嗅ぎ覚えのある「雨の香り」を香水に昇華させた挑戦的な一本で、梅雨時期に纏えばどんよりした日でも気分が上がるはず。
■マルジェラのオススメ香水⑮ REPLICA On a Date
出典:fragrantica
マルジェラ香水の2023年新作はオン ア デートと名付けられたフルーティーな1本。
葡萄やオリーブで有名なフランス南東部プロヴァンスでデートする夕暮れをイメージしたフレグランスとなっています。
ロゼや赤ワインの香りをイメージしたこの香水を作ったのは、かつてマルジェラのプロムナード イン ザ ガーデン(現在は廃盤)を手がけたカルロス・ベナイム。
伝説的な香水「ポロ ラルフローレン」を手がけ、シャネルの4代目専属調香師オリヴィエ・ポルジュのメンターも務めた彼は香水界の重鎮です。
■マルジェラのオススメ香水⑯ REPLICA Under The Stars
アフリカ南部ナミビアの思い出を香りに落とし込んだのがこのレプリカ オードトワレ アンダー ザ スターズ。
夜の砂漠地帯で焚き火と共に夜空を眺めるというコンセプトのこの香水は、レザーと香木の香りを感じさせる大人な1本。
シナモンやブラックペッパー、シダーウッドといった香りをバランスよく調合し、「バイ ザ ファイアプレイス」で制作された暖炉の香りとはまた違った、焚き火の香りを演出しています。
■マルジェラのオススメ香水⑰ REPLICA From the Garden
フランス香水界の大御所、オリヴィエ・クレスプと彼の息子セバスチャン・クレスプが初めてマルジェラの香水を担当。
ディオール、トムフォード、ジバンシイ、イッセイミヤケ、そして40種類ものサンローランの香水を手がけてきたオリヴィエ氏。
彼が息子と共に手がけた本香水は、菜園でたわわに実るトマトの香りにフォーカス。
赤く熟れたトマトの実はもちろん、青々しいトマトリーフの香りもミックスし、フレッシュな香りを演出しています。
■マルジェラのオススメ香水⑱ REPLICA Afternoon Delight
アフタヌーン ディライトは、フランス・パリのカフェをイメージした香水。
焼き上がったばかりのマドレーヌを思わせる甘い香りは、肌寒い秋冬時期にオススメです。
調香師はカルバンクライン エタニティやプラダのキャンディなどを手がけたカルロス・ベナイム。
このフレグランスを作るにあたってマルセル・プルーストの小説『失われた時を求めて』をインスピレーション源としたそうです。
■マルジェラのオススメ香水⑲ UNTITLED L’EAU
アンタイトルド ローはユニセックスで使えるシトラス系フレグランス。
トップノートはシトラス、アマルフィ、レモン、そしてマンダリンオレンジ。
ミドルノートでグリーンノート、ミント、アフリカンオレンジフラワーを入れ、柑橘の魅力を前面に押し出した香水となっています。
ここまでが、マルジェラの香水の中でも入手が比較的容易で香りのバランスも良いオードトワレシリーズのご紹介でした。
以降は、残念ながら生産終了となってしまったモデルをご紹介致します。
次に、2016年に誕生したマルジェラ香水の黒いボトル、オードパルファンシリーズをご紹介いたします。
なお、全5種類のオードパルファンのうち、2種はすでに廃盤。
以下でご紹介する残り3種は、2024年9月に復刻販売がスタートしました。
■マルジェラのオススメ香水⑳ REPLICA Soul Of The Forest
このオードパルファムはフレッシュな森の香りが特徴。シダーウッドやシスタスのグリーンノートに胡椒やベリー、カシスのつぼみをアドオン。
そこに苔とパチョリを加えることで丸みを帯びた香りに纏めています。
「REPLICA」ファンタジーコレクションの中でも使いやすい香りとなっており、再販されるモデルの中でも特にオススメの1本です。
■マルジェラのオススメ香水㉑ REPLICA Dancing On The Moon
マルジェラの現デザイナー、ジョン・ガリアーノの空想世界をイメージした黒いボトルの香水シリーズ。
ダンシング オン ザ ムーンはジャスミン、竜涎香、ムスク、バニラによって神秘的な宇宙空間を演出しています。
■マルジェラのオススメ香水㉒ REPLICA Flying
フライングは「空を飛びたい」という人間の太古からの欲求にフォーカスしたシトラスコロン。
「オゾン」をテーマにエキゾチックなイランイランとアーモンドの花。ベルガモット、ムスク、ネロリ、オレンジフラワー等で日当たりの良さを感じさせる香りに昇華。
果てしない空への重力のない旅を演出するオードパルファムとなっています。
以降は、残念ながら生産終了となってしまったモデルをご紹介致します。
■マルジェラの廃盤した香水① Tea Escape
2014年に7番目のレプリカ フレグランス・コレクションとして誕生したティー エスケープ。
茶道にインスピレーションを受けたこの香水は、日本にフォーカスした香りということもあり人気が高かったモデルです。
そのおかげか、ティー エスケープはシャンプーやボディソープといったミニボトル(非売品)をアメニティとして採用するホテルもいくつか存在。
※筆者私物
残念ながら廃盤となってしまったあとも、後継モデルとしてマッチャ メディテーションがリリースされています。
■マルジェラの廃盤した香水② Promenade In The Gardens
2013年に登場したプロムナード イン ザ ガーデンは、イギリス・オックスフォードのフローラルな田園風景の香り。
花や蜂蜜といった香りはその名の通り庭園の遊歩道を歩いているかのよう。
残念ながらこちらも、似たコンセプトの香水が複数出てきたことで生産終了となってしまいました。
■マルジェラの廃盤した香水③ REPLICA Music Festival
1969年8月15日から17日にかけて行われたウッドストックフェスティバルの熱狂を再現したミュージック フェスティバル。
グレイトフル・デッド、ザ・フー、ジミ・ヘンドリックスなど、多くの有名アーティストが出演し40万人を動員した伝説的なイベントとなったこのウッドストックフェスティバルは、1960年代のカウンターカルチャーやヒッピー文化の集大成とも呼べるでしょう。
タバコやウィードのスモーキーな香りにバイオレットリーフの爽やかさを加え、ロックの祭典を楽しむ観客らの興奮を思い起こさせる香りになっています。
■マルジェラの廃盤した香水④ REPLICA Lipstick On
1952年のシカゴで裸の唇にリップスティックを引く、という女性のためのフレグランスであるリップスティック オン。
バニラとアイリスを基調とし、あえてコスメティックの香りを香水で表現した挑戦的なモデルでしたが、残念ながら人気は出ず、廃盤となっています。
■マルジェラの廃盤した香水⑤ REPLICA Whispers in the Library
ウィスパー イン ザ ライブラリーは、近年発売されたモデルの中では最もマルジェラのレプリカらしい香水。
「図書館での囁き」の名を冠したこの香水はオックスフォードの歴史ある図書館をイメージした独特な香りが特徴的。
バニラの甘さがしつこくなく、図書館の木製の床を思わせるウッディなスメル、本の少しほこりっぽいような独特の香りが丁寧にマリアージュされています。
しかし、生産開始から数年足らずで、なんと2023年7月をもって生産終了。
在庫はすでに生産されているもののみとなるため、気になる方は早めの購入がオススメです。
■マルジェラの廃盤した香水⑥ REPLICA Across Sands
こちらのアクロス サンズは、果てしない夜の砂漠とオアシス、商人が語る幻想的な物語をイメージ。
ウッディオリエンタルをベースに、シナモンやダバナエッセンスがつむぐ干し草とフルーツの香りをトップノートとし、「不滅の花」の名を持つエバーラスティングフラワーやシスタスの龍涎香にも似た香りがミドルノートとして展開します。
■マルジェラの廃盤した香水⑦ Replica Wicked Love
ウィッキドラブは男女の禁断の恋をイメージした艶やかな香水。
薔薇をメインテーマにシダーウッド、ホワイトムスクをベースに敷いた構成。
ジャスミンやグリーンペッパー、エジプシャンジャスミンとセンティフォリアローズで纏めています。
パッケージでは抱き合う男女に迫る赤い蛇がショッキングなデザイン。
アダムとイブ、そして楽園追放をイメージしているのかもしれません。
■マルジェラの廃盤した香水⑧ Mutiny
マルジェラの香水で唯一ボトルが異なるのがこのミューティニー。
「反乱」の名を冠するこの香水は自由な女性・ダイバーシティ、自己表現をイメージした香りとなっています。
キャンディのような第一印象から生花の香りに移り、オレンジブロッサムやココナッツなど様々な表情を次々に見せてくれる1本です。
■さいごに
今回の記事では香水の定番、メゾン・マルジェラのフレングランスをご紹介致しました。
ル・ラボやシロ、バイレードといった新興系のフレグランスも人気を集める中、マルジェラの香水は長年にわたって変わらず多くの人から愛されてきました。
本ブログでは様々なブランドの歴史やマーケティング戦略、オススメアイテムなどをご紹介しております。
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