2月27日からスタートした2020年SSのシュプリームコレクションも7月11日のWeek19で終わりを迎えました。
コロナ禍の影響もあり一時全店舗が閉鎖するなどイレギュラーもあった今シーズンでしたが、そんな2020年SSシーズンの総括として、編集部が良かったと感じた商品を5アイテムご紹介致します。
気になった商品があればぜひ、メルカリやラクマ、ストックXなどでチェックしてみてください。
編集部がセレクトする今季のSupremeベストバイ5選① Week 1:S Logo Hooded Sweatshirt
毎シーズン定期的に実施されるシュプリームとノースフェイスのコラボですが、本シーズンはWeek 3とWeek 13の2回に分けて、それぞれ違ったコンセプトのアイテムがリリースされました。
中でもこのタートルネックは非常に使い勝手が良く、これまでの歴代のノースフェイスコラボの中でもかなり上位に入る逸品だと考えています。
シンプルに1色で染め上げたタートルネックTシャツ(そもそもシュプリームがタートルネックを出すこと事態珍しいことです)の首元に小さく両ブランドのボックスロゴが入っており、主張しすぎない程よいハイプ感を演出してくれます。
黒や白であればミニマルで洗練された雰囲気を演出してくれますし、残り3種の色展開においても、原色系のアイテム特有のチープさをタートルネックというアイテムの持つ大人っぽさがかき消してくれるでしょう。
編集部がセレクトする今季のSupremeベストバイ5選③ Week9:COVID-19 Relief Box Logo Tee
毎シーズン争奪戦を起こすボックスロゴアイテム。
通常はパーカー、スウェット、Tシャツのどれかor複数にシュプリーム特有のボックスロゴが配置されたアイテムがリリースされるのですが、今回のCutout Logoの画像が最初にリークされたときのシュプリームファンの衝撃はかなりのものでした。
それぞれのスウェットと同じ色の糸を使って、服から浮き上がらせるようにボックスロゴの刺繍が施された本アイテムは、海外のインスタグラマーが「これはボックスロゴか否か」をアンケート調査し出すほどに論争を呼びました。
ただ、私の私見を述べさせてもらうならば、本アイテムは歴代のボックスロゴアイテムの中でも屈指の使いやすさを誇る逸品だと感じています。
シュプリームのボックスロゴは良くも悪くも非常に目立つため、どうしてもその服をコーディネートの主役にせざるを得ません。
対して今回のアイテムは同色で刺繍されたボックスロゴが静かにその存在を主張しつつも遠目では全く目立たないこともあり、中にシャツを着て首元から襟を出すなどすれば、簡単にシュプリームらしからぬ落ち着いた雰囲気を演出しやすいアイテムとなっています。
ストリートキッズからはあまり支持を得なかったからかリセール市場ではそこまで値上がりが見受けられませんが、個人的にはもっと評価されて然るべきアイテムだと言えるでしょう。
編集部がセレクトする今季のSupremeベストバイ5選⑤ Week 17:Leigh Bowery/Supreme Tee
ロンドンで活躍した往年のパフォーマンスアーティスト、リー・バウリーが猫を抱いた有名な写真をプリントしたこのTシャツは、今季発売したTシャツの中で、最も編集部の興味を引いたアイテムでした。
アレキサンダー・マックイーンやジョン・ガリアーノ、ヴィヴィアン・ウエストウッドといったファッション界の大御所達にも多大な影響力を及ぼしたバウリーですが、彼は奇しくもシュプリームが始まった1994年に亡くなっており、今現在のシュプリームのメイン顧客層である20-30代で、バウリーを知る人間はかなり限られるでしょう。
そんな彼の死から26年経った今、あえてバウリーをフィーチャーしたアイテムをリリースするシュプリームには、脱帽するばかりです。
■さいごに
今回、編集部の独断と偏見でシュプリーム2020SSのベストバイアイテムを5つご紹介させて頂きました。
シュプリームの本拠地であるアメリカでは、コロナウイルスやBlack Lives Matterなど、多くの狂想や混乱を巻き起こすイベントが多発し、この記事を書いている7月上旬時点において、そのどれもが一向に収まる気配を見せません。
2020年AWシーズンが始まる9月には落ち着いた気持ちで新作を迎えられることを祈りつつ、今回の記事の結びとさせていただければ幸いです。