近年ジワジワと日本でも人気が出始めているファッションブランド、NOAH NYC(ノア)。
ストリートファッションの王様シュプリーム(Supreme)の元クリエイティブディレクターによって作られたこのNOAH NYCのコンセプトはサステナビリティ。
ストリートの雰囲気も残しつつ上質なカジュアルブランドに仕上げたデザインは洗練されており、どんどんと新しいセレクトショップでの取り扱いが増えています。
今回の記事はそんな人気急上昇中のNOAH NYCにフォーカス。
デザイナーの来歴やおすすめアイテムまでまとめました!
■NOAH NYC(ノア)のデザイナー、ブレンドン・バベンジンとは?
NOAH NYC(ノア)を手がけるブレンドン・バベンジン(Brendon Babenzien)のストリートとの関わりは長く、10代の頃に地元のサーフショップで働き始めたことがキャリアのスタートです。
ブレンドンは90年代初頭に友人の衣料品ブランドを手伝った後、1996年にプロダクト開発・デザイナーとしてシュプリームに入社。
シュプリームが1994年創業であることを踏まえるとかなり初期からのメンバーだったと言えるでしょう。
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創業初期のシュプリームのアイテムデザインを手がけた彼は、2002 年にNOAHを立ち上げるためにシュプリームを退社。
テーマはスケートやサーフィン、そして海や船乗りといったブレンドンが愛するもの魅力を詰め込んだブランド。
しかし、残念ながら1度目の挑戦は成功に終わらず、ブランドは2007年にたたむこととなります。
ブランド閉鎖の前後となる2006年からシュプリームに復帰したブレンドン・バベンジン。
今度はクリエイティブディレクターとしてシュプリーム全体のアイテムや店舗、ブランディングなどの監修を行い、以降成長に注力することとなります。
以降約10年にわたってシュプリームを率いてきたブレンドンでしたが、2015年に再びシュプリームから脱退。インテリアデザインを手がける妻と共に、サステナビリティの要素を加えたNOAHを復活させたのです。
以降、ブレンドンはNOAH NYCを手がける傍ら、ビリオネアボーイズクラブのハイエンドライン「Bee Line」なども監修。
2021年にはJ.Crew のメンズウェアラインの新しいクリエイティブ ディレクターにも就任しています。
■NOAH NYC(ノア)とはどんなブランド?
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一度の挫折にはめげず、ブレンドンが蘇らせたこのNOAH NYC(ノア)の大きなテーマはサステナビリティ。
スケートボード、サーフィン、音楽といったこれまでのブレンドンが得意としてきたカルチャーに敬意を寄せつつ、サステナビリティ(持続可能性)やSDGsがメジャーなキーワードとなった時世を捉えたブランドとして生まれ変わったのです。
ファッション・アパレル産業はお世辞にも環境に優しい産業だとは言えません。
年間1億トン近い廃棄が出る服の世界に警鐘を鳴らすNOAHは、積極的に自ブランドのアイテムのリサイクルを促進。
使い古したNOAHの服を店舗に送ると、洗浄や補修の上で再販されたり、他の繊維製品に加工するための材料になっています。
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また、廃棄問題のみならず、縫製工場の低賃金労働や災害被害へも積極的に声を上げるNOAH。
2019年には売上の1%を環境団体に寄付。
他にもハリケーン被災地への支援や乳がん予防キャンペーンなどにも参加しています。
■おすすめアイテム
・ビーニー
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NOAHのアイテムでまず狙ってみたいのがスタンダードなビーニー。
シュプリームやステューシーといった他のブランドよりも少し控えめなロゴが今の雰囲気に丁度いいアイテムとなっており、最近ではインフルエンサーの着用なども増えています。
・ラガーシャツ
ブレンドン・バベンジンも愛用しているNOAHの代表的アイテム、ラガーシャツ。
カジュアルながら襟のおかげで上品な印象を与え、ボーダーはNOAHのルーツであるマリンアイテムを思わせます。
・フーディー
ストリートの王道シュプリームで長年経験を積んだブレンドン・バベンジンのNOAHならフーディーもはずせません。
シュプリーム同様にカナダ100%コットンで作られたフーディーはまさにマスターピース。
■さいごに
今回の記事では、元シュプリームのディレクターが手がけるサステナブルブランド、NOAH NYC(ノア)についてご紹介致しました。
大人カジュアルなアイテムが多いNOAHならば、子供っぽすぎないストリートスタイルも簡単に作れるはず。
ますます今後人気が出てくるであろうこのブランドは要チェックです!
ファッションアーカイブ.comでは他にも様々なブランドの歴史やデザイナーの来歴についてご紹介。
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