1996年より少年ジャンプにて連載が開始された遊☆戯☆王。
1999年に原作で人気を博したゲーム「マジック&ウィザーズ」をホビー化させ「遊戯王OCG」としてコナミより発売し、以来四半世紀以上ユーザーに愛されるカードゲームとなりました。
そんな遊戯王ですが、現在の大会環境では禁止カードというものが存在しておりそれらのカードは公式のデュエルでは使用することができないと定められたカード群があります。
制限・準制限に戻ってくることはあるものの、基本的には「ある環境において強すぎた」カードが眠っており、その時々の最強のカードがリストに名を連ねています。
今回は2025年1月環境で定められている禁止カードの中で今でも最強なカードはどのカードかをモンスター部門・魔法部門・罠部門で現役のプレイヤーが考察していきます。
■遊戯王最強禁止カード:モンスター部門
モンスター部門に関しては一番考察が難しいと思っています。
その理由としては、「その時々の環境において強かったテーマ・デッキ」の根幹となるカードが禁止に入れらている事が一番多いカテゴリーだからです。
魔法・罠に関してはひと目見て「汎用性が高すぎる」が大体の理由として当てはまっているのですが、モンスターは一見なぜこのカードが?と思うようなカードが入っている事が多々あります。
上記を踏まえた上で「まず戻ってこない」であろうわかりやすい効果を備えたカードを何枚かピックアップしてみました。
またこの部門のみ「モンスターカードは他のカードとのシナジー」が危険視されることが多いので単体での最強カードを選出するのは無しとさせていただきます。
禁止モンスターカード:レベル・スティーラー
出典:カーナベル
まずはわかりやすく戻ってこなさそうなカードの一枚目は「レベル・スティーラー」です。
レベル5以上のモンスターのレベルを一つ下げて特殊召喚できるというモンスターで、アドバンス召喚の素材にはできないという縛りが存在します。
それ以外の縛りは特に存在せず、蘇生制限は一切存在しません。
例えばレベル10のモンスターが一体立っていたら5回は蘇生できるという事です。
このカードはシンクロ当時に登場したカードですが、現在の主流の召喚方法であるリンク召喚とあまりにも相性が良すぎます。
このカード一枚で永遠とリンク値が増えるので禁止から帰ってくる理由がなさそうなカード言えるでしょう。
かろうじて闇属性であることから「ビーステッド」の範囲内でありはするものの、一度通れば終わりと行った印象です。
禁止モンスターカード:ヴィクトリー・ドラゴン
出典:カーナベル
2006年から禁止カードに存在している「ヴィクトリー・ドラゴン」。
世界大会プロモ恒例の能力である「マッチ勝利」を備えているカードです。
このカードでトドメを刺した場合無条件でマッチ勝利するという唯一無二のルール効果を持つカードですが、遊戯王の大会でも人気のマッチ戦を一瞬で終わらしてしまうことから長らく禁止カードとなっています。
召喚条件が中々難しいですが、遊戯王の禁止カードにありがちな「一方的な縛り・ルールを押し付ける」カードの代表格とも言える能力なので帰ってくることはなさそうな最強カードの一枚です。
■遊戯王最強禁止カード:魔法部門
魔法の禁止カードはその多くが初期・2期に刷られたカードが殆どと言っていいでしょう。
初期のシンプルが故の強いテキストで多くのカードが禁止カードとなっています。
原作やアニメの遊戯王のキャラがよく使うドロー系カードも名を連ねており、遊戯王DM・GX辺りを見直すと禁止カードのオンパレードというのもザラです。
禁止魔法カード:強欲な壺
出典:カーナベル
壺シリーズの原点にして頂点の「強欲な壺」。
効果は至ってシンプルでデッキからカードを2枚ドローするというものです。
現代遊戯王において手札の枚数は見かけ以上のリソースを持っています。
1枚から4,5枚展開することがザラにある現代で、無条件でそれを2倍にするというのは無理な話です。
様々な下位互換の壺カードが存在しますが、制限・準制限に入れられることも多々ありそれらの完全上位互換のこのカードは戻る事は難しいでしょう。
最強候補の一角です。
禁止魔法カード:天使の施し
出典:カーナベル
ドロー系統最強カードの強欲な壺に匹敵しうるのがこの「天使の施し」でしょう。
3枚ドローして2枚手札から捨てる能力で、単純計算すると手札の総枚数は変わっていません。
しかし、強欲な壺以上のドロー枚数と手札から捨てるという能力が現代遊戯王とあまりに噛み合っています。
遊戯王の禁止・制限リストに入れられる理由の一つに「墓地を肥やす能力が強すぎる」というものがあります。
近年では記憶に新しいティアラメンツ関連のカードやデモンスミスから簡単に召喚できるベアトリーチェも「墓地を肥やせる枚数が多い・任意のカードを墓地に送れる」から禁止になりました。
現代遊戯王における墓地とは第二の手札です。
実質3枚ドローしているこのカードは個人的には強欲な壺より強いカードだと考えています。
禁止魔法カード:ハンデス三種の神器



出典:カーナベル
数々の禁止カードを世に送り出した2期最初のパックである「Magic Ruler-魔法の支配者-」。
このパックに収録されているハンデスカードはその全てが強すぎるが故に古来より「ハンデス三種の神器」として知られています。
- いたずら好きな双子悪魔
- 強引な番兵
- 押収
が該当カードとなっており、非常に強力です。
いたずら好きな双子悪魔はランダムハンデスではあるものの2枚相手の手札をハンデスする事ができます。
強引な番兵・押収に関しては相手のハンドを見た上でハンデスするという悪魔の所業。
一般的に先攻ゲーである遊戯王においてこれらのハンデスは非常に強力です。
現代遊戯王は相手の手札誘発をいかに避けるかというゲームプランが強いられる中、相手のハンドを「見る」事ができるのはあまりにも強力です。
その上で一枚相手は手札を失っているのですから溜まった物ではありません。
これらを踏まえた上で魔法カードに関しては筆者個人では「天使の施し」が一番ではないかと考えています。
■遊戯王最強禁止カード:罠部門
罠カードの禁止カードは初期〜三期のカードが非常に多いです。
基本的に相手の行動を縛るカード・大量展開・大量ドローが該当するものが多いです。
禁止罠カード:王宮シリーズ

出典:カーナベル
王宮の勅命、王宮の弾圧の2枚が禁止カードとなっています。
王宮シリーズのカードは様々な「縛り」をかけるカード群ですが、これらのカードは現代遊戯王の初動である魔法・特殊召喚をライフコストと引き換えに無効にしていますがあまりにも強すぎます。
これらのカードは発動者自身にも制約をかけるものの、そもそも発動前の自分が展開している内は制約に引っかかりません。
基本的には相手に一方的に押し付ける事ができ、一枚で何枚ものカードが無効とされてしまいます。
特に王宮の弾圧は現代遊戯王においては致命的に強いカードで、魔法・罠カードの対策をモンスターに委ねているデッキが多い昨今ではメイン戦ではまず割る事ができないカードでしょう。
禁止罠カード:ラストバトル!
出典:カーナベル
2期終盤のパックに封入されていた「ラストバトル!」。
発動後お互いのカードで一騎打ち!というコンセプトのカードですが、このカード発動者が勝つか引き分けになるかの2択しかありません。
発動が通った段階で「負ける」事が無いというテキスト不備かと思える理不尽な能力で現代遊戯王プレイヤーが最も嫌う「引き分け」を誘発させる理不尽カードです。
これらを踏まえて筆者的には互換性のある虚無空間さえも禁止になっている特殊召喚封じカードの「王宮の弾圧」が一番強いので無いかと考えています。
■さいごに
以上、遊戯王の禁止カードから最強カードを考察してみました。
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