シュプリーム(Supreme)といえば、肉厚でフードの立ちが良いフーディーや、さまざまなプリントで毎シーズン目を楽しませてくれるTシャツが人気なブランド。
しかし、こうした洋服の多くはシュプリームが1から制作しているのではなく、数多くの関連企業(ボディーメーカー/OEM)と共同でつくられてきたのをご存知でしょうか?
今回の記事では、シュプリームの人気を支える裏方的存在であるボディーメーカーにフォーカスし、歴代メーカーやその歴史をご紹介。
これまで誰も取り扱ってこなかったシュプリームの裏側をぜひご覧ください。
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目次
- ■スウェット/フーディー:House Of Blanks
- ■プリント加工:Prographix
- ■過去:CYC Design Corporation
- ■過去:American Apparel
- ■過去:Brents Warehouse
- ■さいごに
■スウェット/フーディー:House Of Blanks
出典:x
シュプリームの定番アイテムである、フーディーやスウェットシャツ。
ストリートウェアの王道グッズとして長年愛されてきた毛玉の出来にくい高品質なボディは、現在ハウスオブブランクス(House Of Blanks)というカナダのメーカーに制作を委託しています。
通常29,700円のシュプリームのフーディーは、ハウスオブブランクスなら14,000~20,000円ほど。
およそ10,000円の差額をプリント代やブランドネーム代として換算すれば、こちらを選ぶという方も多いのではないでしょうか?
■プリント加工:Prographix
シュプリームの魅力の一つはサブカルチャーやアートに深く切り込んだプリント系アイテム。
前述のようなボディーメーカーで製作された無地のパーカーやTシャツに美しいプリントを施す専門業者ももちろん存在します。
シュプリームの場合は地元ニューヨークの印刷業者である、プログラフィックス(Prographix)社が長年プリントを手がけているとされています。
■過去:CYC Design Corporation
本章からは過去にシュプリームのOEM(委託製品製造)を手掛けていた会社をご紹介。
前述のハウスオブブランクスの前にシュプリームのフーディーやスウェットアイテムを手掛けていたのは、CYC Design Corporationというカナダのメーカー。
「MADE IN CANADA」とタグに書かれたボックスロゴフーディー、持っている方も多いのではないでしょうか?
■過去:American Apparel
出典:abcnews
アメリカンアパレル(American Apparel)はかつて北米最大のアパレルメーカーの一つとして知られ、米国内外の様々なアパレルブランドに対し高品質なOEM製品の製造を請け負っていました。
しかし、2014年にCEOが従業員への不適切行為を行なっていたのが発覚したことを皮切りに業績が悪化。
資金繰りの悪化と共に翌年には破産申請をするに至り、会社の倒産とともに、アメリカンアパレル社は各ファッションブランド向けに生産中だった商品在庫を二束三文で市場に放出することとなりました。
これのあおりを受けたのが何を隠そうシュプリーム。
アメリカンアパレルが制作中だった無地のTシャツを買い取ったスーパーマーケット「Kマート」が、シュプリームのタグがついたままTシャツを店舗に並べるという珍事件が発生したのです。
この事件の詳細はこちらの記事にて詳しく解説しております。

■過去:Brents Warehouse
出典:x
遡ること30年前、シュプリームが創業した1994年の最初期にはブレンツ・ウェアハウス(Brents Warehouse)がアパレルアイテムの製造を担当していました。
同社は近年、当時シュプリーム用に製作されたスウェットのデッドストックを倉庫から発掘したことがニュースに。
出典:x
当時シュプリームから渡された製作指示書なども公開され大きな話題となりました。
貴重なアーカイブアイテムはブレンツ・ウェアハウスが競売にかけ、コレクターの手に渡りました。
■さいごに
このようにシュプリームはその時々に合わせてOEM先を選定しアイテムを制作。
彼らのようなボディメーカーが居るからこそ、シュプリームはセンスの良いプリントデザインや魅力的なコラボレーションに集中できるのかもしれません。
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