昨今ブームのトレーディングカードゲーム。
日本においては1990年代後半から遊戯王やポケモンカードといったカードゲームが一大ブームになりました。
それから数十年経った現在、また再び注目されているホビーです。
今回はそんなカードゲームを買ってみたい!やってみたい!けどそもそもカードゲーム特有の単語の意味がわからない・・・といった方向けに、カードゲーマーである筆者が買う際に知っておきたい単語をご紹介します。
目次
■カードゲームを購入する際に知っておきたい単語①:レアリティ
レアリティとはあらゆるカードゲームが販売される際のカード単体の入手難易度を指す言葉です。
後述しますが、カードゲームがメーカーから販売される際には基本的にはランダムでカードを販売する「パック(後に解説します)」で販売します。
上記の画像のようにランダムとは書いていますが、全てのカードを完全ランダムにするのではなく「レアリティ」という種類に分けてその中でランダムで販売するという手法をメーカーは取って来るのが現実です。
実際に昨今話題のポケモンカードゲームを見てみましょう。
ポケモンカードゲームの通常のパックには2024年最新だと
- SAR(スペシャルアートレア)
- UR(ウルトラレア)
- SR(スーパーレア)
- AR(アートレア)
- RR(ダブルレア)
- ACE(エース)
- R(レア)
- U(アンコモン)
- C(コモン)
というレアリティ分けがされています。
カードゲームによってレアリティの呼称や判別方法が変わりますが、概ね似た様な感じの呼称になります。
出典:pokemon-card
上記のカードを例に見ると、左下の016/101の記載の右にレアリティである「RR」という表記が確認できると思います。
冒頭で入手難易度を指すと書きましたが、ポケモンカードの上記のレアリティ表記においては
C<U<R<RR<SRといった順番で出にくいということを表しています。
パック単位で見るとカードの内訳は
・Cが3枚
・Uが1〜2枚
で封入されています。
そしてUの2枚の内訳の1枠がR以上のカードになることがあるといった封入がされているのです。
レアリティというのは実はパック、ボックス、カートン単位でコントロールされています。
その為、例えばパックの内訳がR2枚、SR1枚、UR1枚、C1枚といった様なことは起こりません。
ランダムと書いてありますが、正しくはパックの決まったレアリティの封入されている枠組みの中から同レアリティのカードの中からランダムで入っているということを指します。
■カードゲームを購入する際に知っておきたい単語:封入率
封入率とは後述する
- カートン
- ボックス(箱)
- パック
におけるレアリティの封入されているカードの確率を指します。
よくYoutubeや情報系ブログ等で「封入率調査」といった単語を聞いたり見たりすると思います。
この封入率調査というのはメーカーが商品を発売した際にカートン、ボックス、パック単位でのレアリティの振り分けがどのようになっているかを調査しているという意味です。
これはカードゲーム特有なのですが、同じカードゲームのタイトルの商品でも封入率は商品によって違います。
よって新商品が出た際にパック開封の動画やSNSでの開封報告は有用なデータとして需要があります。
■カードゲームを購入する際に知っておきたい単語:カートン
カートンとはメーカーから出ているカードゲームの仕入れ単位の中で上位の単位です。
タバコを吸う人には馴染みあるかもしれませんが、カードの場合もほぼ同じで
1カートン=Xボックス(箱)=Yパック
という風に単位が下がっていきます。
基本的に商品によってカートンのボックス数は違っており、例えばバンダイ系のワンピースやドラゴンボール、ポケモンカードは基本的に12ボックスで1カートンです。
遊戯王は通常は24ボックスになります。
また、カートンの上にマスターカートンという単位があります。
こちらは大体3,4カートンをマスターカートンとすることが多いです。
カートンは知っておくべき単位で、理由は先述した封入率になります。
メーカーから発売されるカードゲームのパックはランダムでカードが封入されているものの、ほぼ全ての国産カードゲームはカートン、ボックス単位でレアカードの封入率が決まっているのは紹介した通りです。
カートン単位での封入率に関しては分かりやすいバンダイのワンピースカードを見ていきましょう。
ワンピースカードの上位レアリティのカードは
- コミックパラレル
- SP
- リーダーパラレル
- パラレル
- SEC
というレアリティが分かれていますがSECは4枚、リーダーパラレルは2枚、SPは1枚、コミパラは0〜1枚とカートンには決まった枚数しか入っていません。
例えばリーダーパラレルが2箱出た場合は、同じカートン内において残りの10箱にはリーダーパラレルが封入されていないという事になります。
カートン単位で基本的には封入率はコントロールされていますが、昨今数十万円で取引されているようなカードはカートンを買っても出ない事が多く、このようなカードは3,4カートンに1枚の封入率です。
単純計算で2,30万買って出るかどうかというレベルになるのでこの値段で取引されるのですね。
■カードゲームを購入する際に知っておきたい単語:ボックス(箱)
出典:toysrus
先述したカートンに封入されている次の単位がボックス(箱)です。
製品によりますが、ワンピースやドラゴンボールは24パック入っています。
遊戯王やポケモンは通常30パック入っています。
こちらも封入率が基本的に決まっています。
ワンピースやドラゴンボール、ポケモンカードで値段が付くレアなパラレルカードは基本的に1箱に1枚です。
他のレアリティのカードも概ね決まっており、偶にパラレルカードが2枚入ってる箱を2枚箱と呼びます。
なお基本的に初心者の方はフリマ等の中古市場でのボックス購入はしないほうがいいです。
これは「シュリンク」という透明なフィルムがボックスにはついているのですが、これを開封して中身をすり替えて再シュリンクするという詐欺が横行しているからです。
このシュリンクの見分けは上級者でも困難を極めます。絶対に手を出すのはやめましょう。
下記のような大手のヨドバシカメラやイオン、トイザらス等で買うことを強くお勧めします。
■カードゲームを購入する際に知っておきたい単語:パック
先述したボックス(箱)に入っているのがパックです。
コンビニやカードショップではこの単位がメーカー発のカードを買う際の最小単位になります。
1パックに封入されているカード枚数は固定で、その中で封入率通りのレアリティのカードが出ます。
この封入率がわかっていると、パックを購入した際に出たカードでお目当てのカードが出るかどうかの判別がしやすくなります。
一点、初心者が注意するべきなのはサーチです。
よく店舗で自分でパックを選べるスタイルの販売方法を取っているお店がありますが、場所によってはレアカードの特性を使って外部からパックの封入判別をする人がいます。
これをやられると、レアカードが封入されているパックが無くなりいくら買ってもノーマルカードしか引かないなんてことがざらにあります。
また悪徳店舗やフリマでも同様です。
その為、初心者がパックを買う際には必ず大手のカードショップや家電量販店(ヨドバシカメラ等)で買う様にしましょう。
■カードゲームを購入する際に知っておきたい単語:オリパ
オリパとは「オリジナルパック」の略語です。
その名前の通りメーカーが販売するのとは別にカードショップ等が自分達で作ったオリジナルランダムパックの事を指します。
金額や封入率等を自分達で決められるのでギャンブル要素が非常に高いです。
昨今流行りのオリパはギャンブル性が非常に高く、高額なカードを封入して射幸心を煽ってくるのが常です。
パチンコ等とは違い、現状しっかりした法整備がされておらずブラックボックスすぎて度々問題になります。
例えば
- 最初から大当たりが無い
- サクラが買ったものが大当たり
- ハズレを後から増やす
- 中に入っているカードは傷だらけ
といったトラブルがよくあります。
元々はカードショップが在庫を履く為に作られていたもので、ここまで問題が起こることはありませんでした。
しかし昨今のカードブームでカードショップが増えていき、利益を上げる為に高額なカードを封入しだしていき現在のような形になりました。
カードゲーム初心者が一番手を出してはいけない商品だと筆者は個人的に思います。
あくまで自分のお金で楽しめる程度のオリパで楽しむ程度なら良いと思いますが…
ちなみにオンラインオリパやSNSで個人がやっているネット上のオリパは店舗で販売されているオリパよりも操作が可能であることは覚えておきましょう。
■カードゲームを購入する際に知っておきたい単語:スリーブ
出典:daiso
カードを保護する透明な袋をスリーブと言います。
ブランド物や時計等もそうですが、カードゲームの価値は状態によって上下します。
この上下の幅が非常にシビアで数ミリ単位の傷や初期傷もチェックされます。
カードの売買もそうですが、大事なカードを保護する為にもスリーブはカードゲームを取り扱うことにおいてはマストです。
また、昨今では裏面に絵やロゴが描かれているキャラスリーブと呼ばれるものがあり、好きな絵が書かれたスリーブでカードを保管・プレイする人が多いです。
ファッションと同じく個性が出る部分ですね。
ちなみにカードゲームによってサイズが違います。
大体のカードがスタンダードサイズというカードサイズですが遊戯王やヴァンガード等はスモールサイズになりますので気を付けましょう。
■カードゲームを購入する際に知っておきたい単語:鑑定
出典:psacard
カードゲームの売買が活発になってきた昨今、よくあるトラブルがカード単体の傷等の状態。
カードゲーム界隈でよく言われるのが「見えない傷」等という意味不明な理由で買取金額を下げたりしてくるのは有名な話です。
見えない傷なので見えないのですが、なぜか減額されます。(言われたらどこですかと優しく聞いてあげましょう)
フリマなどの個人間の売買も同じように、カードの状態は人によって見る場所や観点等が違うのでどうしても差異が出てしまいます。
そこで注目され出したのが鑑定です。
読んで字の如くですが、第三者機関が専門家によって色々な角度からカードの状態をチェックし点数で評価するものです。
チェックした点数をラベルにし特殊なホルダーに真空パッケージすることから、状態の保証がされるというもの。
最大手のPSAを例に取りますと、10点満点でカードが評価され10点を取ることによってそのカードの状態がほぼ完璧であると保証されているのと同義だと受け取れるということです。
その為、PSA10は評価が高くなる傾向があります。
■さいごに
昨今のカードゲームブームで興味を持った方向けに、カードゲームを購入する際に知っておきたい単語をご紹介してきました。
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