1996年より少年ジャンプにて連載が開始された遊☆戯☆王。
1999年に原作で人気を博したゲーム「マジック&ウィザーズ」をホビー化させ「遊戯王OCG」としてコナミより発売し、以来四半世紀以上ユーザーに愛されるカードゲームとなりました。
そんな遊戯王ですが、ここ最近コレクションカードは数十、数百万円単位で取引される事が多くなってきました。
今回はなぜ遊戯王カードが高いのか、その理由について解説していきます。
■遊戯王カードはなぜ高いのか?理由①:コロナ禍での価値変動
出典:aucview
まず最初に「〜が高い」という理由は極論ですが、「需要と供給」です。
遊戯王カードも例外ではありません。
これを念頭に、なぜ遊戯王カードでは需要と供給のバランスが崩れているのか、理由を探ってみましょう。
キーワードは「コロナ」
遊戯王の需要と供給の話をするには「コロナ」というキーワードは外せません。
コロナ以前と以後ではトレーディングカード業界はまるで違う世界になりました。
外出が減った事によって、外食や映画、カラオケ等の街でお金を消費する行為が減少し、代わりに気軽にショッピングができるインターネットでの売買が加速。
フリマアプリ等で気軽に売買できるトレーディングカードは注目される事となります。
またコロナ禍の経済的不安から、資産運用を見直す方が多くなりました。
そんな中でトレーディングカードは時計等と同様に「資産」として運用が可能な事から、従来の所謂「子供のお遊び」から大きく立場が変わる事になったのです。
上記のように注目を浴びた結果、フリマやカードショップでの売買金額が大きく変わりました。
コロナ禍以前は数十万円でも充分に高かったカード達は軒並み数百万円という一桁上の金額で取引されるようになりました。
たった数年で桁が変わるほどの資産価値の変動がある業界と見出された結果、元々のコレクター・プレイヤーに加え元来カードゲームに興味が無い方も興味を持つようになり、需要が増える事になりました。
遊戯王の資産価値
トレーディングカードの加熱ぶりでいうとポケモンカードが筆頭ですが、遊戯王カードもまた注目を集めたカードゲームの一つです。
ポケモンカード程「買えない」と言ったことは無く、一時に比べると大分落ち着きましたが、それでもコロナ禍以前と以後ではカードの価値が大分変わりました。
この価値が特に変動したカードは「過去のレアカード」と「大会プロモ」と言った希少性の高いカード等です。
これらに関しては後の章で詳しく解説しますが、需要が増えることはあっても供給がありません。
その為、価値が上昇し結果的に高くなっていきます。
■遊戯王カードはなぜ高いのか?理由②:過去のレアカードと大会プロモへの憧れ
出典:カーナベル
前述したようにカード界隈は大きく注目を浴び、需要が増えていきました。
その中でも特に価値が変動したカードでもある「過去のレアカード」と「大会プロモ」への憧れは遊戯王カードが高い理由の一つであるのは明白です。
過去のレアカード
現在数十万円〜取引されるようなカードは基本的には直近で出たカードでは無く、過去のレアカードが中心です。
過去のレアカードというのは
- ホーリー・ナイト・ドラゴン
- 究極完全態グレート・モス
- 青眼の白龍
等です。
この過去のレアカードの人気にも大きく分けて2パターンあると筆者は考えています。
パターン1:当時の憧れのカード
1つ目は「当時から憧れ」であったカードを入手するパターンです。
該当するのはホーリー・ナイト・ドラゴンや究極完全態グレート・モス、青眼の究極竜の本物等の紙媒体で存在を知っているものの現物が確認できなかった当時からレアだったカード等です。
当時は入手できなかったカード達が、大人になりお金を自由に使えるようになった今手元に置く事ができたらと考える方は少なくありません。
その結果、遥か昔に絶版になり絶対数が決まっているカード達を取り合う事となりこれらのカードは高くなります。
パターン2:昔の思い出のカード
2つ目のパターンは昔の思い出のカードを再び入手するパターンです。
該当するのは青眼の白龍や真紅眼の黒竜といったカード群です。
これらのカードは当時の入手難易度は比較的緩く、入手しようと思えばできたカード達です。
知り合いや友達で誰か持ってるくらいのレベルのカードですが、この当時を追体験したい人々が再び懐かしんで購入しようとする事があります。
しかし、当時の入手難易度と今の入手難易度は違います。
こちらも絶対数が決まっており、かつ綺麗なカードはほとんど現存していません。
これらのカードは状態によりますが、今や数万円〜で取引されるようになりました。
大会プロモ
上記に該当しないながらも高額なのは大会プロモカードです。
大会プロモカードは世界で数枚レベルのものが多く、入手難易度が高すぎるが故に元々数十万で取引される事が元々多く、高いカード達でした。
これらのカードもコロナ禍の煽りを受け注目された結果、希少性が再評価される事となり価値が急上昇する事になります。
コロナ禍前では数十万円だったカードは軒並み数百万円で取引されるようになりました。
■遊戯王カードはなぜ高いのか?理由③:原作・OCG人気
出典:decadeview
最後の理由は原作・OCG人気です。
遊戯王の魅力的な点はいくつかありますが、その中の一つは世界中で人気だという点です。
原作やアニメ人気、競技カードゲームとしての人気等、様々な側面で人気があります。
これは非常に重要な点で、どんな希少なカードであってもそこに需要がなければ価値を生みません。
遊戯王はその点、全世界にユーザー・ファンがおり、一定の需要が常にあります。
この人気はOCGがリリースされてから25年続いている事から明白であり、事実です。
世界大会も毎年(コロナ禍以外)開催され、どんなに酷いルール改定(リンクショック等)があってもユーザー・ファンがいる実績があります。
長い歴史の積み重ねと実績に勝るものは無く、一定の価値が担保されている事から、需要は常にある状態と言えるでしょう。
需要が常にあるということは、希少性の高いカードは価値が高くなる傾向にあることはいうまでもありません。
■さいごに
以上、遊戯王カードがなぜ高いのか解説してきました。
遊戯王カードはこれからも長く愛されるカードゲームになるでしょう。
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