これまで、数々の音楽アーティストとのコラボモデルやフレンズ&ファミリーモデルのスニーカーを作ってきたナイキ。
中には、当該アーティストのライブなどで確認できるのみで、一般リリースがされなかった希少モデルも存在します。
ヒップホップ、ロック、レゲエなど、ジャンルを問わず多くのアーティストに履かれてきたこれらの激レアスニーカーをご紹介いたします!
■エルトン・ジョン
出典:sq210
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1980年、ピアノロックの伝説エルトン・ジョンの依頼に基づき、ナイキは彼とスタッフのライブツアー衣装を製作。
派手な衣装で知られるエルトンが求めたのはカラフルなカラーパターンのスニーカー。
ナイキは、イエロー/レッド/グリーン/ブルーのカラーパターンでコルテッツとロードランナーのミックスとも言える珍しいモデルを彼のために制作しました。
アッパーはロードランナー、ソールはコルテッツのものを使い、ヒールには「ELTON JOHN」の文字。
どうやらこのスニーカー、のちにエルトンが訪れたクラブでバウンサー(用心棒)の一人にあげてしまったそう。
彼がeBayに出品するまで、長らくその存在が忘れ去られていました。
■ボブ・マーリー
レゲエの先駆者であり、2024年に公開された映画も記憶に新しいボブ・マーリーもナイキのスペシャルモデルを制作した人物。
「RASTA MAN」と名付けられたこのシューズは、どうやらプロモーションのためにたった6足だけ制作されたそう。
ボブ・マーリーが傾倒した、黒人と聖書のつながりを大事にするラスタファリニズムにフォーカスしたこのシューズ。
のちのナイキでも「ラスタ」の名を冠したシューズが多数制作されています。
■ウータン・クラン
出典:footdistrict
1992年に誕生したヒップホップグループウータン・クランとナイキといえば、このイエローのダンクをおいて他にないでしょう。
1999年に彼らウータン・クランのメンバーのために制作されたのは、ダンクのオリジナルカラーウェイ(正確には、アイオワ大学のために制作されたカラー)に、Wu-Tang ClanのWロゴが施されたスペシャルなモデル。
メンバーと数人の仲間たちだけに配られた本モデルは長らく「聖杯」のような扱いを受けてきましたが、なんと2024年11月に一般販売されることに。
当時同モデルを求めていた世代にとって、25年の時を経て夢が叶った瞬間となりました。
■エミネム
出典:x
エミネムほど、一般人の手に渡らなかったナイキとのコラボモデルが多いアーティストは居ないでしょう。
彼のナイキとのパートナーシップは2003年に始まり、これまでにリリースされた17種全てが超極小ロットで制作されたスニーカー。
近年では、カリフォルニア州イングルウッドでされた2022年スーパーボウルのハーフタイムショーで彼が着用したNike Air Jordan 3 PE ‘Air Shady’が話題に。
アンダーソン・パークのドラムに合わせて「Lose Yourself」を歌い上げた彼のエアジョーダン3のヒールには、アメリカで自己紹介の際によく使われるネームシールをもしたゴムタグが配置されています。
■さいごに
今回の記事では、アーティストのために制作され、ほとんど一般顧客の手に渡ることが無かったナイキの名作スニーカーをご紹介いたしました。
かつて、「Special Make Ups」とも呼ばれていたこれらのシューズは、今後ウータン・クランのダンクのように一般販売される日が来るのでしょうか?
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