1999年より発売され、全世界で愛されるカードゲーム遊戯王OCG(オフィシャルカードゲーム)。
トレーディングカードゲームですが、対戦も可能なゲームで大型大会を幾度と無く開催してきました。
そんな遊戯王OCGの大型大会の目玉といえば、配布プロモーションカード。
その年、最も強かったプレイヤー達に送られたカードは世界で数枚しか存在しない幻のレアカードばかり。
今回は2010年開催の世界大会から2014年までに開催された5年分の世界大会入賞者に配布された超レアカードをご紹介します。
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目次
- ■2010年8月14日-15日 Yu-Gi-Oh! World Championship 2010
- ■2011年8月13日-14日 Yu-Gi-Oh! World Championship 2011
- ■2012年8月11日-12日 Yu-Gi-Oh! World Championship 2012
- ■2013年8月10日-11日 Yu-Gi-Oh! World Championship 2013
- ■2014年8月9日-10日 Yu-Gi-Oh! World Championship 2014
- ■さいごに
■2010年8月14日-15日 Yu-Gi-Oh! World Championship 2010
2010年度の開催はアメリカのロングビーチで開催されました。
この年の優勝者はパナマの方で、使用デッキは「カエルワンターンキル」を使用しており話題となりました。
景品は
- 優勝者:Stardust Divinity
- 準優勝者及びベスト4:Grizzly, the Red Star Beast
が配布されています。
この年からシンクロモンスターの優勝カードが初登場しました。
また、準優勝者プロモがベスト4までの入賞者に配布されるようになったことで配布枚数は増えています。
Grizzly, the Red Star Beastに関しては120万円で2012年にオークションにて売買履歴があります。
また、本物のGrizzly, the Red Star Beastを「青眼の究極竜」のオリジナルを所持している超有名コレクターの「はっさく」さんがYoutubeで公開しており、現物の動画が確認できます。
こちらも現在では数百万円〜数千万円の取引相場になることが予想されます。
■2011年8月13日-14日 Yu-Gi-Oh! World Championship 2011
2011年の世界大会はオランダのアムステルダムにて開催されました。
この年は1位と2位が日本人選手ということで日本でも大変盛り上がった年です。
ちなみに3位は2010年の優勝者のパナマの方がランクイン。
世界大会に出るだけでも大変な遊戯王の大会で、まさかの2連覇に王手をかけていたとは恐るべきプレイヤーです。
景品は
- 優勝者:King Landia the Goldfang
- 準優勝者及びベスト4:Queen Nereia the Silvercrown
が配布されています。エクシーズモンスターとして初めての世界大会景品となりました。
優勝者が日本人だったということもあり、大会開催直後の2011年9月にはヤフーオークションにてKing Landia the Goldfangが150万円にて取引されました。
こちらも前述の超有名コレクター「はっさく」さんがGrizzly, the Red Star Beastの実物を撮った動画内で公開しています。
今現在では数千万円は行くと見られています。
■2012年8月11日-12日 Yu-Gi-Oh! World Championship 2012
2012年の大会は日本の六本木にて開催されました。
2009年以来、3年ぶりの日本での開催となります。
この年の優勝者はまたもや日本人の方が優勝されており、日本の力強さを見せています。
1位〜4位までのデッキは全て「インゼクター」という昆虫をモチーフにしたデッキで、いかに環境を支配していたかがわかります。
景品は
- 優勝者:Legendary Dragon of White
- 準優勝者及びベスト4:Legendary Magician of Dark
となっています。
この年の景品は今までの景品とは違う部分が多くあります。
- 遊戯王の初代エースモンスター達をモチーフとしている
- 世界大会プロモで日本語版のレプリカが製作されるようになった初めてのカード
- 非常に人気故に流出枚数が圧倒的に多い
といった特徴が見られます。
まず1つ目の遊戯王の初代エースモンスターモチーフについてですが、優勝景品のLegendary Dragon of Whiteは「青眼の白龍」、ベスト4のLegendary Magician of Darkは「ブラック・マジシャン」をそれぞれモチーフとしています。
構図もそれぞれのカードと一致しており、どちらも遊戯王の中でも人気のカードということで、各コレクターが「最終目標」に掲げるレベルの逸品となりました。
2つ目のレプリカに関しては、この年以降の全ての景品において日本語版のレプリカカードが製作されるようになりました。
各レプリカは通常、海外先行テーマを収録したEXTRA PACKにてごく稀に封入されるようになりました。
3つ目の流出に関してですが、非常に人気のカード故、メーカーが作成した本物のカードが廃棄されずに流出しています。
本来であれば1位のカードは配布枚数は2枚、ベスト4は6枚正式に配布されており、オリジナルのこれらは全てクリスタルに入れられています。
しかし、メーカーから流出してしまったスペアのカード達が確実に存在しており、この2枚のカードは割と市場に出ていることがあります。
流出品といっても間違い無くメーカーが製作した本物のカードである為、下記の様に数百万円で取引されています。
入荷情報
遊戯王カード
伝説の白き龍
2012-EN001
状態:ARS7
価格:350万円伝説の闇の魔導師
2012-EN002
状態:ARS7
価格:180万円 pic.twitter.com/x2M9Xe3ZgN— Vintage Card Japan (@yab_VCJ) April 14, 2024
出典:cardrush
出典:tokyo-tg
ちなみにクリスタル入りのカードに関しては、2020年にカードショップすぱいらるさんにてセットで4000万円にて販売告知が出され即日完売しました。
世界大会プロモとしては当時最高額での取引で話題となりました。
このように2012年の世界大会は色々な話がある伝説的なカードとして知られています。
■2013年8月10日-11日 Yu-Gi-Oh! World Championship 2013
2013年の世界大会はアメリカのラスベガスにて開催されました。
この年の優勝者は台湾のプレイヤーとなります。
遊戯王のプレイヤーにとっては伝説的な環境で、所謂「征竜魔導環境」と呼ばれる地獄の様な年でした。
筆者もこの年に実際に遊戯王をプレイしていた経験がありますが、「征竜」か「魔導」の2択で遊戯王にとっては黒歴史とも言える環境でした。
実際にこの世界大会はこの2種類のデッキタイプのみが入賞しており、いかに酷い年だったかがわかります。
景品は
- 優勝者:Grandopolis, The Eternal Golden City
- 準優勝者及びベスト4:E☆HERO Pit Boss
が配布されました。
これらのカードは開催地のラスベガスをモチーフとしたカード群で、この年から明確に開催地を意識したカードデザインを行う様になっています。
(2012年は東京にて開催されており、遊戯王発祥の地が故に初代エースモンスターをモチーフとした説もあります)
この2枚のカードも流出品が多く、流出品は130万円〜の相場感で取引されています。
入荷情報
遊戯王カード
悠久の黄金都市グランポリス
2013-EN001
状態:ARS8
価格:140万円E⭐︎HERO 盤面の執行者
2013-EN002
状態:ARS6
価格:130万円非常に珍しいカードです。 pic.twitter.com/Xei1boZF2O
— Vintage Card Japan (@yab_VCJ) April 14, 2024
※2024年6月現在168万円にて販売中
出典:tokyo-tg
■2014年8月9日-10日 Yu-Gi-Oh! World Championship 2014
2014年の世界大会はイタリアのリミニで行われました。
優勝者はカナダの決闘者です。
景品は
- 優勝者:The Twin Kings, Founders of the Empire
- 準優勝者及びベスト4:Leonardo’s Silver Skyship
が配布されています。
この年はイタリア開催ということで、優勝者カードのモチーフはローマ建国神話の双子、ロムルスとレムスとなっています。
また、ベスト4のカードはイタリアが生んだ天才、レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた飛行機機械のスケッチをモチーフとしています。
この年の景品は2012,2013年の景品程流出が起こっていないようで、筆者の体感では中々市場で見ることがないカードとなっています。
■さいごに
ここまで2010年〜2014年の世界大会にて配布された超レアカードに関して解説してきました。
2024年現在まで世界大会は続いており、まだまだレアなカードは沢山ありますので次回以降に解説していきます。
※次回以降は下記記事にて
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