1999年より発売され、全世界で愛されるカードゲーム遊戯王OCG(オフィシャルカードゲーム)。
トレーディングカードゲームですが、対戦も可能なゲームで大型大会を幾度と無く開催してきました。
そんな遊戯王OCGの大型大会の目玉といえば、配布プロモーションカード。
その年、最も強かったプレイヤー達に送られたカードは世界で数枚しか存在しない幻のレアカードばかり。
今回は2003年の第1回世界大会までの大型大会で配布された希少なカード達をご紹介します。
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目次
- ■1999年2月21日 デュエルモンスターズ 全国大会トーナメント
- ■1999年8月26日 デュエルモンスターズII 闇界決闘記 決闘者伝説in TOKYO DOME
- ■2001年3月 第2回全国大会
- ■2001年8月12日 アジアチャンピオンシップ2001
- ■2003年8月10日 第1回世界大会開催
- ■さいごに
■1999年2月21日 デュエルモンスターズ 全国大会トーナメント
出典:yugioh-card
初の大型公式大会として記録に残っているものは1999年2月21日開催のデュエルモンスターズ 全国大会トーナメントです。
この大会は紙媒体のOCGでは無く、ゲームソフトによって行われました。
出典:suruga-ya
景品は
- 1位:カオス・ソルジャー ステンレス
- 2位以上:ゼラ ステンレス
- 3位以上:スーパー・ウォー・ライオン ステンレス
- 4位以上:デビルズ・ミラー ステンレス
が配布されています。
入場特典は女剣士カナンのウルトラレアです。
女剣士カナンに関しては下のリンクの記事に詳しく書いています。
この中のカオス・ソルジャーは過去に出品された経緯があり、9億の値段が付けられていましたが実際に取引が無かった為正確な数字では無いです。
景品はステンレスで、実物が実際に出回った回数も少ないので非常にレアなカードとなっています。
各種上から1枚、2枚、3枚、4枚と極少数発行されていて、現在はどこにあるのかもわかっていません。
データ媒体での画像すら本物を見つけることが困難で、紙媒体での資料しか残されていません。
市場に出れば数千万は固いと言われています。
なお、2023年にカオス・ソルジャーに関しては「幻のカオス・ソルジャー GETキャンペーン」として、初のOCG化。
全世界で3000枚配布されています。
■1999年8月26日 デュエルモンスターズII 闇界決闘記 決闘者伝説in TOKYO DOME
出典:dorasuta
出典:twitter
出典:dorasuta
OCGで行われた大型大会としては初めてのデュエルモンスターズII 闇界決闘記 決闘者伝説in TOKYO DOME。
OCG及びゲームの両方で大会が行われました。
かの有名な東京ドームの大会で、あまりの入場者数にイベントが中断する自体となり、当時のニュースにもなったほどの大会です。
4万人の来場者の中から、1次予選、2次予選を突破した選ばれし決闘者のみが入手できたカードは下記の通りです。
- 1位:青眼の究極竜 シークレットレア
- 2位以上:メテオ・ブラック・ドラゴン ウルトラレア
- 3位以上:ファイヤー・ウィング・ペガサス ウルトラレア
配布枚数は1位の青眼の究極竜はOCGゲームの各優勝者に1枚ずつ、メテオブラックが4枚、ファイヤーウィングが6枚全世界で配布されました。
配布枚数は上記の通りですが、実際には流出が起こっており、市場には上記の枚数以上に存在はするものの、流出枚数すら少なく結果的には本物のカードである為高額で取引されています。
2次予選突破者に配布されたエビルナイトが500万円はする事から、本物であれば各種数千万円の値段は付くと考えられています。
先の大型大会がステンレス製でしたが、こちらはOCGのカードの為大会で使用可能です。
2000年に上記三枚のカードがレプリカとしてプレミアムパックに収録されていましたが、以来復刻するカードの全てにレプリカ表記がありました。
しかし、2024年に四半世紀を記念して行われた東京ドームイベントにて復刻されたパックにはレプリカ表記が存在せず、当時のカードとの違いがいくつかあるものの、決闘者にとって憧れの3枚の「本物」を入手する機会が訪れることとなりました。
ちなみに、メーカーのコナミはオリジナルのカードを所持しており、10000種記念イベントや先に紹介した25th東京ドームイベントにて額縁に入れた状態のカードを展示していました。
■2001年3月 第2回全国大会
出典:magi
出典:magi
出典:magi
第2回の全国大会は2001年3月に行われました。
この年の大会に関してはあまり情報がないもののの、下記のカードが入賞カードとして配布されました。
- 1位:闇道化師と化したマサヒロ ウルトラレア
- 2位:髑髏の司祭ヤスシ ウルトラレア
- 3位:山岳の闘士トモヒロ ウルトラレア
前回までの大会は上位者には下位者のカードも配布されていたようですが、この大会で配布されたカードは入賞者をモチーフとしている為か配れていないようです。
紛れもなく遊戯王OCGのカードですが、この大会のみで書き下ろし製造されたカードとなっており、遊戯王のプロモの歴史の中でも特異な存在です。
ちなみに遊戯王の公式データベースに乗っていないので公式大会で使用できません。
価格は大会入賞カードにしては安いものの、それでも数百万円はします。
この大会のカードも流出が起こっており、実際に市場で見かけることもあり得ます。
実際に筆者は中野のまんだらけで販売されていたのを見たことがあります。
■2001年8月12日 アジアチャンピオンシップ2001
出典:twitter
出典:toretoku
出典:twitter
出典:magi
2001年にもう一つの大型大会であるアジアチャンピオンシップ2001が開催されました。
上位入賞者への景品は、入賞者が条件に当てはまった好きなカードを書き下ろしで書いてもらえたという遊戯王25年の中でも特別な大会でした。
この条件というのは下記の通りだったとのことです。
- 優勝者:レベルの制限なし
- 準優勝者:レベル6まで
- 3位:レベル4まで
- 4位:レベル4まで
- 同開催のジュニアクラス優勝者:レベルの制限なし
上記の結果、
- 優勝者:青眼の究極竜
- 準優勝者:デーモンの召喚
- 3位:クリボー
- 4位:ヂェミナイ・エルフ
- ジュニアクラス:真紅眼の黒竜
が配布されたそうです。
この年のカードも流出が起こってはいるものの、正式な配布枚数は1枚ずつであり、本物は数千万円レベルと言えるでしょう。
青眼の究極竜は実際に4500万円、ヂェミナイ・エルフは4000万円で取引された実績があります。
青眼の究極竜は個人のコレクターが所持しています。
デーモンの召喚、ヂェミナイ・エルフに関しては高額コレクションカードを取り扱うVCJさんで販売されていましたがヂェミナイ・エルフは2024年5月8日に完売しました。
T3-04 ヂェミナイ•エルフ、レート4000万円にて完売致しました。
遊戯王カードのみならず、TCGの歴史そのものに記録を刻みつける様なお取引となったかと思います。
関係者の皆様には大きな感謝を申し上げます。… pic.twitter.com/xkvvPfVY84
— Vintage Card Japan (@yab_VCJ) May 8, 2024
クリボーに関してはカードショップ大手の「トレトク」さんの店長が所持しています。
真紅眼の黒竜も個人コレクターの所有となっており、基本的には世に出ることはそうそう無いでしょう。
幻のレアカード達です。
■2003年8月10日 第1回世界大会開催
遊戯王カードが世界中で販売されるようになり、大型大会もこの年から「Yu-Gi-Oh! World Championship」として開催する運びになりました。
ニューヨークで行われた大会で、入賞者には
- Kanan the Swordmistress(女剣士カナン)
- Victory Dragon(ヴィクトリー・ドラゴン)
- Black Luster Soldier(カオス・ソルジャー)
が配布されているそうです。
しかし不思議なことにこの大会の情報を調べていくと確かに8月10日に世界大会が行われているものの、景品がどのように配られたのかわかりません。
コナミの公式データベースでは、これらのカードには
- WCS-001
- WCS-002
- WCS-003
と振られていている事から上から順番に1位,2位,3位に配られたように思えますが、公式情報を掲載している紙媒体の「マスターガイド」によると女剣士カナンは発行枚数が1600枚あることになっています。
しかし他二枚に関しての記載はありません。
また、このWCS-001に関しては日本の市場に実物がよく出ているものの、WCS-002とWCS-003のカードに関しては市場に存在どころか画像すら見つける事ができないのです。
マスターガイド2にも世界大会を行ったという記載はあるものの、プロモカードの掲載も無く、第一回世界大会という歴史的な大会ではあるものの不思議な大会となっています。
ちなみにWCS-001に関しては市場価格で6万円前後と世界大会入賞者カードにしてはあまりにも安いカードとなっています。
市場に出回っている際には未開封のパックに入っている事から、入賞者カードでは無く大会出場者に配布されたカードな気がします・・・
■さいごに
ここまで1999年の遊戯王OCG黎明期から第一回世界大会の2003年までの大会入賞カードについて解説してきました。
2024年現在まで世界大会は続いており、まだまだレアなカードは沢山ありますので次回以降に解説していきます。
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