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【解説】早くも伝説のデイトナになった「ルマン」とはなんだったのか?

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世界中で人気のある高級時計メーカーであるロレックス(ROLEX)
そんなロレックスの中でも、一際人気のモデルが「デイトナ」です。
正規店購入可能なステンレスモデルは超がつくほどのプレミア価格がついており、入手が難しい時計となっています。

デイトナは毎年のように新モデルを発表していますが、2023年6月にル・マン24時間耐久レースの100年を記念したモデルとなるRef.126529LNを発表しました。
この個体は「ルマン」と呼ばれるようになり、2024年現在すでに伝説的なモデルになってしまいました。
今回はこのルマン デイトナについて詳しく解説していきます。

■ル・マン24時間耐久レース

■ル・マン24時間耐久レースとはなんなのか

ルマンデイトナを知るには、まずはル・マン24時間耐久レース(24 Heures du Mans)について知らなければなりません。
ル・マン24時間耐久レースはフランスの郊外で行われるレースで、その名の通り24時間走行し1位を決定するハードなレースです。
1923年より開催されており、世界三大レースのうちの一角とされている非常に名誉なレースです。
世界各地で今日行われている耐久レースはこのル・マンを基準にしていることが多いほど歴史と格のあるレースとなっています。

レースはフランスのル・マン市で開催されています。
開催時期は例年6月の中旬で「1年で日照時間が最も長い土曜日から日曜日」に開催されているそうです。
24時間同じコースを走り続けますが、日中や夜間、天候によって左右されるコースを走り抜ける体力と集中力が要求されます。
2024年現在のコースは13.626kmです。

上記の通り、非常に名誉あるレースであり参加するだけでも価値があると称されるほどのレースです。
有名なメーカーでいうと

  • フェラーリ(Ferrari N.V.)
  • アルファロメオ(Alfa Romeo)
  • メルセデス・ベンツ(Mercedes Benz)
  • ブガッティ(Bugatti)
  • ベントレー(Bentley Motors Limited)
  • ポルシェ(Porsche)
  • BMW
  • フォード(Ford)
  • アウディ(Audi)

といった面々が参加しています。

日本のメーカーももちろん参加しており、

  • 日産
  • マツダ
  • トヨタ
  • ホンダ

と皆さんもよく知るメーカーが過去に参加しています。
特にマツダは日本チームとしてル・マンに参加した初のメーカーです。
また、トヨタに関しては2018年からなんと5連覇をしており、世界でも名だたる強豪チームの一角となっています。

ちなみにルマンデイトナがリリースされた2023年のアニバーサリイヤーでは名門フェラーリが優勝を飾りました。

・ロレックスとの関係

そんなル・マン24時間耐久レースですが、ロレックスとは深い関係にあります。
ル・マン24時間耐久レースの現在の公式タイムキーパー(時計を計るメーカー)はロレックスです。

※ル・マン24時間耐久レース公式サイト

出典:24h-lemans

いつ頃からというのは資料として正確には残っていないものの、少なくとも2001年からはすでにロレックスだったそうです。

・ロレックスと自動車レース

そもそもロレックスは自動車レースと深い関係にあります。
本記事で紹介している「デイトナ」の名前の由来は、自動車レースの聖地、アメリカフロリダ州デイトナにあるデイトナ・インターナショナル・スピードウェイが由来とされています。
デイトナ自体の機能であるクロノグラフなどは、レーシング等のモータースポーツでの計測に使う用途で作られています。

ちなみに、デイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開催されている「デイトナ24時間レース」は前述のル・マン24時間耐久レースと同じく世界三大耐久レースとなっています。
オフィシャルスポンサーは勿論ロレックスです。

デイトナ豆知識

上記の様にデイトナの名前の由来はデイトナ・インターナショナル・スピードウェイでしたが、実はルマンになっていた可能性があるとか無いとか。
公式的な文献が無いものの、過去の雑誌の広告にてデイトナのRef.6239は元々「デイトナ」では無く「ルマン」と表記されていたそうです。


出典:youtube

上記は当時の広告だそうですが、最初の一文にデイトナでは無くルマンの文字が。

当時の資料が少ないが故に上記一つだけのリソースで断定はできないものの、確かにRef.6239には下記のように文字盤にDaytonaの表記が見当たらない個体が存在します。


出典:rakuten

デイトナの名前の由来から見ても「ルマン」となっていた可能性はあったのかもしれません。

■ルマンデイトナ


出典:hodinkee

このように深い関わりのあるル・マン24時間耐久レースとロレックス。
2023年はル・マン24時間耐久レースにとっては開催100周年、そしてロレックスにとってはデイトナ60周年という双方にとってアニバーサリーイヤーとなりました。
この歴史的なアニバーサリーイヤーを記念して作られたモデルが「ルマンデイトナ」であるRef.126529LNです。

2023年4月の新作発表時には発表されなかったものの、同年6月に突如として発表され話題となりました。
発表の仕方もそうですが、そのデザインに関してはロレックスファンからしたら堪らないものでした。


出典:rakuten

一番特徴的だったのが「エキゾチックダイヤル」です。
デイトナの中でも最上級のモデルと言われているかの「ポール・ニューマン」と同じ仕様のダイヤルを採用していました。
また、裏面にはシースルーバック(裏スケルトン)を採用。
過去の伝説的なデザインを採用しながらも、裏面はモダンなデザインを取り入れた最高のデザインに仕上がっていました


出典:rakuten

そして忘れてはいけないのがベゼルのタキメーター。
100年を記念したモデルということで、ベゼルの部分の100が赤くなっており、記念モデルと一眼でわかるようになっていました。

そんなルマンデイトナですが、2024年新作発表と同時に製品ページが閲覧できなくなった事から、廃盤になったのでは無いかと思われます。
国内定価は700万円ほどだったとされていますが、あまりにも数が出回らなかった事から2024年現在では4000万円の超プレミア価格で取引されています。

・ルマンデイトナ購入騒動

中古相場といえば、国内では初めて並行市場に在庫が確認できた時に一夜にしてSold Out表記となりSNS等を中心に騒然となった記憶があります。
当時の提示価格が3500万円ということもあり一体誰が購入したのかと話題になりました。
答えはロレックス好きのYoutuberでもおなじみのヒカキンが買ったことを動画内で報告したことであっけなくことの顛末がわかることになります。

今思えばこの価格でも安いというのが恐ろしいですね。。。

■さいごに

以上、ルマン デイトナについて解説してきました。
モータースポーツと深い関係にあるロレックスならではのモデルであるルマン デイトナ。
一度は目にしてみたいものですね。

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ゆー
2020年より独立し、個人事業主としてサイト作成やSEO、ネット広告運用を行うIT事業を開始。 私生活では幼少期よりカードゲームにハマり、最近は遊戯王・ワンピースカードをプレイ。CSやフラシ等の入賞経験有り。 ブランドはROLEXとOFF-WHITEが好き。