バスケの神様マイケル・ジョーダンと比較されることも多い、現代のトップスーパースター、レブロン・ジェームズ。
ジョーダンと同じく2003年のNBAデビュー以来、ナイキとの契約を交わしているレブロンは、自身のシグネチャースニーカーの「レブロン」シリーズも人気。
しかし、かつてレブロンシリーズ以外で彼にフィーチャーしたナイキのスニーカーがあったことはあまり知られていません。
今回の記事では、2004年に数量限定でリリースされたレブロンのエアフォース1(Air Force 1)シリーズをご紹介。
ぜひ最後までご覧ください。
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目次
- ■レブロン・ジェームズとナイキの歴史
- ■レブロン・ジェームズの恐怖の部屋シリーズとは?!
- ■Nike Air Force 1 Low Chamber of Fear Fearless Warrior
- ■Nike Air Force 1 Low Chamber of Fear Hype
- ■Nike Air Force 1 Low Chamber of Fear Temptation
- ■Nike Air Force 1 Low Chamber of Fear Hater
- ■Nike Air Force 1 Low Chamber of Fear Complacency
- ■Nike Air Force 1 Low Chamber of Fear Self Doubt
- ■さいごに
■レブロン・ジェームズとナイキの歴史
レブロン・ジェームズ(LeBron James Sr.)はNBAデビューと同時にナイキと契約。
新人王を獲得することとなるルーキーイヤーでは、AIR ZOOM GENERATIONというモデルを着用し活躍していました。
そして翌2004年、初めてレブロンの名が冠されたシグネチャーシューズ、ZOOM LEBRON 2がリリース。
出典:stockx
以降、ナイキのレブロンシリーズはナンバリングを重ねながら、バスケットボール界の “キング” の足で輝き続けているのです。
2015年にはレブロン・ジェームズとナイキが生涯契約を締結。
これはマイケル・ジョーダンでさえも成し遂げなかった、ナイキの歴史上初の出来事となっています。
■レブロン・ジェームズの恐怖の部屋シリーズとは?!
そんなレブロン・ジェームズとナイキのレブロンシリーズ。
2004年にZOOM LEBRON 2が発売した際、カラーリングのひとつ、そしてプロモーションとして制作されたのが、「Chamber of Fear(恐怖の部屋)」です。
出典:nicekicks
スニーカーの発売と共に当時放映されたコマーシャルでは、中国をイメージした世界観の中で、カンフー映画っぽく動くレブロンが様々な誘惑や試練に立ち向かうというもの。
TVCMでは、中華風のスタジオセットを駆け回るレブロンとアニメーションが混ざり合った唯一無二の雰囲気を醸し出しており、多くの視聴者の記憶に刻まれたことでしょう。
ちなみにCM内でアニメーションを手掛けたのは、のちに『鉄コン筋クリート(2006)』『海獣の子供(2019)』『映画えんとつ町のプペル(2020)』などを手掛けることとなるSTUDIO 4℃です。
出典:nicekicks
また、現在は閉鎖されていますが、ナイキがCMと合わせてChamber of Fearの特設サイトをオープン。
サイト上ではミニゲームを楽しむことができ、クリアするとヘアバンドとポスターを入手できるというものになっていました。
そして、このZOOM LEBRON 2 Chamber of Fearにインスパイアされ、2005年に超数量限定で6種のエアフォース1がリリースされたのです。
■Nike Air Force 1 Low Chamber of Fear Fearless Warrior
こちらは、523足限定でリリースされた、ナイキのエアフォース1 Chamber of Fear Fearless Warrior(恐怖の部屋 恐れ知らずの戦士)。
ビビッドな配色や、ヒール部分の「恐懼門室」の文字が目を惹きます。
■Nike Air Force 1 Low Chamber of Fear Hype
レブロン・ジェームズが対峙する “5つの恐怖” の1つめの部屋、「誇張失實(Hype)」をイメージしたスニーカー。
近年のスニーカー界隈では「ハイプ(Hype)」という言葉は人気が加熱していることを表しますが、ここで記されるHypeは、「大袈裟な宣伝・喧伝」という、本来の意味を表しています。
限定150足で制作されたとされる本モデルは、2つの意味でハイプだと言えるでしょう。
■Nike Air Force 1 Low Chamber of Fear Temptation
レブロンにとっての2つめの恐怖の部屋は、「誘惑(Temptation)」の恐怖。
TVCMではまとわりついてくるお金と女性を振り切って、豪快にダンクを決めるレブロンの姿が映し出されています。
シーズン中は一切の砂糖を控えている、甘いもの好きなレブロンらしい1足です。
■Nike Air Force 1 Low Chamber of Fear Hater
「仇敵(Hater)」への恐怖は、多くのバスケットボールプレイヤーが直面する課題。
スポーツ選手、特に活躍している選手ほどアンチや嫉妬も多いもの。
彼らからの心無い言葉という恐怖に打ち勝つための1足だと言えるでしょう。
■Nike Air Force 1 Low Chamber of Fear Complacency
第4の部屋は「自鳴得意(Complacency)」。
中国語で「自鳴得意=独りよがり」、英語で「Complacency=自己満足」と訳されるこのフレーズを日本語でまとめるなら、「天狗になるな」というメッセージでしょうか。
■Nike Air Force 1 Low Chamber of Fear Self Doubt
5つめの部屋、「自我懐疑(Self Doubt)」には、自分を疑い、自信を喪失するなかれというメッセージが込められています。
ヒールのグリーンと先端のブラックのコントラストが、パテントレザーによって輝いています。
■さいごに
今回の記事では、ナイキがリリースしたマニアックなモデル、「恐怖の部屋」シリーズをご紹介いたしました。
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