今年のスニーカー業界を席巻したトレンドは、間違いなくローファースニーカーでした。
革靴ライクなものから、テック系の素材感に見た目だけローファーっぽく整えたものまで、各ブランドが競うようにローファースニーカーを制作。
中でもニューバランスが発売した1906Lは多くの服好きを虜にしたと言えるでしょう。
今回の記事は1906Lの凄さやローファースニーカーが流行った理由を詳しく解説。
是非最後までご覧下さい。
■ローファースニーカーが流行った理由はコロナ禍?
2024年は、まさにスニーカー業界に「ローファー」の嵐が吹き荒れた年となりました。
後述するニューバランスはもちろんのこと、VANSやコンバースのローファーモデルが発売後即完売を繰り返し、ミズノのWave Prophecy Mocなどの変わり種を含め、各社競うようにローファーライクなスニーカーをリリースしました。
出典:indoorplus
この風潮、個人的にはコロナ禍のリラックススタイルからフォーマルへとトレンドが変化する過程なのではと感じています。
2010年代のストリートファッショントレンドは、ECで洋服を購入する(=すなわち試着の必要がないダボっとしたファッションが受ける)流れと相まって爆発的な人気を博しました。
その反動として2020年ごろからフォーマル/ドレス回帰のトレンドが来るかと思われましたが、ここでコロナウイルスが世界的に流行。
ストリートの流れを引き継ぐようにルームウェアのようなリラックスのできる服装が人気を博し、足元も革靴ではなく履き心地のよいスニーカーが引き続き人気を集めたのです。
■フォーマル感と履き心地の両立
出典:smartmag
その後、コロナ禍の影響が落ち着きだすとようやくファッショントレンドはストリート/カジュアルからフォーマル/ドレスに移行。
しかし、スニーカーの履き心地の良さに慣れきった消費者にとって靴擦れ上等の革靴に一気にシフトするのはなかなか厳しいもの。
こうした流れから、2024年にスニーカーの履き心地と革靴・ローファーのシルエットを両立したローファースニーカーが多くの注目を集めたのではないでしょうか?
■1906Lの凄さ
2010年代のナイキ人気が落ち着いて移行、同ブランドに取って代わるように注目を集めたのがニューバランス(New Balance)。
アメリカ・マサチューセッツ州発祥のこのスニーカーブランドの大きな特徴はその圧倒的な履き心地の良さ。
そんなニューバランスが今年発表したのが、ジュンヤ ワタナベ マン × ニューバランス 1906ローファーでした。
ジュンヤ ワタナベ マン(JUNYA WATANABE MAN)の2024秋冬コレクションで突如お目見えしたこのシューズはレザーのアッパーにニューバランスの1906のソールを取り付けたハイブリッドモデル。
2010年に誕生した1906は”ABZORB(アブゾーブ)”、”N-ERGY(エナジー)”といった衝撃吸収素材を組み込み、柔らかいクッショニングが特徴的。
出典:sneakerwars
トレンドと履き心地を押さえた好デザインだということで、この突然発表された1906のローファーモデルにはスニーカーヘッズだけでなく、服好きが飛びつきました。
5万円弱という価格設定にも関わらずこのスニーカーが完売すると、今度はニューバランスが自分たちだけで同じデザインの1906Lを制作。
アッパーをメッシュ素材に変更し、よりニューバランスっぽいデザインかつ2万円台で製作されたこのローファーシューズは、発売日に行列を作りました。
この1906Lは今後もカラーリングを増やして随時発売してゆくことでしょう。
■さいごに
今回の記事では、ニューバランスの1906Lの人気の理由をご紹介いたしました。
本サイトでは様々なブランドの歴史や人気の理由、マーケティング戦略などを解説しております。
他の記事もあわせてご覧頂けましたら幸いです。
また、X(旧Twitter)/TikTok/YouTubeではWebサイトとは異なる情報発信を実施中!
ぜひこちらもご覧ください。
各SNSのリンクはページの最下部から!