1999年より発売され、全世界で愛されるコナミから販売されているカードゲーム、遊戯王OCG(オフィシャルカードゲーム)。
25年経った2024年現在でも根強い人気を誇り、プレイヤー・コレクター共に人口の多い人気のカードゲームです。
25年の歴史の中で、遊戯王はゲーム性を拡張し続けてきました。
その中でも特に重要な要素である「手札誘発」。
今回は完全プレイヤー向け記事になりますが、遊戯王をやってみたい方に向けて紙・マスターデュエルにおける手札誘発に関するカードのご紹介や使い方などを実際のプレイヤーである筆者が徹底解説します。
■遊戯王における手札誘発
手札誘発の重要性
出典:カーナベル
まずは遊戯王における手札誘発の重要性ついて解説します。
現代遊戯王のゲームにおいて、先攻を取ることはゲームに勝利することにおいて非常に重要な要素です。
なぜならば、遊戯王というゲームは基本的には先攻でやりたいことをやり切り後攻側に何もさせないというゲームプランを取ることが多いからです。
その為、特定のデッキ以外では基本的には先攻を取ることが必須となっています。
この時後攻側は初期手札5枚から対抗できる手段は以下の通りです。
- 手札誘発による妨害
- 盤面処理しやすい後攻カードを引くことを祈る
- そもそも後攻有利のデッキを選択している事(天盃龍等)
上記3つが基本的に考えられる現実的な後攻側の対抗プランになるかと思います。
1つ目はこの記事の主題でもある手札誘発カードを多く積むプランです。
2つ目は冥王結界や一滴、ラヴァゴーレムや超融合等のカードが当てはまるわけですが、これらのカードを先攻を取る可能性のある1戦目から入れるのはリスクが高く、基本的にマッチ戦におけるサイドで考えるべきカードです。
3つ目はテーマ自体が後攻で強い効果が多いテーマを選ぶということです。
3つ目を取るプランでも手札誘発はめちゃくちゃに積むので実質2つということになります。
手札誘発とはどんなものか
さて手札誘発がどれほど重要かを説明した所ですが、実際手札誘発とはなんなのでしょうか?
遊戯王は色々なカードがありますが、基本的には場に出してカードを発動するのが原則です。
その為、遊戯王において後攻側で発動できるカードはありません。
しかし手札誘発と呼ばれるカード群は相手プレイヤー側の効果の発動等に対して手札から直接使用することができます。
直接手札から発動するので、後攻側であろうと使用することが可能なので先攻に対抗する手段や妨害を構えることが可能です。
相手の動きに合わせて使用することが可能なので、タイミングを上手く合わせることができれば相手のやりたいことを妨害できるのです。
また、先攻側のプレイヤーでも勿論使用できるので捲られた際の保険としても持つことができます。
このように先攻・後攻両プレイヤーにも絶大な効果を及ぼすカード群となっており、現代遊戯王においてはこれらのカードを入れる所からデッキ構築が始まると言っても過言では無いほど需要の高いカードになっています。
■実際のゲームでよく見る手札誘発
ここまで遊戯王のゲームにおける手札誘発の重要性について語ってきました。
ここからは実際に環境でよく使用する手札誘発を10枚ご紹介します。
・増殖するG
出典:カーナベル
まずは手札誘発定番の3種類の一枚である増殖するG。
元々海外先行のカードで初出は2011年のエクストラパックです。
効果は相手が特殊召喚に成功する度にカードを一枚ドローできるというものです。
この効果は現代遊戯王においては非常に強力です。
先述したように遊戯王は先攻でやりたいことをやるのですが、基本的には特殊召喚を駆使してモンスターを展開していくことが多いです。
その為、特殊召喚する度にカードを一枚ドローされているとせっかく作った強固な盤面も返されやすくなります。
殆どのデッキに対して有効なカードである事から、採用率は90%以上は誇るレベルと言っていいでしょう。
間違いなく現代遊戯王で最もよく見るカードでしょう。
・灰流うらら
出典:カーナベル
こちらも手札誘発定番の3種類の一枚で、誘発娘の一人である灰流うらら。
2017年からリリースして以降、最も使われている誘発カードの一枚です。
このカードは
●デッキからカードを手札に加える効果
●デッキからモンスターを特殊召喚する効果
●デッキからカードを墓地へ送る効果
という能力を持っていますが全ての能力が強いです。
まず1つ目の加える効果ですが、現代遊戯王において好きなカードをデッキから手札に加えるサーチは非常によく使う手段です。
この加えるという効果はドロー効果も含まれているので、先述した増殖するGの効果も対象です。
先攻における相手の増殖するGに対しても強く、先攻でも後攻でも強いです。
2つ目、3つ目も良く使う効果なので刺さる場面が多く、現代遊戯王をやる上で行うことほぼ全てこのカードの効果を受けてしまいます。
こちらも採用率は90%以上を誇るレベルで強く、相手のデッキ次第ではこのカード一枚で止めることもできてしまうこともあるレベルで強いです。
・無限泡影
出典:カーナベル
手札誘発定番の3種類の最後の一枚である無限泡影。
罠カードでありながら、自分の場に何も無ければ自分・相手ターンに手札から発動する事が可能で相手のモンスター効果を無効にする事ができます。
相手の主力カードをピンポイントで止めることで展開を妨害する事ができる非常に強力な効果です。
後に紹介するエフェクト・ヴェーラーも似たような効果を持っていますが、こちらは
- 自分のターンにも使用する事ができる点
- セットした場合に付与する追加効果も強いので先攻でも腐りづらい点
- 罠カードである点
で差別化できています。
基本的にはこちらを優先して採用し、追加で欲しい場合にエフェクト・ヴェーラーを入れるといった事が多いです。
定番ということもあって、採用率はGうららの次点あたりで良くみます。
・エフェクト・ヴェーラー
出典:カーナベル
モンスター効果を無効にする手札誘発であるエフェクト・ヴェーラー。
無限泡影と同じ無効化範囲ですが、
- モンスター(チューナー)だという点
- 相手ターンのみ使える点
などが違います。
一つ目は強みでモンスターという点です。
星1ということでリンクリボーやリンク素材になることも可能かつチューナーということでシンクロモンスターの採用を検討する事ができます。
欠点としては相手ターンのみ使える点という事で用途や環境によって無限泡影と差別化することになる良く見る誘発カードです。
・マルチャミー・フワロス
出典:カーナベル
2024年最新の拡張パックであるRAGE OF THE ABYSSに収録された新規手札誘発であるマルチャミー・フワロス。
増殖するGと似たような効果ですが範囲が狭まりかつ発動条件が難しくなってはいますが、環境にいるデッキに大体刺さるので非常に強力です。
4枚目以降の増殖するGとして検討される事が多いです。
・ドロール&ロックバード
出典:カーナベル
相手が手札にカードを加えた時にお互いにカードをデッキから加えられなくなる効果を持つドロール&ロックバード。
現代遊戯王においてデッキからのサーチを多用するテーマは非常に多く、このカード1枚で止まることもざらにあります。
また前述した増殖するGやフラロスのドローも抑止できるのでまた一段と価値を上げたと言えるでしょう。
・原始生命態ニビル
出典:カーナベル
相手が召喚・特殊召喚を5回以上した後に発動する事ができるカードで、全てのモンスターをリリースして特殊召喚するカード、原始生命態ニビル。
モンスター効果を無効にする効果がないとせっかく展開した盤面が更地になってしまい大打撃を受けてしまうカードです。
メインフェイズのみ使える点には注意が必要なものの、サイドには勿論、メインから入れることも多々見られるカードです。
・D.D.クロウ
出典:カーナベル
相手の墓地のカードを除外するシンプルな効果を持つD.D.クロウ。
基本的には1:0交換を行うカードなのですが、現代遊戯王において墓地は第二の手札と呼ばれる位には参照することが多いです。
参照する際にこのカードを利用することで相手の効果を無かったことにする事ができる事が多く、現環境のトップに君臨するデモンスミスでも有効な手段である事から重宝されがちなカードです。
・深淵の獣マグナムート
出典:カーナベル
自分・相手の墓地の光・闇属性モンスターカードを除外することで特殊召喚できる効果を持つ深淵の獣マグナムート。
元から非常に強力なカードで制限カードに指定されています。
環境によって使用率が上下するものの、光・闇属性を多様する環境では非常に強力で先に書いた通りデモンスミス環境である現在では強力なカードとなっています。
また、後続をサーチできる点も非常に強力です。
・幽鬼うさぎ
出典:カーナベル
灰流うららと同じ誘発娘の一人、幽鬼うさぎ。
効果はフィールド上でモンスター効果が発動した時、または魔法・罠カードが発動した時にそのカードを破壊する効果を持っています。
現環境で使われているアザミナ等の永続魔法やフィールド魔法が破壊できる点で非常に優秀な誘発カードです。
■さいごに
以上、遊戯王における手札誘発の解説でした。
現代遊戯王に必要不可欠な存在である手札誘発。
今回ご紹介したカード以外にも沢山ありますので、あなたのデッキを強化してみてください。
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