いま、外国人観光客に最も人気なショップといえばオニツカタイガーのスニーカーショップ。
店内は外国語に溢れ、底の薄いロープロファイルスニーカーが飛ぶように売れています。
日本人のスニーカーヘッズは首を傾げたくなるようなこの異様なオニツカ人気っぷり。
その理由はどこにあるのでしょうか?
■オニツカタイガーとはどんなブランド?
オニツカタイガーは1949年に創業した鬼塚商会およびアシックスの流れを組むスポーツシューズブランド。
鬼塚喜八郎が創業し、マラソンシューズの機能性が評価されスポーツ界で広く知られる存在となります。
現在のスポーツブランドの雄、ナイキも最初はオニツカのシューズの代理店としてスタートしたほどの存在。
1977年にはオニツカ株式会社、スポーツウェアメーカーの株式会社ジィティオ、ニットウェアメーカーのジェレンク株式会社の3社が対等合併し、株式会社アシックスが発足。
以降長らくブランドを「アシックス」1本で統一してきましたが、2002年に「オニツカタイガー」を復刻。

出典:yoshi-jo
翌年放映された映画『キル・ビル』にて主演のユマ・サーマンがブルース・リーの『死亡遊戯』を思わせるトラックスーツと共にイエローのシューズ「Taichi」を着用。
これが世界中で話題となり再びオニツカタイガーの名を世に広めることとなります。
近年ではY2Kトレンドの再燃やソールの薄いスニーカーブームの流れに乗って人気が再燃。
株価でもナイキやアディダスを圧倒する成果をあげています。
■観光客に人気な理由はUSで手に入らないから
「日本人が消費しない日本名物」の筆頭は、東京の街を疾走するマリオカートとオニツカタイガーのシューズだと言えるでしょう。
オニツカタイガーのシューズはその多くがインドネシア製となっていますが、「NIPPON MADE」シリーズという日本製・高価格帯モデルがインバウンドにおけるお土産として近年人気を集めています。
その一つに、Y2Kトレンドの世界的な高まりの中、2023年にオニツカタイガーが米国市場から撤退。

出典:x
2027年に再上陸を発表しているものの、現状米国でオニツカタイガーの正規品が「手にしづらいけど今のトレンドにぴったり」なスニーカーになっているという状況があるのです。
加えて円安トレンドが止まらない中、オニツカタイガーのスニーカーはヨーロッパでは1足50,000円台にまで高騰。
日本旅行のついでにオニツカタイガーを買って帰るだけで儲かるという事態が起きています。
■オニツカタイガーの海外人気は映画から?
オニツカタイガーのスニーカーは、数々の映画において印象的な小道具として登場を果たしています。
以下にてその一部をご紹介。
・ブルース・リー『死亡遊戯(1978)』

出典:escada-jp
ブルース・リーの遺作にして、イエローのトラックスーツと共にオニツカタイガーのイエローシューズが彼のアイコンとなったのが『死亡遊戯』。
ブルース死去後の代役が彼を務めるシーンではシューズがオニツカタイガーではなくアディダスのシューズになっているのはご愛嬌です。
・ユマ・サーマン『キル・ビル(2003)』

出典:cfdnow
前述の『死亡遊戯』のブルース・リーをオマージュしたトラックスーツを着用したユマ・サーマンが復讐の鬼となって刀を振るうタランティーノ監督の名作、『キル・ビル』。
映画公開がオニツカタイガーブランド復活のタイミングと重なり、ブランド再起における立役者的な映画となりました。
・ダスティン・ホフマン『クレイマー、クレイマー(1979)』
家事と育児を全て妻に委ねていた主人公が、妻の家出をきっかけに子供や家事と向き合うストーリー、『クレイマー、クレイマー』。
映画ではダスティン・ホフマン演じるテッド・クレイマーがブルーのモントリオールⅢを日常シーンで着用。
ミリタリーライクなファッションによくマッチしています。
■さいごに
今回の記事では、オニツカタイガーの人気の理由について分析いたしました。
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