2025年2月22日に国内スタートしたシュプリーム(Supreme)の2025年SSシーズン。
シュプリームは毎週土曜日11時から店舗とオンラインで新商品がドロップされる販売形式となっています。
本サイトFashionArchive.comでは、「どこよりもSupremeに詳しいサイト」を目指して毎週のシュプリーム新発売アイテムの元ネタや狙い目アイテムを発信中。
2025年SSシーズンにおいても、毎週土曜日の発売に先駆けて注目アイテムの解説を2,000字〜5,000字の文字量で配信します。
今回は2025年6月21日のWeek 17の発売予定アイテムの中から、編集部の注目する5アイテムを徹底解説!
ぜひ検討の際の指針として頂けましたら幸いです。

■シュプリームはZOO YORKにブチギれていた?! 2つのNYスケーターブランドの複雑な関係性

2025年SSシーズンWeek 17にてシュプリームとコラボレーションを果たすことになったズーヨーク(ZOO YORK)。
NY発のスケーターブランドとして創業はシュプリームより1年先輩の1993年。
ブランド名はニューヨークのスケートクルー「Soul Artists of Zoo York」にちなんで命名されました。
ZOO YORKに遅れること1年、1994年に小さなスケートショップとしてスタートしたのがシュプリーム。
今とは違いオリジナルアイテムの数は少なく、店舗に陳列されているアイテムの多くはスケーターブランドのセレクトアイテム。
インディペンデント(independent)やメナス(MENACE)といったブランドとともに、ZOO YORKのアイテムも陳列されていたようです。

シュプリームとZOO YORKを繋ぐ人物として有名なのがスケーターの故ハロルド・ハンター。
ZOO YORKチームのスケーターだったハロルド・ハンターは創業初期のシュプリームクルーらの写真にもたびたび混ざっており、ZOO YORKの看板を背負いつつも足繁くシュプリームNY1号店に通っていたことが伺えます。
しかし、シュプリームは2001年を境に店舗でのZOO YORK商品の取り扱いを終了。
そして、両者の関係をことさら複雑にしたのがZOO YORKによる2004年の「勝手にコラボ」事件だったと言えるでしょう。

ZOO YORKは2004年にシュプリームのボックスロゴをもじった、“Zoopreme” Teeをフレンズ&ファミリー向けに制作。
2006年には同デザインのスケートボードデッキとともにZOO YORKのアイテムとしてリリースしています。
しかし、情報は定かではないものの、同“コラボ”はシュプリームの許可を取って行ったアイテムではなかったよう。

かつてルイヴィトンからグッチにバーバリー、コカコーラに至るまで様々な名門ブランドと“勝手にコラボ”を行い訴訟問題に発展していたシュプリーム。
しかし、創業者ジェームズ・ジェビアのインタビューによれば、創業10年を数える2004年頃から “勝手にコラボ”にブチギれたブランドからの差し止め命令への対応に疲弊するようになったそう。
ZOO YORKから”Zoopreme”Teeを勝手に作られたのは、まさにそんなタイミングでの出来事だったのです。
両者の間に大々的な法廷闘争や対立があったか否かは不明ですが、以降20年にわたって交わることなくそれぞれの道を歩んだ2つのNYスケーターブランド。
そんなシュプリームとZOO YORKが2025年SSシーズンWeek 17でコラボレーションを果たすというニュースは、かつて同様の確執を乗り越えて名コラボを産んだシュプリーム×ルイヴィトンを彷彿とさせます。
■Supreme/Zoo York Transit Tee
出典:Supreme
出典:Supreme
・価格:8250円
2025年SSシーズンWeek 17でリリースされるSupreme × Zoo Yorkの中では、こちらのアイテムの完売が早そう。
両ブランドが拠点とするNYのサブウェイ(地下鉄)をイメージしたアイテムが人気を集めそう。

NYの地下鉄といえばグラフィティや駅構内での弾き語り、麻薬の取引にいたるまでストリートカルチャーのるつぼのような場所。
30年にわたってNYからストリートシーンを牽引してきたシュプリームとZoo Yorkにとって、これほどぴったりなサンプリングはないでしょう。
■Supreme/Zoo York Soccer Jersey
出典:Supreme
・価格:19800円
今シーズン何度目かわからないほどのサッカージャージがSupreme × Zoo Yorkでスタンバイ。
サッカーチームのエンブレムを模したシュプリームロゴと胸元の「ZOO YORK」の文字、そしてミルスペックのような赤いシュプリームのタグ。
V字の首に襟元があいたデザインはTシャツばかりで単調になりがちな夏のファッションに最適です。
■Supreme/Zoo York Skateboard
出典:Supreme
・価格:14850円
シュプリームとZOO YORKという2つのスケートブランドのコラボレーションなら、スケートボードデッキの制作は必須。
前述のTシャツ同様にサブウェイ(地下鉄)ライクなデザイン。
ダブルネームの下段、シュプリームの箇所にはNY1号店がかつて存在したLafayatte(ラフィエット通り)の名が入っているのも高ポイントです。
■Arc Denim Coaches Jacket
出典:Supreme
出典:Supreme
・価格:33000円
通常アイテムからは、2025年SSシーズンのLookBook / Preview公開時より注目を集めていたデニムコーチジャケットがスタンバイ。
5色展開でリリースされる本アイテムは通常のデニムジャケットではなく、コーチジャケットの意匠で制作された商品。
前身頃にシュプリームの定番デザインであるアーチロゴが施されています。
■Intarsia S/S Top
出典:Supreme
出典:Supreme
出典:Supreme
・価格:17600円
肉厚なボディに幅広なシルエットが特徴なS/S TopシリーズのTシャツがWeek 17で登場。
後身頃の腕から肩にかけてFutura体で「Supreme」の文字が入ったデザインで、1種のみ細太が混ざったボーダー柄となっています。
■その他発売アイテム
ここまでが編集部のオススメするアイテム5選!
以降はそれ以外で今週発売されるアイテム一覧となります。
■Supreme®/Clarks Originals™ Reflective Wallabee
出典:Supreme
出典:Supreme
出典:Supreme
出典:Supreme
・価格:33000円
■Supreme/Zoo York Dynasty Tee
出典:Supreme
出典:Supreme
・価格:8250円
■Supreme/Zoo York Hooded Sweatshirt
出典:Supreme
出典:Supreme
・価格:30800円
■Supreme/Zoo York Baggy Jean
出典:Supreme
・価格:30800円
■Supreme/Zoo York Soccer Short
出典:Supreme
出典:Supreme
・価格:20900円
■Supreme/Zoo York Beanie
出典:Supreme
・価格:7150円
■Supreme/Zoo York Camp Cap
出典:Supreme
・価格:8800円
■Supreme/Zoo York Spitfire® Cuban Links Classic Wheels (Set of 4)
出典:Supreme
・価格:8250円
■Supreme®/Schott® Leather Car Coat
出典:Supreme
出典:Supreme
出典:Supreme
・価格:209000円
■Patches Hooded Zip Up Shirt
出典:Supreme
出典:Supreme
出典:Supreme
・価格:73700円
■Studded Basketball Short
出典:Supreme
・価格:19800円
■Patches 6-Panel
出典:Supreme
・価格:14850円
■Supreme®/Yonex® EZONE 100L (305g / 10.8 oz) Racquet
出典:Supreme
・価格:69300円
■さいごに
ここまでシュプリーム2025年SSシーズンWeek 17のアイテムをご紹介してきましたが、狙い目のアイテムは見つかりましたでしょうか?
この記事が店舗入店や土曜日のクリック戦争における指針の一つになったのであれば幸いです。
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