2023年現在、日本で最も人気を集めているブランドのひとつがメゾン マルジェラ(Maison Margiela)です。
デザイナーであるマルタン・マルジェラの数々の逸話やファッション界の一時代を築いた多くのアイテムなど、マルジェラを語る要素は数多くありますが、中でも一般に広く知られているのがマルジェラの香水シリーズ。
今回の記事では、マルジェラの香水を一堂に会した店舗「メゾン マルジェラ フレグランスストア」を2022年2月26日のグランドオープン当日に訪問。
入店レポートをお送りいたします。
また、記事の後半では同店舗の前身となったメゾン マルジェラの香水にフォーカスした期間限定ストア(2021年12月31日に閉店済み)に入店した際のレポートを合わせてお送りいたします。
是非最後までご覧ください。
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目次
- ■マルジェラの「レプリカ」とは?
- ■マルジェラの香水とは?
- ■メゾン マルジェラ「レプリカ」フレグランス ストア入店まで
- ■メゾン マルジェラ「レプリカ」フレグランス ストアの外観
- ■メゾン マルジェラ「レプリカ」フレグランス ストアの内部
- ■ストアで販売されている商品 発売前の商品のお試しも可能!
- ■旧「レプリカ」フレグランスストア入店レポート
■マルジェラの「レプリカ」とは?
入店レポートの前にマルジェラの香水について軽くおさらいしておきましょう。
1988年フランスでスタートした「メゾン・マルタン・マルジェラ(のちのメゾン マルジェラ)」は、古着を再構築して1着の全く新しい洋服を作り上げたり、日本の職人が履く「足袋」に着想を得たブーツ「タビ・ブーツ」など、様々な革新的なファッションスタイルを生み出し、1990年代のアパレル業界を牽引する存在となりました。
※ブランド「メゾン マルジェラ」の歴史や人気の理由については、こちらの記事で詳しく解説しております
1994年のコレクションでは、「レプリカライン」と呼ばれるラインナップが登場。
デザイナーであるマルタンの生まれ故郷であるベルギーの1940年代のスーツや、ドイツ軍の御用達シューズ「ジャーマントレーナー」など、マルジェラがセレクトした数々のアイテムを「レプリカ」と称してリプロダクトしたのです。
このレプリカラインは、着想元となったアイテムの生産国、時代、用途などを記載したラベルを取り付けるのが特徴。
袖を通したユーザーがその服の歴史に想いを馳せることができることから大きな人気を呼びました。
出典:mercari
■マルジェラの香水とは?
このマルジェラの「レプリカ」にインスパイアされて2012年にスタートしたのが、香水ライン「レプリカ オードトワレ」です。
マルジェラが旅をした様々な国で感じた経験や出来事を香りで表現したこの香水シリーズは、その香りやデザインの良さからマルジェラ愛好家以外からも数多くのファンを抱えています。
中でも最も人気を集め、現在世界中の香水の中でもトップクラスの知名度と人気を誇るのが、「レイジー サンデー モーニング」。
「怠惰な日曜の朝」の名の通り、柔らかな肌とベッドリネンの香りを表現したこの香水は、誰が嗅いでも不快感を与えないふんわりとした上品な香りとなっています。
■メゾン マルジェラ「レプリカ」フレグランス ストア入店まで
そんな「レプリカ」フレグランスたちが一堂に会した世界2店舗目の香水専門の店舗が2022年の2月26日にオープン。
明治神宮前駅から程近いキャットストリートに店を構えています。
メゾン マルジェラ「レプリカ」フレグランス ストア
住所/東京都渋谷区神宮前6-7-10
03-6427-2823
営業時間/11:00〜20:00
オープン初日である2月26日の昼頃に店舗へ赴いたところ、昨年期間限定で開催されたポップアップストア(記事の後半で入店レポートがあります)と同様に入店は店頭のQRコードを読み取っての呼び出し制。
なんとオープン初日なだけあって約5時間待ちという表示に驚かされました。
オープンからまもない間はこの状況が続くことが予想されますので、来店時はぜひ時間に余裕を持ってQRの読み込みを行い、あらかじめ近隣の散策など時間を潰せる手段を考えてくことがマストです。
■メゾン マルジェラ「レプリカ」フレグランス ストアの外観
キャットストリートに居を構える他の多くの店舗同様、小さめの店舗は白くモダンな外観。
扉を挟んで左右のディスプレイのビジュアルが印象的でした。
向かって扉の右にはマルジェラの「レプリカ」シリーズの全香水が色鮮やかにラインナップ。
扉の左側はマルジェラの香水の中でも代表作「レイジー サンデー モーニング」をイメージした寝具が飾ってありました。
日曜日のベッドの気怠げな雰囲気を表現したレイジー サンデー モーニングらしい装飾だと言えるでしょう。
■メゾン マルジェラ「レプリカ」フレグランス ストアの内部
受付から約4時間待ってついに入店。
1組あたり1時間近くのバッファを持っているからか、予想よりは案内番号の進みは早く感じました。
時間近くになるとメールでお知らせしてくれるとは言え、こまめにスマホをチェックしておいた方が良さそうです。
店舗前でスタッフにスマホの画面を見せるとついに入店。
マルジェラのスタッフのユニフォームである白衣も「レプリカ」フレグランス仕様にアップデートされており新鮮な気分になりました。
店内は複数グループを同時に相手できるよう、マルジェラの香水が全種類並べられたスペースが数カ所あり、1グループ1人のスタッフが専属で付いて、商品の案内やお試しをサポートしてくれる仕様になっていました。
店舗の奥には香りのコンサルテーションを行うための特別スペースも設置。
毎週火曜日と金曜日の各1日1組の予約制で、専門スタッフによる自分に合った香水の選択をサポートしてくれるとのことでした。
■ストアで販売されている商品 発売前の商品のお試しも可能!
同ストアは現在日本全国で唯一メゾン マルジェラの「レプリカ」香水シリーズのアイテムが全て揃っている店舗。
100mL 、30mL 、10mL の香水ボトルはもちろんのこと、人気な7種類の香水の香りを部屋中に行き渡らせるアロマキャンドルや、「レイジー サンデー モーニング」の香りが楽しめるハンドクリームやボディーローションも置かれていました。
そして、2023年1月からはそのラインナップにアロマデフューザーも追加。
レイジー サンデー モーニング、マッチャ メディテーション、バブル バス、バイ ザ ファイアプレイスの4種の香りがお部屋でいつでも香るアイテムがリリースされました。
その他には、100mLサイズの香水ボトルを買った人が付けられるラベルカスタマイズと限定ポーチのディスプレイ。
ラベルのカスタマイズは大切な人へのプレゼントなどにも良いかもしれません。
また、何より驚いたのが、発表されたばかりの新作香水「ウェン ザ レイン ストップス」が先行してお試しできたこと。
雨上がりの余韻をイメージしたこちらの香水はアクアティックアコード、ピンクペッパー、ジャスミンなどを配合。
雨のみずみずしさと日差しを思わせる暖かさが混じり合ったなんとも言えない香りを醸し出していました。
ちなみにこの「ウェン ザ レイン ストップス」を調香したのは昨年発売された「オータム バイブス」を作った調香師。
前作同様に人が自然の中で感じる独特の空気感や雰囲気を絶妙に香水で表現していました。
本ストア限定で先行お試しができるこの「ウェン ザ レイン ストップス」は3月17日にストア先行発売。
その後他店では3月24日にリリース予定です。
ここまで、2022年2月26日にオープンしたメゾン マルジェラ「レプリカ」フレグランス ストアの入店レポートをお送りいたしました。
ここからは、去年期間限定で開催されていたポップアップストアのレポートをお送りいたします。
ぜひ、合わせてご覧ください。
旧「レプリカ」フレグランスストア入店レポート
・ポップアップストア入店まで
「レプリカ」フレグランスたちが一堂に会した日本初のポップアップストアが2021年の4月22日から12月31日まで表参道ヒルズに登場。
筆者も6月某日にポップアップストアにお邪魔し、その内装や接客を心置きなく体験してきました。
ショップでは当時の最新作、「マッチャ メディテーション」を含む全種類の香水が試せたほか、自分自身でレプリカのラベルに文字をタイピングして香水を購入することができました。
入店前の注意点としては、ポップアップストアではコロナ対策と、各入店者へきめ細やかな接客ができるよう、入場規制が敷かれています。
ポップアップストア入り口の立て看板に記載されたQRコードを読み込むと、入店受付がなされ、入店時間の目安がスマホ上でチェックできるようになっています。
筆者がQRコードを読み込んだ時は土曜日の昼過ぎだったこともあり、受付時点で150分待ちの表示に。
来店時はぜひ時間に余裕を持ってQRの読み込みを行い、入店時間まで近隣を散策しながら時間を潰すことをおすすめします。
筆者の場合、表示上は150分待ちだったものの、実際は1時間半ほどで呼び出しの連絡がもらえました。
呼び出しから一定時間過ぎるとキャンセルとなるため、こまめにスマホをチェックしておいた方が良さそうです。
・ポップアップストアの外観
店舗の外観は、フレングランスの中でも一番人気を誇る「レイジー サンデー モーニング」にフィーチャーしたデザインとなっており、同香水の香りを思わせる寝具がショーウィンドウにディスプレイされていました。
・ポップアップストアの内部
ポップアップストアでは、入り口から入ってすぐ正面に飛び込んでくるのが壁面にディスプレイされた全13種の「レプリカ オードトワレ」のフルラインナップ。
マルジェラのショップスタッフのトレードマークである白衣をまとったスタッフが来店客1組1組につき、嗜好や普段の生活についてヒアリングしながら様々な香水を提案してくれます。
香水は100mL 17,600円、30mL 8,800円、10mL 3,850円(価格は当時)の全3サイズ展開。
最大サイズである100mLのみ、ラベルのカスタマイズが可能となっていました。
なお、日本国内のメゾン マルジェラの正規取扱店では100mLサイズの香水のみが展開され、30mLサイズはこのポップアップストアのみ、10mLサイズはこちらのポップアップストアを除くと原宿にある「@cosme TOKYO」でのみ取り扱いがされています。
30mLと10mLサイズは旅行時などの持ち運びに最適。ぜひストアでゲットすることをオススメします。
■さいごに
今回の記事ではメゾン マルジェラの香水を堪能できる特設店舗のご紹介を致しました。
FashionArchive.comでは他にもマルジェラ関連の記事を多数掲載。
気になった方は是非他の記事もご覧頂けましたら幸いです。
なお、今回ご紹介しました店舗以外でマルジェラの香水をお求めの方は、下記の記事にて購入場所をご確認ください。