1996年より少年ジャンプにて連載が開始された遊☆戯☆王。
1999年に原作で人気を博したゲーム「マジック&ウィザーズ」をホビー化させ「遊戯王OCG」としてコナミより発売し、以来四半世紀以上ユーザーに愛されるカードゲームとなりました。
そんな遊戯王ですが、2024年11月16日よりクォーターセンチュリーリミテッドパックを発売しました。
直近の遊戯王の発売したパックの中でも間違いなく注目かつ高騰したパックとなりましたが、原因はなんだったのでしょうか?
クォーターセンチュリーリミテッドパックに関して現役カードプレイヤーが徹底解説します。
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目次
- ■クォーターセンチュリーリミテッドパックとは?
- ■クォーターセンチュリーリミテッドパックの封入率
- ■クォーターセンチュリーリミテッドパックの当たりと相場
- ■クォーターセンチュリーリミテッドパックの注目カード
- ■さいごに
■クォーターセンチュリーリミテッドパックとは?
出典:カードラッシュ
まずは注目のクォーターセンチュリーリミテッドパックの概要をご紹介します。
このパックは完全受注生産で発売された遊戯王25周年を祝うパックで2024年7月22日〜8月26日までコナミスタイルもしくはサテライトショップで受付注文を行っていた限定商品です。
1ボックス3500円で一人当たり12ボックスまで予約することができました。
収録カードは全25種類で全てのカードが当時の枠のウルトラレア仕様、現代のウルトラレア仕様、現代のシークレットレア仕様で収録。
さらにそのうちの12種類がクォーターセンチュリーシークレットレア仕様で収録されています。
カードリストは現代の競技シーンで使用するカードがいくつかあるものの、基本的には25周年を祝ったパックということもありコレクタブルなカードが収録されています。
カードリストは以下の通りです。(25と語尾についているカードに関してはクォーターセンチュリーシークレット仕様が存在します)
- 女剣士カナン(25)
- アクア・マドール(25)
- ドリアード
- メタル・デビルゾア
- レッドアイズ・ブラックメタルドラゴン(25)
- 大嵐(25)
- 神の宣告(25)
- 聖なるバリア -ミラーフォース-
- デュナミス・ヴァルキリア
- トゥーン・ブラック・マジシャン・ガール(25)
- スケープ・ゴート
- 月の書(25)
- 魔導戦士 ブレイカー
- 紅蓮魔獣 ダ・イーザ(25)
- カオス・ソルジャー -開闢の使者-
- 混沌帝龍 -終焉の使者-
- マジシャンズ・ヴァルキリア(25)
- 混沌の黒魔術師(25)
- 究極竜騎士
- F・G・D
- 超魔導剣士-ブラック・パラディン
- 終焉のカウントダウン
- おろかな埋葬(25)
- メタル・リフレクト・スライム
- スキルドレイン(25)
現役プレイヤーならば大嵐、神の宣告、おろかな埋葬、スキルドレイン辺りは使用するので欲しいところでしょうか。
コレクターからすると女剣士カナン、アクア・マドール、レッドアイズブラックメタル、トゥーン・ブラック・マジシャン・ガール、究極竜騎士、ドリアード辺りが注目といった所でしょうか。
なんにせよ往年のレアカードがコピーガードがついているとはいえ当時の仕様で収録されるかつクォーターセンチュリーシークレットもこのパックのみの収録のカードということでファンには堪らないパックとなっています。
パックの仕様上、2月に開催された東京ドームイベントのプレミアムパックを彷彿させるような商品展開で実際に封入率等も踏襲していることが判明しました。
■クォーターセンチュリーリミテッドパックの封入率
クォーターセンチュリーリミテッドパックの封入率は1ボックスに10パック封入されており、1パック4枚入りです。
1ボックスに必ずクォーターセンチュリーシークレット仕様のカードが1枚封入されています。
さてここで問題なのがコナミの十八番「封入操作」です。
勘が良い方はお気づきかと思うのですが、東京ドームで発売されたプレミアムパックにも封入操作が存在しており「封印されしエクゾディア」の当時枠仕様のカードが操作されていました。
その為上限一杯を購入しても出ないということがザラにあり、現在でも1万5千円以上の高値で取引されています。
今回のリミテッドパックでも同様の操作があり、なんと3種類のカードが操作されていることが判明しました。
その3枚とは
- 女剣士カナン(当時仕様)
- 女剣士カナン(クォーターセンチュリーシークレット仕様)
- トゥーン・ブラック・マジシャン・ガール(当時仕様)
となります。
この後の章で金額を解説しますが、これらのカードの値段が破格の為、受注生産ということもあって入手が限られてしまった事からクォーターセンチュリーリミテッドパック自体が高騰してしまっており定価3500円に対して買取7000円を提示するショップが現れるような事態となってしまいました。
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■クォーターセンチュリーリミテッドパックの当たりと相場
商品仕様がわかったところで当たりカードと執筆時点での相場をご紹介します。
第10位:おろかな埋葬(25th)
出典:カードラッシュ
3000円
第10位はおろかな埋葬のクォーターセンチュリーシークレットレア仕様です。
環境でもまだまだ強いおろかな埋葬が10位にランクインとなりました。
登場以来長きにわたってシークレットレア仕様以上のものが存在しませんでしたがこのパックで初めて上位レアが出たということで需要があります。
ただし制限カードでデッキに1枚しか入らないこともありこの価格帯で取引されています。
第9位:マジシャンズ・ヴァルキリア(25th)
出典:カードラッシュ
3200円
第9位はマジシャンズ・ヴァルキリアのクォーターセンチュリーシークレットレア仕様です。
リミテッドエディション5の初出以降、ブラックマジシャンガールを彷彿とさせる絵で話題のこちらのカードですが、2015年以来久々の収録となりました。
このカードもシークレットレア以上のカードが存在しなかったカードなので上位レアが出たのは今回が初めてということもありこの価格帯での取引となっています。
リミテッドパック以外での収録であればもっと高額で取引されていたであろうカードだと個人的には思います。
第8位:大嵐(25th)
出典:カードラッシュ
3300円
第8位は大嵐のクォーターセンチュリーシークレットレア仕様です。
環境でも使用されるカードの一枚で、サイドデッキに入ることが多くプレイヤー需要の高いカードとなります。
2000年の初出以降、何回か再録されるものの最高レアリティが2011年のBE2に収録されたウルトラレアが最高レアリティだったこともあり、今回の収録でシークレット及び上位レアのクォーターセンチュリーシークレットが収録されました。
レアリティ厨待望の収録です。
第7位:レッドアイズ・ブラックメタルドラゴン(25th)
出典:カードラッシュ
3500円
第7位はレッドアイズ・ブラックメタルドラゴンのクォーターセンチュリーシークレットレア仕様です。
かつてプレイステーションのゲームソフトに収録されていたカードで封入操作をされていたカードの一枚がクォーターセンチュリーシークレットレアで収録されました。
レッドアイズ・ブラックメタルドラゴンは何回か収録されていますが、今回のパックに収録された絵での再録は実は今回が初めてで1999年以来25年ぶりの再録となります。
今回は封入操作されていないものの、かつての封入操作枠だったこともあり憧れていた人が多くこの金額で取引されています。
第6位:アクア・マドール(25th)
出典:カードラッシュ
3800円
第6位はアクア・マドールのクォーターセンチュリーシークレットレア仕様です。
初出の劇場版スターターボックス版やウルトラシークレットレア仕様のアクア・マドールが高額で取引されている中、まさかの今回のパックでの封入で話題となりました。
今までがウルトラシークレットレア仕様が最高レアリティだったのでそれを上回るクォーターセンチュリーシークレットレア仕様は刺さる人には刺さるカードとなっています。
第5位:神の宣告(25th)
出典:カードラッシュ
4000円
第5位は神の宣告のクォーターセンチュリーシークレットレア仕様です。
現代遊戯王においても強力なカードの一枚でありながら無制限で使用できるカードの為、一人三枚までデッキに入れることができるカードです。
その為レアリティを合わせたい人が3枚購入することが多いことから需要が高めのカードとなっています。
また、初出のVol.6以降最高レアリティがシークレットレアだったこともあり、待望の上位シークレットレアの出現となりこの価格で取引されています。
第4位:トゥーン・ブラック・マジシャン・ガール(25th)
出典:カードラッシュ
4200円
第4位はトゥーン・ブラック・マジシャン・ガールのクォーターセンチュリーシークレットレア仕様です。
遊戯王界のトップアイドル、ブラック・マジシャン・ガールがトゥーン化した姿となります。
ブラックマジシャンガール関連のカードは高額になる傾向が高く、このカードもその一枚となります。
第3位:トゥーン・ブラック・マジシャン・ガール(当時仕様)
出典:カードラッシュ
30000円
第3位はトゥーン・ブラック・マジシャン・ガールの当時仕様となります。
前述した封入操作枠の1枚で筆者も知人と併せて30ボックス以上開けていますが、1枚も拝むことができなかったカードの一枚です。
このカードの初出はゲームボーイアドバンスソフト「遊戯王デュエルモンスターズ6 エキスパート2」に収録されていたカードだったのですが、初回生産版がシークレットレア仕様、通常盤がウルトラレア仕様というレアリティで収録されていました。
一般的にはシークレットレア仕様の方がレアリティとして上で、当時の人々も同じ考えをしていて初回生産版が売れて通常盤がほとんど売れなかった(または生産されなかった)ようです。
その為、オリジナルのトゥーン・ブラック・マジシャン・ガールのウルトラレア仕様も今では高額で取引される一枚となっていた為、今回の当時枠かつウルトラレアでの復刻ということで狙っていた人も多かったようですがまさかの操作枠でした。
第2位:女剣士カナン(25th)
出典:カードラッシュ
200000円
第2位は女剣士カナンのクォーターセンチュリーシークレットレア仕様です。
女剣士カナンはウルトラレアやウルトラシークレット、さらに20thシークレットが100万円レベルのカードであった為、今回の収録でやっと高レアリティのカナンが入手できると思ってたらまさかの操作枠で全然出ないことが判明し高騰したカードとなります。
20thの時もほとんど見かける事がなかったレベルの入手難易度だったそうですが今回も同等レベルの入手難易度になっていそうです。
一人12ボックスの制限かつコナミからの直接配布の為、カートン単位での封入率がわかっていないもののほぼ出ないレベルのカードとなっています。
第1位:女剣士カナン(当時仕様)
出典:カードラッシュ
300000円
第1位は女剣士カナンの当時仕様です。
このカードの元ネタである女剣士カナンのウルトラレア仕様は1999年2月21日開催のデュエルモンスターズ 全国大会トーナメント入場者特典で現在の相場が120万円程のカードです。
遊戯王屈指のレアカードで当サイトでも紹介した超高額カードランキングでも紹介しているこのカードが今回のパックの高額カード第1位となりました。
まさかの封入操作枠でこのカードもほとんど出現しないと言われています。
筆者も知人と併せて30ボックス以上開けていますが、当たり前のように1枚も拝むことができなかったカードです。
当時のウルトラレア仕様が400枚程度の配布だったことからこの復刻版も同程度しか刷っていないのではないかと言われてしまうほどレアカードとなってしまいました。
あまりに高額なカードであったことからオリジナルでなくとも復刻版でいいから欲しい!と思った全ユーザーを地獄に叩き込んだ凶悪なカードです。
直近の遊戯王の中では間違いなくトップレベルの超高額カードになっています。
■クォーターセンチュリーリミテッドパックの注目カード
ここまで当たりのカードをランキング形式でご紹介しましたが、このパックには沢山の注目カードが存在しています。
ここでは筆者がオススメのランキング外のカードを一部ご紹介します。
混沌の黒魔術師(25th)
出典:カードラッシュ
まず1枚目は混沌の黒魔術師のクォーターセンチュリーシークレットレア仕様です。
このカードはかのマジシャンオブブラックカオスのリメイクカードとなるわけですが、初出のテキストは非常に強力でエラッタされてしまった歴史がある程強力なカードとなっています。
一時期は禁止のカードであったことから一時期から収録されなくなってしまい、今までの最高レアリティはレリーフとなっていました。
今回の収録で初のシークレット及び25thレアでの収録となっており、長年のファンからすると堪らないカードとなっていると筆者は考えます。
アクア・マドール(当時仕様)
出典:カードラッシュ
もしこのカードも封入操作されていたのであれば間違いなく高騰してたであろう一枚のアクア・マドールの当時仕様。
長年イラストが光っているアクア・マドールは超高額なウルトラシークレット仕様のみだった為、ウルトラレアでも当時仕様で収録されているのは大分エモい再録となっています。
究極竜騎士(当時仕様)
出典:カードラッシュ
こちらも封入操作されていれば高額であったであろう究極竜騎士の当時仕様。
究極竜騎士もトゥーンブラックマジシャンガール同様、ゲームの収録でしたが初回盤と通常盤でレアリティが異なっており、通常盤のウルトラレア仕様がほとんど流通していない高額カードとなっています。
ウルトラレア仕様の究極竜騎士は十万円以上で取引されていた為、この当時仕様かつウルトラレア仕様という再録の仕方はこのカードを求めていたコレクターにとっては廉価版とはなるものの憧れのカードを入手できる機会に恵まれたといっても過言では無いでしょう。
筆者もその一人で、当時仕様のこのカードが何枚も出てきていますが全てスリーブに入れて保管してあります。
■さいごに
以上、話題の遊戯王リミテッドパックについて解説してきました。
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