【徹底解説】ホーリー・ナイト・ドラゴンはなぜ高いのか？

1996年より少年ジャンプにて連載が開始された遊☆戯☆王。
1999年に原作で人気を博したゲーム「マジック&ウィザーズ」をホビー化させ「遊戯王OCG」としてコナミより発売し、以来四半世紀以上ユーザーに愛されるカードゲームとなりました。

そんな遊戯王OCGですが、初期の頃に発行されたカードの中でも人気のカードが存在します。
その名も「ホーリー・ナイト・ドラゴン」。

今回はホーリー・ナイト・ドラゴンについて現役プレイヤーが徹底的に解説します！

■ホーリー・ナイト・ドラゴンとはなんなのか？

まずホーリー・ナイト・ドラゴンとはどんなモンスターなのかを解説します。
ホーリー・ナイト・ドラゴンは1999年7月8日に発売したゲームボーイ専用ソフト「遊戯王デュエルモンスターズII 闇界決闘記」に同梱されていたOCGのカードです。
初出のレアリティはシークレットレア仕様で10種類のカードの中からランダム封入されていたカードの一枚となります。

攻撃力2500、守備力2300の通常モンスターで、フレーバーテキストは「聖なる炎で悪しき者を焼きはらう、神聖な力を持つドラゴン。」と書かれています。
原作で描かれたカードでは無いものの、原作者の高橋先生がデザインしたカードの一枚です。

出典：高橋和希遊☆戯☆王コミックス18巻より

コレクター等からはホーリーナイトと呼ばれることが一般的です。

英語名は「Seiyaryu」であり、日本語の「聖夜竜」ということになります。
これは英語圏でのキリスト教が関係しているのでは無いかと言われています。

ちなみにこのカードの対となる存在はエビルナイト・ドラゴンがいますが、こちらも言わずと知れた超高額カードとなっています。

■ホーリー・ナイト・ドラゴンはなぜ高いのか？

ステータス的には特に特徴的なモンスターでは無いものの、このカードは発売より現在に至るまで非常に人気のカードの一枚となっています。
その理由は入手難易度の高さです。

このカードのOCG初出は1999年7月8日の発売のゲームボーイソフト「遊戯王デュエルモンスターズII 闇界決闘記」の封入特典カードになります。
封入特典カードは下記の10種類です。

究極完全態・グレート・モス
ホーリー・ナイト・ドラゴン
火器付機甲鎧
サイバー・ボンテージ
ハーピィの羽根箒
シャイン・キャッスル
サラマンドラ
鎖付きブーメラン
硫酸のたまった落とし穴
死のデッキ破壊ウイルス

上記の内3枚がランダムで封入されていました。
しかし、ランダムで封入されているものの何故か「究極完全態・グレート・モス」と「ホーリー・ナイト・ドラゴン」はシークレットレア仕様で封入されていました。
当時はネット等の情報が無かったので理由がわからなかったのですが、現在ではこの2枚に関しては封入操作が行われており、約5%の確率で封入されていたのでは？ということが判明しています。
よってカードリストに存在するものの、中々お目にかかれないレアカードとして当時の遊戯王ファンの間では注目を浴びる存在となりました。

さて、そんな当時から憧れのレアカードとして君臨していたホーリー・ナイト・ドラゴンですが、憧れのレアカードの割には実際の決闘では使えるレベルでは無かったため雑に扱っていた方も正直多かったと思われます。
当時はスリーブで保存するという文化もあまり無く裸のまま保存していた方も多かったでしょう。
この為美品のホーリー・ナイト・ドラゴンを探すことは現在ではほぼ不可能のレベルに達してしまいました。
封入操作されている為、配布枚数も絞られておりかつ絶版という事もありこのカードは2024年現在では遊戯王カードの中でも高額なカードの一枚となったのです。

また、ホーリー・ナイト・ドラゴンに関しては究極完全態・グレート・モス以上にセンタリング（カードの位置ズレ）が悪いカードとして知られています。
表面はまだしも、裏面のセンタリングが悪いことが多く、PSA10を取るのはかなり難しい状況です。
PSA10に関しては150万円以上の価値はあると言えるでしょう。
ボロボロレベルでも数万円のカードで、まさに憧れのカードとなっています。