1996年より少年ジャンプにて連載が開始された遊☆戯☆王。
1999年に原作で人気を博したゲーム「マジック&ウィザーズ」をホビー化させ「遊戯王OCG」としてコナミより発売し、以来四半世紀以上ユーザーに愛されるカードゲームとなりました。
そんな遊戯王ですが13期に当たる「DUELIST ADVANCE」よりパックの封入に関して変更を行いました。
今回はその中でも最大の変更点の一つである「レリーフの封入率」、そしてその影響からプレイヤーに「レリーフ商法」とまで言われてしまっている現状の販売方法についてカードショップオーナー及び元プレイヤーの視点から解説していきます。
■新レリーフについて

出典:カーナベル
まずは新レリーフについて解説いたします。
遊戯王には旧レリーフと新レリーフとプレイヤーやコレクターから呼ばれているレアリティが存在します。
正式名称は「アルティメットレア」ですが旧レリーフの加工が彫刻のような深堀りで綺麗なことからイタリア語を語源として「レリーフ」と呼称されることとなりました。
その後少しずつ形態を変えていき、11期のRISE OF THE DUELISTで現在のベースに近い所謂新レリに変更されました。
同じアルティメットレアではあるものの、似て非なるレアリティとなりました。
昔の美術品のような彫りが好きな方が圧倒的に多い印象ですが筆者個人としては別枠としてみれば現在の新レリも好きです。
※旧レリの象徴 レリブル

出典:カーナベル
■レリーフ商法と呼ばれている商法について
さてこの新レリですが、12期まではウルトラレアで存在するカードが新レリとなっており、所謂「レアリティアップ」しただけのレアリティとなっていました。
その為、新レリでデッキを組む!等の意図がある人や新レリコレクター以外には需要がないことも多く、シングル価格も
そこまで高騰するようなことはありませんでした。
レアリティアップにしても最上級レアリティが20th、プリズマ、25th等のレアリティが上にあったのでその辺りも影響があったように思えます。
そして13期になってついに仕様が変更。
既存のウルトラレアで存在するカードをアルティメットレアで封入することを廃止し、アルティメットレア以上のレアリティでしか封入されないカード群が誕生することとなりました。
つまりアルティメットレアが最低レアリティのカード群が登場したということになります。
13期のボックスは現状アルティメットレアのカードは箱に1枚が通常封入です。(稀に2枚入っていることもありますが)
今は基本的には1つのボックスにつき4種類のアルティメットレアが存在するため狙ったアルティメットレアが出る確率は単純計算で4箱に1つとなります。
この結果、決闘に必要なカードがアルティメットレアで封入された際のシングル価格は高騰していきました。
DUELIST ADVANCEは閃刀姫ゼロ、DOOM OF DIMENSIONSでは命王の螺旋、BURST PROTOCOLでは黒き竜のエクレシア等がボックスの値段の2分の1とまではいかないものの1000円以上で取引されるようになっていきます。
そして2026年1月に発売されたBLAZING DOMINIONで爆発。
このボックスに封入された調和ノ天救竜及び霆王の閃光がとんでもない汎用性で高騰。
特に調和ノ天救竜に関してはアルティメットレアにしては異常の6000円以上の価格で取引されるようになりました。
結果的にボックスは大好評となります。
直近で販売されたCHAOS ORIGINSも同じようにレリーフに汎用カードが封入されており、高額化しています。

出典:カーナベル
■レリーフ商法をプレイヤー目線で見る
さてそんな「レリーフ商法」と呼ばれている昨今のアルティメットレアの封入の仕方ですがプレイヤー目線から見たらどうでしょうか?
遊戯王に関しては汎用のカードを2,3月の箱であるレアリティコレクションや年末のスペシャルボックスに再録するなど割と早く汎用カードを再録してくれるイメージですが、今までのプレイヤーから見て1枚6000円のシングルカードが必要となる環境はあまり好ましくないというのが正直な感想です。
少し前のリトルナイトやフワロスのように、デッキを組む際にこれらのカードがあることで気軽に複数のデッキが組めないということがありました。
そのリトルナイトやフワロスの3倍の価格で取引されているカードが3枚必要なのは当たり前ですがプレイヤーからは懸念材料となるでしょう。
この調子で続いていくと他のカードゲームと比べて安価にデッキを組めた印象の遊戯王が高額化していくことになります。
一方でボックスを買う理由ができるのはいいことで、遊戯王のノーマルやレアを揃えるのはボックスを買うのが一番手っ取り早く、3ボックス買えば基本的にこれらのカードは揃うため新しいデッキを組むのには「まずはボックス」の選択肢が取りやすくなります。
カードの価格が高騰するということはカードの買取額も高いので、これらのカードが不要なプレイヤーにとっては良いことですし、新しいデッキテーマを組むついでに汎用カードが入手できるのは良いことです。
■レリーフ商法をカードショップ目線で見る
カードショップ目線で見た場合はもちろんプラスで考えます。
カードが高騰することによってボックスが人気化するということは仕入れを行ったボックスが売り切れてくれるということなので新品商品を仕入れているショップから見ると非常に良いことです。
実際に遊戯王のボックスを求めている方は現場では明らかに多くなったと感じます。
ショップから見るとプラス要素の方が圧倒的に多いです。
しかし現場で見ている私には一つ懸念点があります。
それは学生の参入障壁が明らかに高くなってきているという点です。
遊戯王というカードゲームは非常に面白いですがルールを覚えるのが難しい、教えるのが難しいという点が挙げられると思います。
その苦労を超えた上で今度はコストがかかるとなると参入障壁は他のカードゲームに比べて圧倒的に高いと言わざるを得ません。
実際に大学生や高校生の子が調和ノ天救竜が高すぎるので調和ノ天救竜が入らないデッキを組むと仰っていました。
短期的にはこの商法は良いことかもしれませんが、若い子がプレイしなければそのコンテンツは衰退していくのみだと考えます。
逆に安易に再録をすればお金を使っているユーザーから反感を買う可能性もありますし、非常にバランスが難しい問題でしょう。
遊戯王が売れてくれるのはユーザー・ショップ目線から見ると嬉しいので一概にこのレリーフの仕様に関しては文句は言えないがこのまま続いていくのはまずいというのが私の結論となります。
■さいごに
巷で話題のレリーフ商法について両方の立場にいる目線から解説していきました。
皆さんはどう思われますか?
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