2019年の末頃から各ハイブランドが打ち出し始めたミリタリーファッションは2020年に一般ブランドにも浸透。
今期のトレンドとして既に数多くのブランドからアイテムがリリースされています。
ただ、ミリタリーファッションは初心者が手を出すと軍オタ感が出てしまったり子供っぽい雰囲気が出てしまったりと、火傷をしやすいスタイルでもあります。
今回はそんなミリタリーファッションをあなたのコーディネートに取り入れるべく、「色」「アイテム」の2つの側面から、3つのオススメブランドと共にご紹介してゆきます。
■初級編…GU
「ミリタリー」と聞いてあなたが想像する色は何でしょうか。
一般的にカーキやモスグリーン、ベージュ、 オリーブ色などの、くすんだアースカラーを思い浮かべる方がほとんどでしょう。
これらの色は今年のミリタリートレンドに伴い、トレンドカラーとなっており、各ブランド様々なアイテムをこれらの色で打ち出しています。
ちなみにこれらの色はどれも原色とモノトーンの中間にあるため悪目立ちせず、これまで無難なモノトーンばかりを選んでいた方にこそオススメしたい色でもあります。
そんな初めてのミリタリーファッションで特にオススメしたいのはGUのアイテムです。
値段も安く、同じファーストリテイリンググループであるユニクロと比較して圧倒的にトレンドを意識したモノづくりを行うGUでは、既に多くのミリタリーアイテムやミリタリーカラーな洋服をリリースしております。
中でも特におすすめしたいのは
GUドライダブルポケットオープンカラーシャツ(5分袖)(セットアップ可能)と
「ミリタリーオーバーサイズシャツ(5分袖)」の二つです。
2,000円程度で試せるこれらのアイテムは夏の時期は一枚で着たり中にTシャツを入れ羽織ったりすることで簡単に様になることが出来るでしょう。
上記のようなシャツスタイルに抵抗がある方は、ぜひ半袖Tでカーキやベージュなどのミリタリーカラーを取り入れてみてください。
きっと1枚でグッと今風なスタイルが出来るはずです。
筆者のオススメは「クルーネックT(5分袖)(コンビネーション)」のオリーブカラー。
悪目立ちしない同系色での切り替えパターンがミリタリーカラーと相まって使いやすい1枚だと言えるでしょう。
■中級編…Blacktailor
今期のミリタリートレンドにおいては、ミリタリーの代表的なアイテムである「カーゴ」にも焦点が当たり、Tシャツやスウェットパンツにカーゴポケットを付けたりといった既存のプロダクトに無理やりミリタリー感を追加する様な傾向も入ブランドを中心に見られます。
そんな中、海外のストリートシーンを中心にオンラインでのみ展開を行うBlacktailor(ブラックテイラー)をまだご存じない方も多いのでは無いでしょうか。
ブラックテイラーは、「展開するアイテムがほぼカーゴパンツのみ」という硬派なブランドで、最初からレアスニーカーやパーカー、ロングTシャツといったストリートファッションと合わせる前提で物作りをしていることで知られています。
カーゴパンツに特化した確かな物作りで知られるブラックテイラーのアイテムは他の有名ブランドと比べても遜色無く、何より値段感も1万円を切るものがほとんどです。
ブラックテイラーが作るカーゴパンツはヒップ部分のゆとりと足首の細さが抜群で、腰回りや太ももが大きく、胴長短足になりがちな日本人体形にもフィットしやすいため、ぜひ一本持っておきたいブランドと言えるでしょう。
なお、選ぶ際には迷彩柄や原色系のカラー、そして装飾が多くついているアイテムは避けた方がベターでしょう。
日本国内のECでもいくつか取り扱う店舗が増えてきましたが、値段感や取扱数を考えると、海外送料や関税を踏まえても公式オンラインで買うことをオススメします。
■上級編…WTAPS
WTAPSは1996年に日本で生まれたブランド。
長年にわたって数々のミリタリーアイテムをリリースしてきたことを踏まえ、今期最注目のブランドと言っても過言ではないでしょう。
色味の面でカーキやオリーブのアイテムを多く出していることはもちろん、ミリタリージャケットやBUDS(Battle Dress Uniform Shirts)といった本来の意味での軍モノを街着にリデザインしたアイテムが長年人気を博しています。
人気のアイテムは即完売するWTAPSですが、End.などの海外ECサイトなどでは在庫が残っていることも多く、多少の送料や関税を我慢しつつこれらのサイトで人気商品を購入することも悪くないかと思います。
中でもオススメは何といってもBUDS。
毎シーズン争奪戦を巻き起こすこのアイテムはきっと、今後ミリタリートレンドが落ち着いてもリセールバリューは下がらないでしょう。
■さいごに
長く続いたノームコアのトレンドが終わりを告げ、モノトーンから柄物、カラフルへと今後数年のトレンドが遷移してゆくことは最早既定路線ですが、きっといきなり派手な柄や色味を身に着けるのは抵抗感が高い方も多いでしょう。
そんな方には是非、まずは色味から今期のトレンドであるミリタリー色を配したアイテムを取り入れ、時代に即したオシャレを楽しんでいただければと思います。